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JR四国のチケットレス完全ガイド|e5489とスマえきの違い・料金・乗り方

JR四国のチケットレス完全ガイド!e5489とアプリの違いと最安値

JR四国を利用するとき、「スマホだけで乗れるのかな?」「e5489で予約すれば紙のきっぷはいらない?」「Suicaをタッチすれば松山や高知まで行ける?」と迷ってしまいますよね。

私も、JR四国のチケットレスを初めて調べる方が戸惑うのは無理もないと思います。なぜなら、JR四国ではスマえきのQRコード、e5489のチケットレス特急券、紙の乗車券、一部エリアのICOCAが、それぞれ別の役割を持っているからです。

こんにちは。Shikokuレールノート運営者の「よんてつ」です。

この記事では、JR四国で利用できるチケットレスサービスを、2026年8月時点の制度にあわせて整理します。スマえきとe5489の違いだけでなく、新幹線から四国特急へ乗り継ぐ方法、家族分のきっぷをまとめて買う方法、ICOCAが使えない駅、領収書、変更や払い戻し、スマホの電池切れまで詳しく解説します。

先に結論を言うと、JR四国の鉄道全線を、クレジットカードやSuicaのタッチだけで移動することはできません。

四国内の乗車券や自由席特急券をスマホで完結させたい場合は「しこくスマートえきちゃん(スマえき)」、指定席を予約したい場合や岡山駅で新幹線から乗り継ぐ場合は「e5489」が中心になります。

ただし、e5489で購入できる商品には、紙のきっぷを受け取らずに乗れる商品と、乗車前に発券が必要な商品があります。ここが、JR四国のチケットレスで最も間違えやすいポイントですよ。

利用場面別の結論

利用場面主な選択肢紙の受け取り注意点
四国内の乗車券や自由席をスマホで使いたいスマえき不要アプリ画面の表示が必要
特急の指定席をチケットレスで使いたいe5489のチケットレス商品不要乗車券が別に必要な商品が多い
岡山駅で新幹線から四国特急へ乗り継ぐEXサービス+乗継チケットレス特急券特急券は不要岡山から先の乗車券が別に必要
高松から松山・高知へ安く指定席に乗りたいトク割WEBきっぷ必要乗車当日は購入できない
香川県内のICOCAエリアだけを移動するICOCA・Suicaなど不要エリア外へ乗り越せない
松山・高知・徳島へ行くスマえきまたは紙の乗車券商品による交通系ICカードだけでは完結しない

JR四国のきっぷを事前に購入する方法や、e5489とスマえきの基本的な違いから確認したい方は、JR四国 切符の事前購入ガイド e5489とスマえき徹底比較も参考にしてください。

この記事でわかること
  • JR四国で利用できるチケットレスサービスの種類
  • e5489とスマえきの違いと使い分け
  • チケットレス特急券と乗車券の関係
  • 新幹線から四国特急へ乗り継ぐときの買い方
  • トク特しおかぜ・南風チケットレスの条件
  • 家族や子供と利用するときの注意点
  • QR改札、有人改札、無人駅での乗り方
  • 電池切れや通信不良に備える方法
目次

JR四国のチケットレスとタッチ決済は別の仕組み

JR四国のチケットレスを理解するうえで、最初に押さえておきたいのが「チケットレス」と「タッチ決済」は別物だという点です。

都会の駅では、SuicaやICOCAを自動改札機へタッチするだけで乗れるため、「スマホで乗れる=ICカードをタッチする」と考えがちです。しかし、JR四国の多くの駅では、スマートフォンに表示した有効なきっぷ画面を係員や乗務員に見せて利用します。

