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JR四国の往復割引ガイド!距離条件や廃止後の安い切符を解説

JR四国の往復割引ガイド!距離条件や廃止後の安い切符を解説

こんにちは。Shikokuレールノート 運営者の「よんてつ」です。

旅行や出張で少しでも交通費を抑えたいと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのが「往復割引」ですよね。特にJR四国エリアでの移動を計画されている方の中には、「四国内の移動でも割引が効くのか?」あるいは「東京や大阪へ行く際にどのきっぷが一番お得なのか?」と、迷っている方も多いのではないでしょうか。

また、最近は長年親しまれてきた紙の回数券が次々と廃止され、スマートフォンのアプリを使った新しい運賃体系へと移行しつつあります。仕組みが少し複雑になっているため、何を選べば正解なのか分かりにくいのが現状です。

この記事では、JR四国の運賃体系を長年研究してきた私が、制度上の往復割引の落とし穴から、2026年に向けて激変する最新の「お得なきっぷ」事情までを徹底的に解説します。

この記事でわかること
  • JRの制度として往復割引が適用される距離の条件と計算方法
  • 2026年に廃止予定のトク割回数券のスケジュールと代替手段
  • 大阪や東京への旅行で最強のコストパフォーマンスを誇るきっぷ
  • スマホで購入するデジタルチケットのメリットと受取時の注意点
目次

JR四国の往復割引制度と距離の条件

まずは、JRグループ全体で共通のルールとして定められている「往復割引」の基本についてお話しします。これ、「往復で買えば安くなる」と単純に思われがちなのですが、実は適用されるにはかなり厳しい距離の条件があるんです。ここでは、制度としての割引ルールを正しく理解して、損をしないための知識を深めていきましょう。

JR四国の往復割引制度と距離の条件
Shikokuレールノート

「往復割引」制度自体の終了について
現在、JRグループでは「往復乗車券」の発売終了を発表しており、それに伴い運賃が1割引になる「往復割引」制度も、2026年3月13日に終了です。

600キロを超える距離の計算と割引

JRの「往復割引」という制度は、片道の営業キロが601キロメートル以上ある場合に初めて適用されるルールです。この条件を満たして往復分の乗車券を一度に購入すると、「ゆき」と「かえり」の運賃がそれぞれ1割引になります。

よくある誤解として、「県外に行けば安くなる」とか「特急を使えば安くなる」と思われている方がいらっしゃいますが、これは間違いです。基準はあくまで「距離(営業キロ)」のみです。例えば、高松駅から東京駅までは約800キロありますので、この割引の対象となります。(2026年3月13日まで)

計算の仕組みも少し独特です。往復の合計金額から10%引くのではなく、片道ごとの運賃からそれぞれ割引を行い、端数処理をした上で合計します。

端数処理のルール

JRの運賃計算では、割引後の金額に10円未満の端数が出た場合、それを切り捨てるというルールがあります。

例:片道10,640円の区間の場合

  1. 10,640円 × 0.9(1割引) = 9,576円
  2. 端数処理(1の位を切り捨て) → 9,570円
  3. 往復運賃 = 9,570円 × 2 = 19,140円

このように、単純な電卓計算とは数円〜数十円の誤差が出ることがあるので、正確な金額を知りたい場合はこの計算式を思い出してください。

四国内の移動で往復割引は対象外

これ、意外と勘違いされている方が多いのですが、四国内の通常の移動(最短経路ベース)では601kmに届かず、原則対象外です。

理由は単純で、四国という島自体がコンパクトだからです。四国島内には、片道601キロを超える区間が存在しません。例えば、四国で最も遠い距離を移動するようなルート(例:徳島県の南部から愛媛県の宇和島など)を組んだとしても、営業キロは600キロに届かないのです。

高松から松山(約194km)、高松から高知(約159km)といった主要都市間の移動も、当然ながら対象外となります。ですので、四国内の移動で「往復割引」と窓口で伝えても、「通常のきっぷを2枚(行きと帰り)」渡されるだけで、1円も安くなりません。

では、どうすれば安くなる?
四国内の移動で安く済ませたい場合は、制度上の割引ではなく、「トク割きっぷ(企画乗車券)」や、後述する「スマートえきちゃん」などのアプリ限定運賃を探す必要があります。これについては記事の後半で詳しく解説します。

