徳島から高松への移動計画時、特急料金について詳しく知りたいと考えているのではないでしょうか。移動手段の選択で失敗や後悔をしないためには、正確な情報収集が欠かせません。この記事では、徳島から高松の特急料金に関するあらゆる疑問に答えます。
具体的には、特急うずしおの運行区間と所要時間をはじめ、徳島〜高松間の特急料金一覧を分かりやすく提示します。自由席と指定席の料金差や、グリーン車の有無と座席の特徴についても触れるので、あなたのニーズに合った座席が見つかるはずです。
さらに、お得な割引きっぷ・往復割引情報から、e5489での予約方法と支払い手順、学割・障がい者割引の利用方法まで、コストを抑えるための具体的な手段を解説します。また、普通列車との料金比較を通じて、時間と費用のバランスを考える材料を提供します。特急うずしおの車内設備と快適さや、徳島駅・高松駅の乗り換えポイントも網羅し、移動全体をスムーズに計画できるようサポートします。
- 通常料金と割引料金の具体的な金額がわかる
- 週末や平日の最適な移動手段が見つかる
- ネット予約や割引きっぷの購入方法を学べる
- バスや普通列車との違いを比較検討できる
徳島から高松の特急料金の基本を徹底解説
この章では、JR四国の特急「うずしお」を利用する際の基本的な料金体系について解説します。
- 特急うずしおの運行区間と所要時間
- 徳島〜高松間の特急料金一覧
- 自由席と指定席の料金差
- グリーン車の有無と座席の特徴
- 普通列車との料金比較
特急うずしおの運行区間と所要時間

特急「うずしお」は、徳島駅と高松駅を結ぶJR高徳線の主力列車です。この記事では徳島-高松間の利用を前提に解説を進めます。
この区間の所要時間は、平均して約1時間6分です。停車駅が少ないため、普通列車や高速バスと比較して速達性に優れているのが最大の特徴と言えます。通勤やビジネスでの利用はもちろん、観光で効率よく時間を活用したい方にとっても最適な移動手段と考えられます。
運行本数も日中はおおむね1時間に1本程度確保されており、利便性が高いです。ただし、早朝や深夜の時間帯は本数が少なくなるため、利用する際は最新の時刻表をJR四国の公式サイトなどで確認することをおすすめします。
徳島〜高松間の特急料金一覧
徳島駅から高松駅まで特急「うずしお」を利用する場合、料金は「乗車券」と「特急券」の2つの合計で決まります。ここでは、通常期の座席の種類ごとに料金を整理して紹介します。
| 座席タイプ | 乗車券 | 特急券 | 合計(片道) |
| 自由席 | 1,640円 | 1,200円 | 2,840円 |
| 指定席 | 1,640円 | 1,730円 | 3,370円 |
乗車券の1,640円は、どの列車に乗る場合でも必要な基本的な運賃です。コストを比較検討する際は、この乗車券代に加えて、どの特急券を選ぶかがポイントになります。
指定席は、自由席に比べて通常期で530円高くなりますが、確実に座席を確保できるメリットがあります。連休や週末など、混雑が予想される時期に利用する際は、指定席の利用を検討するのが賢明です。
自由席と指定席の料金差

前述の通り、通常期における自由席と指定席の料金差は530円です。JRの指定席特急料金は、時期によって料金が変動する季節別料金が採用されているため注意が必要です。
- 最繁忙期(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など):通常期より400円増し
- 繁忙期:通常期の料金に200円増しとなります。春休み、夏休み、連休などが含まれます。
- 閑散期(主に月~木曜の閑散な時期):通常期より200円引き
このため、旅行する時期によっては料金差が変動します。この価格差をどう捉えるかは、旅行の目的や状況によって異なります。
指定席のメリットとデメリット
指定席の最大のメリットは、乗車前に座席が確保されている安心感です。特に、複数人で旅行する際に席が離れてしまう心配がありません。また、大きな荷物がある場合でも、あらかじめ足元の広い席や荷物スペースに近い席を選ぶことができます。
一方、デメリットは料金が割高になる点と、予約した列車に乗り遅れた場合、後続の列車の自由席しか利用できなくなる点です。
自由席のメリットとデメリット
自由席のメリットは、何と言っても料金の安さです。また、予定より早い列車に乗れるなど、柔軟なスケジュール変更に対応しやすい点も魅力です。
デメリットは、混雑時に座れない可能性があることです。約1時間の乗車時間を立ったまま過ごすのは、決して快適とは言えません。平日の日中など、比較的空いている時間帯を狙って利用するのがおすすめです。
530円という通常期の価格差は、座席確保の「保険」と考えることができます。ビジネス利用などで絶対に遅刻できない場合や、快適な移動を重視する場合は指定席を、コストを少しでも抑えたい場合や閑散期の移動では自由席を選ぶと良いでしょう。
グリーン車の有無と座席の特徴

