こんにちは。Shikokuレールノート、運営者の「よんてつ」です。
「高知から九州へフェリーで行きたい!」と思って調べてみたものの、かつて運航していた宿毛から佐伯へのフェリーが、2025年11月現在も休止中で、どうやって行けばいいか困っていませんか? 高知からだと愛媛県の港まで出る必要があると知って、「車やバイクがないと、八幡浜港や三崎港まで行くのは難しいんじゃないか…」と諦めかけている方もいらっしゃるかもしれません。
特に、私のように鉄道が好きな方がJR(鉄道)を使ってフェリー乗り場までアクセスする場合、高知駅からの具体的な乗り継ぎ方法や所要時間、そして運賃や料金がトータルでどれくらいかかるのか、気になりますよね。
私自身、四国の鉄道旅をメインに情報発信していますが、鉄道とフェリーを乗り継ぐ「鉄旅+船旅」は大好きです。あの、特急列車を降りて港の潮風を感じながらフェリーに乗り換える瞬間は、なんとも言えない旅情があります。この記事では、車やバイクがない方でも全く問題なく実現可能な、JR四国の特急列車をフル活用して高知から八幡浜港へアクセスし、九州へ渡る具体的な方法を、時刻表のモデルケースや料金を含めて詳しく解説します!
- 高知から九州への直行フェリー(宿毛港)の現在の運航状況
- 車なしでもOK!JR特急とフェリーを乗り継ぐ八幡浜港ルート
- 高知駅から八幡浜駅へのJR特急乗り継ぎパターンと所要時間
- 八幡浜港から九州(別府・臼杵)へのフェリー情報と料金目安
高知から九州へフェリーで渡る現状と代替案
まずは現状のおさらいです。「高知から九州へフェリーで」と考えたとき、多くの方がまず思い浮かべるかもしれない、かつての宿毛航路がどうなっているのか。そして今、現実的にどのような代替案があるのか。特にこの記事では「車なし・鉄道利用」の場合の選択肢に注目して、2025年11月現在の最新情報で詳しく整理していきましょう。

宿毛から佐伯へのフェリーは運航休止中
ご存知の方も多いかもしれませんが、まず最も大切な情報として、高知県の宿毛港と大分県の佐伯港を結んでいた「宿毛フェリー」は、2018年(平成30年)から運航を休止しています。

私が見聞きした情報では、燃料価格の高騰などが主な理由とされていますが、2025年11月現在も運航は再開されていません。公式サイトにも休止の案内が掲示されたままとなっています。これにより、高知県の港から九州へ直接渡るフェリー航路は、残念ながら存在しないのが現状です。
これはつまり、車やバイクを持っていても、高知県内から九州へフェリーで出発することはできない、ということですね。
代替は愛媛の八幡浜港か三崎港から
高知県から直接行けないとなると、現実的な代替案は、お隣・愛媛県の港まで陸路で移動して、そこからフェリーに乗る方法になります。

四国から九州(主に大分県)への主要な航路は、愛媛県西部の佐田岬半島の周辺、以下の2つの港に集約されています。
- 八幡浜港(やわたはまこう):佐田岬半島の付け根に位置します。九州の別府港や臼杵港への航路があり、船内の設備が充実している中長距離フェリーが魅力です。
- 三崎港(みさきこう):佐田岬半島の先端に位置します。九州の佐賀関港への最短航路で、海上所要時間が約70分と圧倒的に速いのが特徴です。
車利用の場合は、高知市からの陸路移動時間と海上の所要時間、料金などを比較して、この2つの港のどちらかを選ぶことになります。では、車やバイクがない「鉄道利用」の場合はどうでしょうか? この2つの港へのアクセス事情は、鉄道利用だと天と地ほどの差があるんです。
車やバイクなしでもJR特急で港へ行ける
「フェリー乗り場って、港の埠頭にあるんだから車じゃないと不便でしょう?」と思うかもしれません。確かにそういう港も全国には多いのですが、四国に関して言えば、諦めるのは早いです!
四国全域に張り巡らされたJR四国の特急列車網を活用すれば、車やバイクがなくても、主要なフェリー乗り場にかなりスムーズにアクセス可能なケースがあります。
そして、先ほど挙げた2つの港のうち、鉄道でのアクセスという観点で言えば、圧倒的に「八幡浜港」が便利なんです。まさに「鉄道と船を乗り継ぐ旅」にピッタリの港なんですね。
八幡浜港はJR八幡浜駅からアクセス良好