学生割引と往復割引の併用計算

学生さんにとって、帰省や就職活動での長距離移動は大きな出費ですよね。そこで活用したいのが、往復割引(1割引)と学生割引(2割引)の併用(ダブル適用)です。

「えっ、併用できるの?」と驚かれることもありますが、JRのルール上、この2つは重複して適用可能です。ただし、「単純に足して3割引(30%OFF)」になるわけではありません。計算には厳密な順序があります。

割引の計算ステップ(重複適用の場合)

計算は以下のステップで順番に行われます。

  1. 往復割引の適用:
    まず、片道の無割引運賃から1割引(×0.9)し、10円未満を切り捨てます。
  2. 学割の適用:
    上記1で算出された「往復割引後の運賃」に対して、さらに2割引(×0.8)を適用します。
  3. 再度の端数処理:
    ここでも出た10円未満の端数を切り捨てます。
  4. 往復化:
    最後に2倍して往復運賃とします。

このように、「割引された金額からさらに割り引く」という計算になるため、トータルの割引率は約28%程度になります。とはいえ、東京往復などで数千円単位の節約になるのは間違いありません。学生証を学校の事務室に持って行き、「学割証(学校学生生徒旅客運賃割引証)」を発行してもらう手間はかかりますが、それに見合う価値は十分にあります。

東京行きなどで使える割引料金

東京行きなどで使える割引料金
写真AC

実際に往復割引が本領を発揮するのは、四国から本州の遠方へ出かけるケースです。四国在住者が利用する最もポピュラーな適用区間は、やはり四国各都市〜東京(都区内)でしょう。

例えば、高松から東京へ行く場合、ルートにもよりますが片道の営業キロは約800kmを超えます。これは「601km以上」の条件を余裕でクリアしています。この場合、乗車券(運賃)部分が1割引になります。注意していただきたいのは、特急券(サンライズ瀬戸の特急券や、新幹線の特急券)には往復割引は適用されないという点です。

東京までの移動は、新幹線でも約4時間半、サンライズ瀬戸なら一晩かかります。長時間の移動時間を快適に過ごすために、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンがあると世界が変わりますよ。

電車の走行音を消して、静寂の中で音楽やオーディオブックを楽しめるので、到着時の疲れが全然違います。

【上級テクニック】乗車券と特急券を分けて買う

東京へ新幹線で行く場合、JR四国の窓口ですべて購入するのも一つの手ですが、以下のように「乗車券と特急券を分離購入」することで、さらにお得になるケースがあります。

  • 乗車券:地元の駅で「往復割引」で購入する(有効期間が長く、東京都区内のJR線も乗れる)。
  • 特急券:スマホの「スマートEX」などで、「EX早特」などの早期割引商品を購入する。

この組み合わせなら、乗車券の「往復割引メリット」と、新幹線の「早特メリット」の両取りが可能です。少し手間はかかりますが、コスト意識の高いビジネスマンや旅行者には強くおすすめしたい方法です。

往復乗車券の購入方法と有効期間

往復割引が適用された乗車券は、特別な申込み用紙などは必要ありません。JR四国の主要駅にある「みどりの窓口」や、オペレーターと話せる「みどりの券売機プラス」、あるいは大手旅行会社のカウンターで購入できます。購入時には「東京まで往復で」と伝えるだけで、駅員さんが自動的に割引を適用して発券してくれます。

また、往復乗車券の隠れた大きなメリットとして有効期間が非常に長いことが挙げられます。片道乗車券の2倍の日数、有効になるのです。

片道距離片道の有効期間往復の有効期間
601km〜800km5日10日
801km〜1000km6日12日

「途中下車」の旅も楽しもう

片道100kmを超える普通の乗車券(往復割引含む)は、後戻りしない限り、経路上で何度でも途中下車(改札を出ること)が可能です。

例えば、高松から東京への往復乗車券を持っていれば、行きに名古屋で降りてひつまぶしを食べ、静岡で降りて友人に会い、その後に東京へ向かう…といった使い方が追加運賃なしで可能です(特急券は区間ごとに必要ですが)。「トク割きっぷ」などの格安チケットでは途中下車ができないことが多いので、これは正規の往復乗車券ならではの特権と言えます。

JR四国の往復割引よりお得なきっぷ

さて、ここからが本題と言ってもいいかもしれません。四国内や近距離(岡山・大阪など)の移動においては、前述した「制度上の往復割引」よりも圧倒的に安く、便利な「お得なきっぷ(トクトクきっぷ)」が存在します。しかし、これらは現在、紙からデジタルへと急速に移行しており、情報が追いついていない方も多いはずです。最新の情報をしっかり押さえておきましょう。