JR四国のチケットレスサービスを比較するイメージ
Shikokuレールノート

チケットレス・QR改札・ICカードの違い

言葉JR四国での意味主な例
チケットレス紙のきっぷを受け取らず、スマートフォンの画面などで乗る仕組みスマえき、e5489チケットレス特急券
QRコード改札スマえきなどのQRコードを改札機へかざす仕組み高松・高知・松山・徳島駅
交通系ICカードICOCAやSuicaを改札機へタッチして乗る仕組み香川県内の一部20駅
クレジットカードのタッチ決済クレジットカードを改札へタッチして運賃を支払う仕組みJR四国の鉄道改札では一般利用できない
車内QRコード決済車内で運賃や料金を精算するときにコード決済で支払う仕組み車内補充券購入時のPayPayなど

つまり、スマえきは「モバイルSuicaのようにスマートフォンを改札機へタッチするアプリ」ではありません。

QRコード対応駅では画面のQRコードを読み取らせ、それ以外の駅では係員や乗務員へ有効な券面を見せます。e5489のチケットレス特急券も、基本的には改札機へタッチするのではなく、車内で提示用画面を確認してもらう仕組みです。

クレジットカードのタッチ決済、交通系ICカード、車内QRコード決済の違いをさらに詳しく知りたい方は、JR四国でタッチ決済はできる?クレジットカードやICOCA活用術もあわせてご覧ください。

e5489で買ってもチケットレスとは限らない

「e5489で予約したから、スマホだけで乗れるだろう」と考える方も多いのですが、これは少し危険です。

e5489は、JR西日本が運営するネット予約サービスの名称です。e5489という1つの予約サイトの中で、チケットレス商品、紙の受け取りが必要な割引きっぷ、通常の指定席券など、性質の異なる商品が販売されています。

e5489の商品例紙の受け取り乗車券
通常のチケットレス特急券不要別に必要
トク特しおかぜチケットレス不要別に必要
トク特南風チケットレス不要別に必要
EXサービス限定 乗継チケットレス特急券不要別に必要
トク割WEBきっぷ必要商品に含まれる
WEB早特7必要商品に含まれる

購入画面では、商品名だけで判断せず、次の3点を確認しましょう。

  1. 乗車前のきっぷ受け取りが必要か
  2. 乗車券が商品に含まれているか
  3. 指定した列車以外へ変更できるか

この3点を確認するだけでも、「特急券だけ買って乗車券がない」「駅で発券が必要なのに時間がない」という失敗をかなり防げますよ。

e5489とスマえきの違い

JR四国でチケットレスを利用するとき、中心になるのが「e5489」と「しこくスマートえきちゃん」です。

大まかに分けると、指定席や岡山乗り換えを重視するならe5489、四国内の乗車券や自由席をアプリで完結させたいならスマえきと考えると分かりやすいです。

項目e5489スマえき
サービスJR西日本のネット予約JR四国のチケットアプリ
得意な使い方特急指定席、岡山乗り換え、新幹線連携四国内の乗車券、自由席、フリーきっぷ、定期券
利用環境Webブラウザ専用アプリ
きっぷの受け取り商品によって必要原則不要
座席指定指定席商品はシートマップから選べる場合が多い自由席を利用する商品が中心
複数人利用商品ごとに人数や条件が異なる大人・小児あわせて最大7名の商品あり
主な支払いクレジットカード、商品により駅・コンビニ支払いなどクレジットカード、PayPayなど
画面の印刷所定の提示用画面を印刷できる商品あり印刷やスクリーンショットは利用不可

e5489の強みは、特急列車の普通車指定席を確保しやすいことです。「しおかぜ」「南風」「しまんと」「いしづち」などで、窓側や通路側を選びたい場合はe5489が便利です。

一方、スマえきは、普通乗車券、自由席特急券、定期券、フリーきっぷなどをアプリ内で購入し、そのまま利用できます。紙のきっぷを受け取るために駅へ早く行く必要がないため、四国内だけを移動するなら使いやすいサービスです。

ただし、スマえきで購入できる普通乗車券は、紙の普通乗車券と条件が同じではありません。距離にかかわらず有効期間は1日で、途中下車もできません。長距離の乗車券を数日間使いたい場合や、途中駅で改札外へ出たい場合は、紙の乗車券の方が向いていることがあります。