なぜ八幡浜港が鉄道利用者にとって便利かというと、JR予讃線の特急停車駅である「八幡浜駅」が、港のすぐ近くにあるからです。
具体的な距離感でいうと、JR八幡浜駅から八幡浜港フェリーターミナルまでの距離は、約2km弱。天気が良くて荷物が少なければ、歩いても25分ほどで着ける距離感です。
ですが、重い荷物を持って歩くのは大変ですよね。もちろん、駅前からはフェリーターミナル(またはその近く)へ向かう路線バス(伊予鉄南予バス)やタクシーが利用できます。バスやタクシーに乗ってしまえば、約5分~10分ほどであっという間にフェリー乗り場に到着できます。
駅と港がこれだけ近いと、鉄道からの乗り継ぎも非常にスムーズですよね。特急列車を降りて、すぐに次の旅(船旅)に移れるのは、大きなメリットだと思います。
車での移動時間とJRでの時間を比較
参考までに、高知市から八幡浜港まで「車で行く場合」と「JRで行く場合」の所要時間を、ざっくりと比べてみましょう。
| 移動手段 | ルート | 所要時間 (目安) | メモ |
|---|---|---|---|
| 自動車 | 高知市(高知IC) → 八幡浜港 | 約 2時間49分 + 休憩 | 高速+一般道。休憩時間は含まず。 |
| JR (特急) | 高知駅 → 八幡浜駅 | 約 3時間30分 ~ 4時間 | 特急の乗り継ぎ時間による。 |
純粋な移動時間だけ見れば、車の方がドア・ツー・ドアの時間は短いかもしれません。ですが、JR利用でも特急を乗り継げば、そこまで絶望的な差ではありませんよね。
何より、JRなら運転の疲れが全くないのが最大のメリット。車窓を眺めながら駅弁を食べたり、本を読んだりしているうちに移動が完了し、港に着いたらすぐに万全の体調で船旅を楽しめます。これは鉄道旅ならではの大きな利点です。
三崎港へのアクセス方法と所要時間
比較のために、もう一つの「三崎港」への鉄道アクセスにも触れておきます。
三崎港は「海上所要70分」という最短航路として非常に魅力的ですが、鉄道利用者にとっては、そのアクセスが非常に、非常に困難です。
鉄道利用での三崎港アクセスはハードル高すぎ!
三崎港の近くに鉄道駅はありません。公共交通機関で行く場合、最寄り駅は、なんと「八幡浜駅」になります。
そして、JR八幡浜駅から三崎港(三崎港口バス停)までは、さらに路線バス(伊予鉄南予バス)で約1時間半もかかります。佐田岬半島の先端まで、一般道をひたすら走るわけですね。
高知駅からJRで約3時間半かけて八幡浜駅に着き、そこでさらにバスに乗り換えて1時間半…。合計の移動時間を考えると、車がない場合に三崎港を選ぶのは、かなり現実的ではないかなと思います。
というわけで、高知からJRとフェリーを乗り継いで九州へ行くなら、行き先は「八幡浜港」一択! と考えて間違いないでしょう。ここからは、その「八幡浜港ルート」を具体的にどう攻略するかを解説します。
高知から九州へフェリー+JRで行く具体的方法
ここからは、実際に高知駅からJRとフェリーを乗り継いで九州(八幡浜港)へ行く具体的なプランを見ていきましょう。私「よんてつ」の本領発揮、JR四国の乗り継ぎパターンや料金、そして八幡浜港から乗船できるフェリーの情報を詳しく解説します!