より快適な座席を求める方の中には、グリーン車の利用を考える方もいるかもしれません。
しかし、特急「うずしお」にはグリーン車は連結されていません。これはJR四国の公式サイトにも明記されている情報です。過去には連結されていた時期もありましたが、現在の2700系および2600系車両で運行される「うずしお」では、グリーン車の営業は行われていないのが現状です。
そのため、座席の選択肢は普通車の「指定席」と「自由席」の2種類のみとなります。特急「うずしお」で利用される2700系および2600系車両は比較的新しく、普通席でも座席間隔が広く、快適に過ごせるよう設計されています。各座席にはコンセントが設置されていて、移動中にスマートフォンやPCを充電できるため便利です。
普通列車との料金比較

移動コストを極限まで抑えたい場合、普通列車を利用する選択肢もあります。
普通列車の場合、必要なのは乗車券の1,640円のみです。特急料金が不要なため、特急「うずしお」の自由席(合計2,840円)と比較すると、片道あたり1,200円も安くなります。
ただし、所要時間には大きな差があります。普通列車で徳島から高松へ移動する場合、乗り換え時間を含めると2時間30分以上かかることが一般的です。これは、特急の倍以上の時間です。
時間をかけても良いからとにかく費用を節約したい、という学生の方や時間に余裕のある旅行者には適しているかもしれません。しかし、多くの場合、1,200円の差額で半分以下の時間で移動できる特急列車の方が、時間対効果は高いと考えられます。
徳島から高松 特急料金を安くする予約術
この章では、通常料金よりもお得に特急を利用するための具体的な方法や、予約に関する便利な情報を紹介します。
- お得な割引きっぷ・往復割引情報
- e5489での予約方法と支払い手順
- 学割・障がい者割引の利用方法
- 特急うずしおの車内設備と快適さ
- 徳島駅・高松駅の乗り換えポイント
お得な割引きっぷ・往復割引情報
徳島-高松間の特急料金を最も効果的に節約する方法は、JR四国が販売する「トクトクきっぷ」を活用することです。

週末自由席早トクきっぷ
この区間で最も割引率が高いのが「週末自由席早トクきっぷ」です。
- 内容:徳島-高松間の特急自由席が往復利用可能
- 価格:4,000円
- 利用条件:
- 往路の利用が土曜・日曜・祝日であること
- 利用開始日の前日までに購入が必要(当日購入は不可)
- 有効期間:2日間
通常の自由席往復料金が5,680円(2,840円×2)なので、このきっぷを利用すると1,680円もお得になります。割引率は約30%にもなり、週末に往復する予定がある方にとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。購入はJR四国のみどりの窓口や券売機、チケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」などで可能です。

e5489での予約方法と支払い手順
「e5489(いいごよやく)」は、JR西日本・四国・九州エリアのきっぷをインターネットで予約できるサービスです。
パソコンやスマートフォンからいつでもどこでも指定席の予約ができるため、非常に便利です。予約したきっぷは、駅のみどりの窓口やみどりの券売機で受け取ることができます。支払い方法はクレジットカードが基本です。
ただし、徳島-高松間の利用において、e5489は主に「利便性」を高めるためのツールと考えるのが適切です。他の区間のように、e5489限定の大幅な割引切符は現在設定されていません。前述の「週末自由席早トクきっぷ」はe5489では購入できず、高松駅のみどりの券売機プラスまたは指定席券売機及び徳島駅のみどりの券売機プラス、駅窓口などでの購入が必要となります。
したがって、平日に指定席を事前に確保したい場合などにe5489を活用し、週末の往復利用では駅できっぷを購入するという使い分けが賢明です。