QRコード対応駅は高松・高知・松山・徳島

スマえきのQRコードに対応した主な駅は、高松駅、高知駅、松山駅、徳島駅です。

これらの駅では、スマえきの券面に表示されるQRコードを自動改札機の読み取り部へかざして通過できます。ただし、複数人分のきっぷを1台のスマートフォンで利用するときは、原則としてQR対応自動改札機ではなく有人改札を利用します。

また、QRコード対応自動改札機がある駅でも、e5489のチケットレス特急券の画面をQR読み取り部へかざすわけではありません。

e5489のチケットレス特急券は特急料金部分の商品です。駅の改札では、別に用意した紙の乗車券やICOCA、スマえき乗車券などを使い、車内ではe5489の提示用画面を確認してもらいます。

徳島駅は2026年6月13日からQR改札を利用開始

徳島駅は2026年6月13日からQR改札を利用開始
Shikokuレールノート

徳島駅では、2026年6月13日の始発列車からQRコード対応自動改札機の利用が始まりました。

利用できるのは、スマえきなどで購入したQRコード付きのきっぷと、みどりの窓口や自動券売機などで購入した裏側が黒色の磁気券です。

一方、列車内で購入した裏側が白色のきっぷ、整理券、ICOCAやSuicaなどの交通系ICカードは、徳島駅の自動改札機では利用できません。

徳島駅に自動改札機が導入されたことと、交通系ICカードに対応したことは別です。

「自動改札になったからSuicaをタッチできるはず」と思ってしまうところですが、ここは今でも注意が必要ですよ。

徳島駅で利用できるきっぷや、裏側が白色のきっぷを持っているときの通り方は、徳島駅の自動改札は2026年6月13日開始!ICOCA対応や使えるきっぷを解説で詳しく紹介しています。

JR四国のチケットレスサービスを利用場面別に選ぶ

ここからは、実際の利用場面ごとに、どのサービスを選べばよいのかを見ていきます。

同じ区間でも、「自由席で安く移動したい」「指定席を確保したい」「当日に買いたい」「予定変更の可能性がある」など、重視する条件によって最適な商品は変わります。

四国内の乗車券と自由席ならスマえき

四国内だけを移動し、普通列車や特急自由席を利用するなら、スマえきが分かりやすい選択肢です。

普通乗車券と自由席特急券を別々に購入できるほか、「スマえきSきっぷ」「スマえきトク割きっぷ」「スマえき四国フリーきっぷ」など、乗車券と料金券がセットになった商品もあります。

スマえきの商品は、駅で紙のきっぷを受け取る必要がありません。購入後にアプリの「履歴」からきっぷを開き、乗車前に使用開始操作を行います。

ただし、使用開始後は原則として払い戻しができません。駅へ向かう途中や前日のうちに使用開始するのではなく、実際に列車へ乗る直前に操作する方が安心です。

近距離の指定席ならトク特しおかぜ・南風チケットレス

2026年度のJR四国チケットレスで注目したいのが、e5489専用の「トク特しおかぜチケットレス」と「トク特南風チケットレス」です。

特急「しおかぜ」「いしづち」「南風」「しまんと」の設定区間で、普通車指定席を300円または500円で利用できます。

商品主な対象区間発売額購入時期
トク特しおかぜチケットレス多度津~松山間の設定区間300円・500円乗車日前日から当日の出発2分前まで
トク特南風チケットレス多度津~高知間の設定区間300円・500円乗車日前日から当日の出発2分前まで

例えば、新居浜~伊予西条は300円、今治~松山は500円、土佐山田~高知は300円、多度津~阿波池田は500円です。

通常の自由席特急料金より安い区間もあり、「短い区間だけれど座って移動したい」という方には魅力的ですね。座席表から希望する座席を選べるのもメリットです。

ただし、次の条件には注意してください。

  • 乗車区間の乗車券が別に必要
  • 小児用の設定はない
  • 指定した列車と座席以外は利用できない
  • 予約後の利用日・区間・列車・商品変更はできない
  • 決済に使用したクレジットカードの携行が必要
  • 普通車指定席のない列車やサンライズ瀬戸などでは利用できない