高知駅からJR特急での乗り継ぎルート
まず、高知駅から八幡浜駅へのJRでのアクセスです。残念ながら、土讃線と予讃線を直通して走る特急列車はないため、1本で行くことはできません。必ず「乗り継ぎ」が発生します。これがちょっとパズルのようで、鉄道好きにとっては楽しいところでもあります。
基本的な乗り継ぎパターンは以下の通りです。
高知 → 八幡浜 JR特急「2回乗り継ぎ」パターン
- 高知駅 → (特急 南風 or しまんと) → 宇多津駅 or 多度津駅
まずは土讃線を北上し、本州連絡の結節点である宇多津駅(または多度津駅)へ向かいます。 - 宇多津駅 or 多度津駅 → (特急 しおかぜ or いしづち) → 松山駅
次に予讃線に入り、愛媛県の中心・松山駅へ向かいます。 - 松山駅 → (特急 宇和海) → 八幡浜駅
最後に、松山駅で予讃線の宇和島方面行き特急に乗り換えます。
合計2回の乗り継ぎが必要になります。
「え、2回も乗り換え?」と面倒に思うかもしれませんが、宇多津・多度津も松山も、四国内の特急どうしの乗り換えは比較的スムーズにできるようにダイヤが組まれていることが多いです。ホームを移動する時間も考慮されていますし、松山駅では同じホームで乗り換えられることも多いですね。
(参考記事:高知から松山 電車で行く料金・時間を解説【乗り換えも安心】)
モデルケース(時刻表の一例)
例えば、高知を朝に出発して、お昼過ぎに八幡浜港からフェリーに乗る場合、こんな乗り継ぎが考えられます。
| 出発地 | 時刻 | 列車名 | 到着地 | 時刻 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| 高知駅 | 08:15頃 | 特急しまんと | 多度津駅 | 09:30頃 | ①ここで乗り換え (土讃線→予讃線) |
| 多度津駅 | 09:40頃 | 特急しおかぜ | 松山駅 | 11:25頃 | ②ここで乗り換え (松山止→宇和島方面) |
| 松山駅 | 11:35頃 | 特急宇和海 | 八幡浜駅 | 12:15頃 | 八幡浜駅 到着 |
| 八幡浜駅 | 12:25頃 | (バス/タクシー) | 八幡浜港 | 12:35頃 | フェリーターミナルへ移動 |
| 八幡浜港 | 13:00頃発 | (フェリー) | 九州(別府/臼杵) | ※あくまで一例です |
※上記の時刻は、あくまで乗り継ぎイメージをお伝えするための一例です(2025年11月現在のダイヤを参考に作成しています)。実際のダイヤは時期や曜日によって大きく異なります。
ご利用の際は、必ずご自身でJR四国の公式サイトや乗換案内アプリで最新の時刻表をご確認ください。(出典:JR四国公式サイト 時刻表)
JRとフェリーの運賃・料金はいくら?

次に、気になる運賃・料金の目安です。「高知駅」から「八幡浜駅」までのJR料金と、そこからフェリーに乗船する場合の旅客運賃を分けて見てみましょう。
JRの運賃・料金(高知駅 → 八幡浜駅)
高知駅から八幡浜駅まで、上記の特急乗り継ぎ(自由席)で利用した場合の料金目安です。
- 乗車券(運賃): 6,710円(ちなみに予土線経由だと4,170円)
- 特急料金(自由席): 4,280円 (高知→宇多津/多度津、宇多津/多度津→松山、松山→八幡浜 の通し料金)
- 合計(片道・自由席): 約 10,990円
※特急料金は指定席を利用する場合や、繁忙期・閑散期によって変動します。また、JR四国には「Sきっぷ」などのトクだ値きっぷもありますが、区間が細かく分かれるため、通しで買う通常きっぷが基本になるかなと思います。
また今回の検証は、土讃線特急で四国を北上し、予讃線特急を乗り継いでの合計です。高知から土讃線を南下し窪川を経由して予土線を使って宇和島へ抜けるルートもありますが、窪川〜宇和島間の通し運行本数が少ないので今回は取り上げていません。
フェリーの旅客運賃(八幡浜港から・片道)
八幡浜港から乗船する場合の、大人1名の旅客運賃(一番安い2等客室)の目安です。
- 宇和島運輸フェリー(→別府航路): 約 3,500円~
- 宇和島運輸フェリー(→臼杵航路): 約 2,600円~
- 九四オレンジフェリー(→臼杵航路): 約 2,600円~
JRとフェリー(例えば臼杵行き)を合計すると、高知から九州までの片道合計は約14,440円~ が一つの目安になりそうですね。
※料金は2025年11月時点の目安であり、運賃改定や燃料サーチャージの変動、利用する客室等級によって変わります。必ずご利用になるJR四国、各フェリー会社の公式サイトで最新の正確な料金をご確認ください。
八幡浜港のフェリー航路(別府・臼杵)
さて、JR特急を乗り継いで八幡浜駅に到着し、バスやタクシーで八幡浜港に着いたとします。ここからは、いよいよ船旅の始まりです。八幡浜港からは、九州へ向かう2社3航路が出ています。鉄道旅で着いたあなたを迎えてくれるのは、どの船でしょうか。