JR四国の往復割引よりお得なきっぷ
Shikokuレールノート

トク割回数券の廃止と終了時期

これまで長年にわたり、四国のビジネスマンや旅行者の財布を支えてきた「トク割回数券」ですが、残念ながら完全廃止に向けたカウントダウンが始まっています。

かつては自由席に乗れる「Sきっぷ」がありましたが、それが指定席限定の「トク割回数券」に変わり、そして今、その回数券さえも姿を消そうとしています。JR四国は、維持コストのかかる紙のきっぷから、チケットレス化へ大きく舵を切っているのです。

【重要】トク割回数券の廃止スケジュール(予定)

現在発表されている販売終了時期と利用期限は以下の通りです。

券種発売終了日利用可能期限
トク割2枚回数券2026年3月31日2026年6月30日まで
トク割4枚回数券2026年3月31日2026年9月30日まで

※一部商品は上記の限りではありません。必ず駅の掲示等をご確認ください。

特に「4枚回数券」は、高松ー松山間などで高速バスに対抗するための「戦略価格」が設定されており、1回あたり4,000円強で特急指定席に乗れる非常にコスパの高い商品でした。これがなくなると、正規料金との差額に驚くことになるかもしれません。頻繁に利用される方は、販売終了日までに使い切れる分だけ確保しておくのが、現状取れる最後の防衛策となるでしょう。

スマートえきちゃんで四国内を安く

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Shikokuレールノート・イメージ

では、回数券がなくなった後はどうすればいいのでしょうか?その答えであり、JR四国が全面的に推している受け皿が、スマートフォン専用アプリ「しこくスマートえきちゃん(通称:スマえき)」です。

ハッキリ言いますが、四国内の移動であれば、今後はこのアプリを使うのが最適解になります。私も最初は「アプリなんて面倒くさい」と思っていましたが、一度使うとその便利さと安さに戻れなくなりました。

スマえき導入の3つのメリットと使い方

  • QRコードまたは画面提示で乗車:
    高松駅や松山駅などの自動改札機設置駅では、アプリに表示されたQRコードをかざして通過できます。それ以外の駅では、係員に画面を見せるだけでOKです。
  • 「早トク」が最強に安い:
    「四国再発見早トクきっぷ」などのアプリ限定商品は、窓口で買う通常のきっぷよりも大幅に安く設定されています。区間によっては、廃止される回数券と同等か、それ以上の安さになることもあります。
  • 直前まで購入可能:
    多くの商品が前日、あるいは当日の乗車直前まで購入可能です。「予定が早く終わったから1本早い特急に乗ろう」といった変更も、手元のスマホで完結します(商品ごとの変更条件には注意)。

ただし、利用にはクレジットカードの登録が必要です。また、土休日限定で安くなる商品など、カレンダーによって価格が変動する「ダイナミックプライシング」的な要素もあるため、利用前にはアプリ内での検索が必須です。

大阪行きは阪神往復フリーきっぷ

四国から大阪・神戸方面へ遊びに行くなら、JR西日本のネット予約サービス「e5489(いいごよやく)」で購入できる「阪神往復フリーきっぷ」が最強の選択肢です。

このきっぷの凄いところは、単に四国から大阪を往復するだけではありません。大阪・神戸エリアの“JRフリー区間”(新快速・快速・普通列車)に限り、有効期間4日間乗り降り自由。特急・新幹線・地下鉄などは対象外です。

例えば、大阪駅でショッピングをした後、ユニバーサルシティ駅へ移動し、翌日は神戸の三ノ宮へ…といった移動をする際、いちいち切符を買ったりICカードをタッチしたりする必要がありません。現地での移動費(通常なら数千円かかることも)が実質ゼロになるため、トータルの旅費で考えると高速バスに対抗できる、あるいはそれ以上のコスパを発揮します。

購入時の絶対的な注意点

このきっぷは原則として「前日までの予約」が必要です。当日に思い立って駅に行っても、窓口では販売していませんし、ネットでも当日予約はできません。「明日の大阪行き」が決まったら、すぐにe5489で予約を済ませておきましょう。

高速バスとJR往復の料金比較

「JR四国 往復割引」と検索する方の多くは、高速バスとの料金比較も気にされていると思います。これまで四国の交通事情は「安さのバス、速さと定時性のJR」という図式がありましたが、最近そのバランスが崩れ始めています。