大人と子供で利用する家族旅行では、小児用の設定がない点が特に重要です。大人だけトク特チケットレスを利用し、子供は別の商品を購入すると、予約やきっぷの管理が複雑になることがあります。

家族全員が同じ商品でそろえられない場合は、通常の指定席特急券や、乗車券込みの割引きっぷも比較した方がよいでしょう。

高松から松山・高知の指定席ならトク割WEBきっぷ

JR四国でチケットレス商品と割引きっぷを比較するイメージ
Shikokuレールノート

高松から松山または高知へ移動し、普通車指定席を安く利用したい場合は、e5489専用の「トク割WEBきっぷ」が候補になります。

区間おとな片道利用設備
高松~松山4,200円特急列車普通車指定席
高松~高知3,500円特急列車普通車指定席

高松~高知は、直通する特急「しまんと」だけでなく、南風リレー号と特急「南風」を宇多津・丸亀・多度津などで乗り継ぐ経路でも利用できる場合があります。

トク割WEBきっぷは、乗車券と普通車指定席の料金がセットです。チケットレス特急券のように、別途乗車券を買う必要はありません。

その代わり、乗車前に駅で紙のきっぷを受け取る必要があります。また、乗車日の当日は購入できず、前日までの予約が必要です。

「e5489専用」という表示だけを見るとスマホ画面で乗れそうですが、トク割WEBきっぷはチケットレス商品ではありません。旅行当日は、駅へ到着してから発券する時間も考えて行動しましょう。

岡山~松山・高知にもトク割WEBきっぷがある

岡山駅と松山・高知・徳島などを結ぶ区間にも、トク割WEBきっぷが設定されています。

主な区間おとな片道きっぷ受け取り
岡山~松山・伊予北条5,900円必要
岡山~高知・後免・土佐山田4,400円必要
岡山~徳島4,200円必要

こちらも、設定区間の片道乗車券と特急列車の普通車指定席がセットになっています。岡山~徳島の場合は、高松~岡山間の快速マリンライナー普通車自由席などを利用する商品です。

新幹線の予約とは別に購入する商品なので、東京や大阪から移動する場合は、新幹線部分との合計額や乗り継ぎ時間も確認して選びましょう。

WEB早特7は松山・高知発着の設定が終了

「WEB早特7」は、利用日の7日前までに予約すると、岡山と四国内の設定駅を結ぶ普通車指定席を安く利用できる商品です。

ただし、2026年度は設定区間が縮小されています。宇多津・丸亀・多度津・詫間・観音寺・伊予北条・松山・善通寺・琴平・土佐山田・後免・高知発着の商品は、2026年3月24日発売分をもって終了しました。

2026年4月以降に設定されている主な区間は、次のとおりです。

区間おとな片道
川之江~岡山3,260円
伊予三島~岡山3,260円
新居浜~岡山4,600円
伊予西条~岡山4,610円
壬生川~岡山4,940円
今治~岡山5,830円
阿波池田~岡山3,260円

WEB早特7も、e5489で予約したあと、乗車前に紙のきっぷを受け取る必要があります。

松山や高知から岡山へ行く場合は、WEB早特7ではなく、前日まで購入できるトク割WEBきっぷなどを確認してください。商品名が似ているうえ、年度によって設定区間が変わるため、以前利用したことがある方ほど注意したいところです。

チケットレス商品と紙の割引きっぷを比較

商品購入期限紙の受け取り乗車券向いている人
スマえきトク割きっぷ商品による不要含まれる四国内を自由席で安く移動したい人
トク特しおかぜ・南風チケットレス前日~出発2分前不要別に必要近距離で安く指定席を使いたい人
トク割WEBきっぷ前日まで必要含まれる都市間を指定席で安く移動したい人
WEB早特77日前まで必要含まれる設定区間を早めに予約できる人
乗継チケットレス特急券出発2分前まで不要別に必要EXサービスから四国特急へ乗り継ぐ人