学割・障がい者割引の利用方法
学生や障がい者手帳をお持ちの方は、割引制度を利用することで運賃を抑えることができます。
学割(学生割引)
JRから指定を受けた中学校・高校・大学などの学生・生徒は、学割制度を利用できます。学校で発行される「学生・生徒旅客運賃割引証(学割証)」を提出してきっぷを購入すると、乗車券が2割引になります。
この割引は乗車券のみに適用され、特急券は割引対象外です。徳島-高松間の場合、乗車券1,640円が2割引の1,310円(10円未満切り捨て)となり、特急券と合わせると合計で2,510円(自由席利用時)となります。
障がい者割引
身体障害者手帳または療育手帳をお持ちの方は、条件に応じて本人および介護者の乗車券が5割引になります。第1種の方は介護者同伴の場合、本人と介護者両方の乗車券が割引に、第2種の方は本人のみで片道101km以上利用する場合に乗車券が割引になります。
徳島-高松間の営業キロは74.5kmのため、第1種の方が介護者と利用する場合のみが割引の対象となります。こちらも特急券は割引対象外です。詳しい条件は駅係員にご確認ください。
特急うずしおの車内設備と快適さ

特急「うずしお」で主に活躍する2700系および2600系気動車は、快適な移動をサポートする設備が充実しています。
普通車でもリクライニングシートが採用されており、座席の前後間隔(シートピッチ)も広く、ゆったりと過ごせます。窓が大きく、車窓からの景色を楽しめるのも鉄道旅の魅力です。
全ての座席にはコンセントが設置されているため、スマートフォンやノートパソコンの充電に困ることはありません。また、車内には清潔な洋式トイレや洗面所も完備されています。バリアフリー対応のトイレや多目的室を備えた車両もあり、車いすをご利用の方も安心して乗車できます。
車内販売のサービスはありませんので、飲み物や軽食は乗車前に駅の売店などで購入しておくことをお勧めします。

徳島駅・高松駅の乗り換えポイント
徳島駅と高松駅は、どちらも乗り換えが比較的スムーズに行える構造になっています。

徳島駅
徳島駅の改札は1階に1か所のみです。特急「うずしお」が発着するのは、主に2番のりばです。改札を入るとすぐ目の前にホームが広がっているため、迷うことはほとんどないでしょう。駅構内にはお土産店やコンビニもあり、乗車前の準備に便利です。
高松駅
高松駅も頭端式ホームと呼ばれる構造で、全てのホームが改札口の方向を向いています。そのため、どのホームに到着しても改札口への移動が非常に分かりやすいです。特急「うずしお」は、主に3番のりばから発着します。駅ビルには商業施設が併設されており、食事や買い物も楽しめます。他のJR線やことでん(高松琴平電気鉄道)への乗り換えも、JR高松駅とことでん高松築港駅は直結していませんが、駅前広場を挟んですぐ隣に位置しています。
駅舎を出ると正面に「ことでん高松築港駅」の建物が見えるので、迷うことは少ないです。案内表示に従えばスムーズに行えます。
徳島から高松 特急料金の最適解まとめ
この記事で解説した、徳島から高松への移動に関する重要なポイントを以下にまとめます。
- 徳島-高松間の特急「うずしお」の所要時間は約1時間6分
- 通常料金は「乗車券」と「特急券」の合計で決まる
- 自由席の片道料金は2,840円
- 指定席の片道料金は3,370円
- 通常期における自由席と指定席の料金差は530円
- 混雑時や座席確保を優先するなら指定席がおすすめ
- 特急「うずしお」にグリーン車の設定はない
- 週末の往復なら「週末自由席早トクきっぷ」が最もお得
- 「週末自由席早トクきっぷ」は往復4,000円で前日までの購入が必須
- 普通列車は最安だが所要時間が2時間半以上かかる
- e5489は割引よりも予約の利便性を重視する場合に活用
- 学割は乗車券が2割引になる制度
- 車内にはコンセントやバリアフリー対応トイレも完備
- 徳島駅も高松駅も乗り換えは分かりやすい構造