宇和島運輸フェリー
- 別府航路:所要時間 約2時間50分。九州随一の温泉地・別府に直行できるのが最大の魅力です。JRを降りた後の観光プランが立てやすいですね。船も新しく快適な「れいめい丸」などが活躍しており、船内設備も充実しています。
- 臼杵航路:所要時間 約2時間30分。大分県臼杵市へ向かいます。大分市南部や宮崎方面へのアクセスはこちらが便利かもしれません。別府航路よりも便数が多いのが特徴です。
九四オレンジフェリー
- 臼杵航路:所要時間 約2時間30分。こちらも臼杵行きです。後述する「深夜便」が特徴的ですが、JR利用の場合は日中の便がメインになります。
JRで八幡浜に着く時間に合わせて、最も接続の良い便を選ぶのが基本になりますが、もし時間に余裕があるなら、観光地の別府へ直行できる宇和島運輸フェリーの別府航路は、旅のプランが立てやすくて魅力的かなと個人的には思います。
八幡浜港の深夜便やペット同伴ルール
最後に、八幡浜港利用時の細かい注意点にも触れておきます。
深夜便の利用について(JR利用の場合)
八幡浜港の航路には、車利用者に便利な深夜便(九四オレンジフェリーの八幡浜 02:50発など)もあります。これに乗れれば、船内で仮眠できて時間を有効活用できそうですが、JR利用の場合は、この深夜便に接続するのは困難です。
高知からのJR最終列車(特急宇和海の最終など)で八幡浜駅に着いても、深夜2時過ぎまで駅や港で待つのは現実的ではありませんし、安全面でもおすすめできません。JR利用の場合は、素直に日中の便を利用するスケジュールを組むのが賢明ですね。
ペット同伴のルールについて(JR+フェリーの場合)
ペットと一緒に旅をしたい方もいるかもしれません。八幡浜港のフェリー(宇和島運輸、九四オレンジ)には、有料の「ウィズペットルーム」が用意されている便もあり、船旅中はペットと一緒に快適に過ごせます。
ただし、そこに至るまでのJRのルールがネックになります。JRでは、一緒に乗車できるペットは「小動物(小型犬・猫など)」で、「頭や全身が出ない専用のケースに入れること」が必須です(別途、手回り品きっぷが必要)。
つまり、中型犬・大型犬はJRの列車内に持ち込むことができないため、残念ながらこの「JR+フェリー」ルートは利用できません。小型犬や猫ちゃんで、長時間のケース移動に慣れている場合のみ、選択肢になるかなと思います。
高知から九州へフェリーで渡るJRの旅まとめ
あらためて、高知から九州へフェリーとJRで行く旅のポイントをまとめます。
【結論】車なしでも、JR特急+八幡浜港ルートで九州へ行ける! (2025年11月現在)
- 高知県からの直行フェリー(宿毛港)は現在、運航休止中。
- 代替案は愛媛県の港から。車なし(鉄道利用)なら「八幡浜港」一択!(三崎港はアクセス困難)
- 高知駅→八幡浜駅は、JR特急を2回(宇多津/多度津と松山)乗り継ぐ。所要時間は約3時間半~4時間。
- 八幡浜駅→八幡浜港は、バスやタクシーで約5分~10分とアクセス良好。
- 八幡浜港からは、九州の別府行き・臼杵行きの快適なフェリーが待っています。
宿毛フェリーが休止中と聞くと、「高知から九州へフェリーで行く」という夢を諦めてしまいそうになりますが、そんなことはありません。
車がなくても、JR四国が誇る「アンパンマン列車」が走る土讃線特急や、予讃線を走る特急列車を乗り継いでいく「鉄道旅」と、その先の「船旅」を組み合わせることで、高知から九州へ渡ることは十分に可能です。
2回の乗り継ぎも、特急「しまんと」から「しおかぜ」へ、そして「宇和海」へと乗り換えていくのは、鉄道好きにとってはむしろ楽しいイベントかもしれません。高知から松山までは海が見えませんが、松山から八幡浜へ向かう「特急宇和海」では、有名な伊予灘の美しい車窓も楽しめますよ。
運転の疲れなく、車窓と海を眺めながら九州へ渡る。そんな「高知から九州へフェリー」とJRを組み合わせた旅、ぜひ計画してみてはいかがでしょうか。