価格だけで選ぶのではなく、「座席を指定したいか」「紙のきっぷを受け取れるか」「予定変更の可能性があるか」まで考えて選ぶのがコツです。

新幹線からJR四国へ乗り継ぐチケットレスの使い方

新幹線から岡山駅でJR四国の特急へ乗り継ぐイメージ
写真AC

東京・名古屋・新大阪などから新幹線で岡山駅へ向かい、特急「しおかぜ」「南風」などへ乗り継ぐ場合は、EXサービスとe5489を組み合わせられます。

2026年4月1日利用分から、岡山駅で四国方面へ乗り継ぐ「EXサービス限定 乗継チケットレス特急券」が利用できるようになりました。

乗継チケットレス特急券の購入条件

  • スマートEXまたはエクスプレス予約で、岡山駅を発着駅とする新幹線を予約していること
  • EXサービスから案内されるe5489で購入すること
  • WESTER会員へ登録すること
  • クレジットカードで決済すること
  • 新幹線と乗り継ぐ特急列車の普通車指定席を利用すること

乗車日の1カ月前から、時刻表に記載された特急列車の出発時刻2分前まで購入できます。急に新幹線から四国へ移動することになった場合でも、空席があれば当日に予約できるのは便利ですね。

乗継チケットレス特急券だけでは乗れない

ここで最も大切なのが、乗継チケットレス特急券は、特急料金と指定席を利用するための料金券であるという点です。

岡山から四国内の目的地までの運賃は含まれていません。岡山から目的地まで有効な乗車券を、別に用意する必要があります。

東京から松山へ行く場合の例

  1. スマートEXまたはエクスプレス予約で東京~岡山の新幹線を予約する
  2. EXサービスからe5489へ進み、岡山~松山の乗継チケットレス特急券を購入する
  3. 岡山~松山の乗車券を別に用意する
  4. 岡山駅で特急しおかぜへ乗り継ぐ
  5. 車内で必要に応じてチケットレス提示用画面を見せる

松山駅は通常のICOCAエリア外です。岡山駅でICOCAをタッチして入場し、そのまま松山駅でタッチ出場することはできません。

そのため、岡山から松山・高知・徳島などへ移動する場合は、全区間に有効な紙の乗車券を用意しておくと分かりやすいです。

新幹線をICカードで利用し、岡山から先を紙の乗車券で利用する場合は、岡山駅の乗り換え改札で複数のきっぷやICカードを扱うことがあります。組み合わせが分からないときは、無理に改札機へ通さず、近くの駅係員へ確認しましょう。

乗継チケットレスとトク割WEBきっぷはどちらがよい?

新幹線から四国へ乗り継ぐ場合でも、必ず乗継チケットレス特急券が最安になるとは限りません。

比較項目乗継チケットレス特急券トク割WEBきっぷ
特急券商品に含まれる商品に含まれる
乗車券別に必要商品に含まれる
購入期限当日の出発2分前まで前日まで
紙の受け取り不要必要
利用条件EXサービスで新幹線予約が必要e5489から単独購入できる
向いている人当日まで柔軟に予約したい人乗車券込みで分かりやすく買いたい人

手軽さを優先するなら乗継チケットレス特急券、乗車券を含む合計額の分かりやすさを優先するならトク割WEBきっぷが向いています。

ただし、トク割WEBきっぷは乗車前に発券が必要です。新幹線の到着から四国特急の発車まで時間が短い場合は、岡山駅へ着いてから発券しようとすると間に合わない可能性があります。出発駅や乗り換え前の駅で、先に受け取っておきましょう。