特筆すべき重大ニュースとして、高松ー高知線を結ぶ高速バス「黒潮エクスプレス」の往復割引乗車券が、2026年3月31日をもって販売終了となることが発表されました。

これはバス業界全体の人手不足(2024年問題)や燃料費高騰を受けたもので、バスの最大の武器であった「圧倒的な安さ」が薄れつつあることを意味します。往復割引がなくなれば、バスと鉄道の価格差は縮小します。

これからの選び方
「とにかくバス一択」だった方も、一度立ち止まって考えてみてください。JRの「スマえき」や「e5489」の早特商品を使えば、バスに近い価格で、渋滞知らずの特急列車に乗れる可能性があります。特に週末や連休などの繁忙期は、時間が読める鉄道のメリットが圧倒的に大きくなります。

詳しい背景については、国土交通省などが発表しているバス業界の現状に関する資料も参考になります。
(出典:国土交通省『バス・タクシー・トラック運送事業の現状等について』

ネット予約きっぷの受取場所注意点

最後に、私が最も注意喚起したいのが「きっぷの受取場所」の問題です。デジタル化の過渡期にある今、ここでつまずく方が非常に多く、せっかくの旅行が台無しになるリスクさえあります。

「ネットで予約したから安心」ではありません。JR四国エリアでは、予約したシステムによって「きっぷを受け取れる場所」が厳密に決まっています。

ネット予約きっぷの受取場所注意点
Shikokuレールノート

【保存版】受取トラブル回避リスト

  • JR西日本完結の一部トクトクきっぷ:
    例えば「大阪発のトクトクきっぷ」や「北陸エリア限定のフリーパス」など、JR西日本の企画商品は、JR四国の駅では発券できないケースが多いです。予約画面の「受取可能駅」を必ず確認してください。
  • スマートEXの受取:
    新幹線のネット予約「スマートEX」のきっぷ受取機は、今のところ高松駅の改札外にしか設置されていません。松山や高知、徳島の駅には受取機がないのです。
    ※高松駅以外から利用する場合は、手持ちの交通系ICカード(SuicaやICOCAなど)を紐づけて、チケットレスで乗車する方法を強くおすすめします。

【必須】デジタルきっぷ利用時の命綱

「スマえき」や「e5489」のチケットレス利用時に一番怖いのが、スマホの充電切れです。電池が切れると改札を通れず、最悪の場合、再購入(二重払い)になってしまいます。

もしもの時のために、カバンにひとつモバイルバッテリーを入れておくことを強くおすすめします。私は軽くて邪魔にならないAnkerのこれを常備しています。

せっかく安く予約しても、当日駅の窓口で「ここでは発券できません」と言われてしまっては元も子もありません。不安な方は、チケットレスで乗れる「スマえき」を活用するか、受取可能な駅を事前に公式サイトで念入りに確認してください。

また、今回ご紹介した「乗り継ぎ割引」や「複雑な運賃計算」を自分でもしっかり調べたい!という鉄道ファンの方や、じっくり旅の計画を練りたい方には、やはり紙の時刻表が便利です。

スマホ検索も便利ですが、ページをめくりながら「あ、こんな列車もあるんだ」と発見するのは紙ならではの楽しみですよね。

JR四国の往復割引情報の総まとめ

今回の記事では、JR四国の往復割引制度や、回数券廃止後の代替手段について解説してきました。紙の回数券からアプリへの移行期ということもあり、少し複雑に感じるかもしれませんが、要点を押さえれば確実にお得に移動できます。

  • 長距離(東京・福岡等):
    「片道601km以上」の条件を確認し、制度上の往復割引(2026年廃止予定)や学割を活用する。新幹線特急券はスマートEXとの分離購入も検討。
  • 四国内の移動:
    制度上の往復割引は距離不足で対象外。アプリ「しこくスマートえきちゃん」が最安かつ便利。
  • 大阪・神戸方面:
    e5489の「阪神往復フリーきっぷ」を前日までに予約し、現地での移動費も節約する。
  • 回数券ユーザー:
    2026年の廃止スケジュールを意識し、使い切るか早めにアプリへ移行する。

「自分に合ったきっぷが分からない」という方は、まずはスマホに「スマえき」を入れてみることから始めてみてはいかがでしょうか。それだけで、四国の旅がぐっと身近で快適なものになるはずですよ。みなさんの四国旅が、賢く、そして楽しいものになりますように!

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