家族や子供とJR四国のチケットレスを利用する方法

家族旅行では、代表者のスマートフォンで複数人分をまとめて購入できるスマえきが便利です。子供に紙のきっぷを持たせなくてよいため、紛失の心配も減らせます。

普通乗車券や一部のおトクなきっぷでは、大人と小児をあわせて最大7名分まで購入できます。

複数人分を1台のスマートフォンで使う場合

代表者のスマートフォンに家族全員分のきっぷを表示して利用する場合は、QRコード対応自動改札機を使わず、有人改札を通ります。

駅係員へ「大人2人、子供2人です」などと伝え、使用中の券面を見せましょう。降車駅でも、代表者のスマートフォンで全員分の画面を提示します。

駅係員がいない時間帯や無人駅を利用する場合は、乗務員が確認できるように、乗車前から画面を表示できる状態にしておくと安心です。

家族が途中で別行動するなら代理購入を検討

スマえきには、あらかじめ別の会員を登録し、その人のアカウントへきっぷを送る代理購入機能があります。

家族が同じ列車で一緒に移動するなら、代表者のスマートフォン1台でも大きな問題はありません。しかし、途中駅で別行動する場合や、帰りの列車が別になる場合は、それぞれのスマートフォンへきっぷを持たせた方がスムーズです。

一方、小さな子供がスマートフォンを持っていない場合は、代表者の端末でまとめて管理するか、紙のきっぷを利用する方が分かりやすいでしょう。

小児用がないチケットレス商品に注意

スマえきの商品には小児設定があるものも多いですが、e5489の「トク特しおかぜチケットレス」「トク特南風チケットレス」には小児設定がありません。

また、スマえきの小児用商品には、大人と同一行程での利用が条件になっているものがあります。子供だけで乗車する場合は購入できない商品もあるため、利用条件を確認してください。

家族旅行では、大人1人分だけを見て「安い」と判断するのではなく、家族全員の合計額と管理のしやすさで比較するのがおすすめです。

JR四国のチケットレスで実際に乗る手順

予約や購入が完了しても、当日の改札で迷う方は少なくありません。

JR四国には、QRコード対応自動改札機、有人改札、自動改札機のない駅、無人駅、ワンマン列車が混在しています。都市部のように「とりあえず改札へタッチすれば大丈夫」とはいかないため、商品ごとの乗り方を知っておきましょう。

JR四国のチケットレスきっぷで改札を通るイメージ
Shikokuレールノート

スマえきの基本的な乗り方

  1. 乗車前にアプリを起動する
    「履歴」から利用するきっぷを表示します。
  2. きっぷの区間と利用日を確認する
    方向や経路を間違えていないか確認してください。
  3. 使用開始をタップする
    実際に列車へ乗る直前に操作します。
  4. QR対応駅ではQRコードをかざす
    高松・高知・松山・徳島駅などで利用できます。
  5. 有人改札では使用中画面を見せる
    複数人分をまとめて利用する場合も有人改札へ進みます。
  6. 無人駅や車内では乗務員へ提示する
    確認を求められたら、すぐに券面を表示できるようにします。
  7. 降車後に使用終了または出場操作を行う
    フリーきっぷや定期券など、商品に応じた操作を行います。

QRコードは、「使用中」または「入場中」と表示された有効な券面を使います。未使用の画面をかざしても改札機は通れません。

反対に、駅へ着くかなり前から使用開始してしまうと、その後に予定が変わっても払い戻せない可能性があります。乗車することが確定してから操作しましょう。

e5489のチケットレス特急券は車内で提示

e5489のチケットレス特急券は、スマえきのようにQRコードを駅の改札機へかざす商品ではありません。

駅の改札では、別に用意した乗車券を使います。乗車後は、車掌から確認を求められたときに、e5489の「チケットレス提示用画面」を表示します。

予約完了メール、予約結果の画面、購入直前の最終確認画面では乗車できない商品があります。必ず、e5489の予約確認から「チケットレス提示用画面」を開いてください。

また、商品によってはパソコンの提示用画面にある「印刷する」ボタンから印刷した用紙を利用できます。スマえきは印刷物やスクリーンショットを利用できないため、両サービスを同じものとして考えないようにしましょう。

無人駅から乗る場合

JR四国では、特急停車駅を含めて無人駅や時間帯無人駅があります。

スマえきの有効なきっぷを持っている場合は、乗車前に使用開始操作を行い、車内や降車駅で確認を求められたときに画面を提示します。

ワンマン列車では、乗車位置や降車方法が駅によって異なります。スマえきを持っている場合でも、車内放送や乗務員の案内に従ってください。

また、e5489のチケットレス特急券だけでは乗車券になりません。無人駅から特急列車へ乗る場合も、乗車区間に有効な乗車券を別に用意しておく必要があります。

領収書・変更・払い戻しの注意点

e5489の領収書

e5489でクレジットカード決済した場合は、予約確認や決済履歴から領収書を表示できる商品があります。

紙のきっぷを駅で受け取る商品では、受け取り時に券売機や窓口で領収書を発行できる場合もあります。

出張で利用する場合は、予約番号だけでなく、領収書データと利用した区間が分かる画面も保存しておくと、経費精算がスムーズです。

スマえきの領収書

スマえきでは、アプリの「履歴」から対象のきっぷを選び、領収書を発行します。

宛名を入力して発行すると、登録しているメールアドレスへPDFが送信されます。一度登録した宛名を変更できない場合があるため、会社名や氏名を間違えないように入力してください。

再発行した領収書には、再発行であることが表示されます。会社から紙の領収書を求められる場合は、届いたPDFを印刷して提出することになります。

予約変更できる商品とできない商品がある

JR四国のチケットレスきっぷを変更または払い戻すイメージ
Shikokuレールノート

チケットレスを選ぶときは、安さだけでなく変更条件も確認しましょう。

商品・サービス変更主な注意点
通常のe5489チケットレス商品商品により可能出発時刻前などの条件あり
トク特しおかぜ・南風チケットレス不可利用日・区間・列車・商品を変更できない
トク割WEBきっぷ条件により異なる受け取り後はネット変更できない場合がある
WEB早特7原則不可変更する場合は払い戻して買い直す
スマえき商品により可能使用開始後は原則払い戻し不可

予定が確定しているなら、変更できない割引商品でも大きな問題はありません。

一方、仕事の終了時刻が読めない出張や、天候によって予定を変える可能性がある旅行では、数百円の差より変更しやすさを優先した方がよい場合もあります。

安い商品ほど、指定列車以外に乗れない、変更できない、払い戻し手数料がかかるなどの制約が強くなる傾向があります。

スマホの電池切れ・通信不良への対策

スマートフォンの電池切れでチケットレス画面を表示できないイメージ
Shikokuレールノート・イメージ

チケットレスを利用するときに最も避けたいのが、改札や車内でスマートフォンの画面を表示できなくなることです。

スマえきでは、充電切れ、端末故障、通信制限、画面破損などによって有効なきっぷ画面を確認できない場合、そのまま利用できません。

スクリーンショットを撮っておいても代わりにはなりません。スマえきは、アプリ上で動作している有効な券面を表示する必要があります。

乗車前にしておきたい対策

  • 自宅やホテルのWi-Fiでアプリを最新版へ更新する
  • 駅へ着く前にアプリへログインできるか確認する
  • 利用するきっぷが履歴に表示されているか確認する
  • スマートフォンを十分に充電しておく
  • 長距離移動ではモバイルバッテリーを持つ
  • 決済に使用したクレジットカードも携行する

JR四国の特急列車にはコンセントがある車両もありますが、すべての車両や座席で利用できるわけではありません。

「車内で充電すれば大丈夫」と考えず、乗車前から十分な残量を確保しておく方が安心です。特に、家族全員分のきっぷを1台のスマートフォンで管理している場合は、その1台が使えなくなると全員分の券面を表示できなくなります。

なお、e5489の一部チケットレス商品は、所定の提示用画面をパソコンから印刷できます。スマートフォンの電池切れが不安な方は、利用する商品が印刷に対応しているかを確認し、予備として用意する方法もあります。

ICOCAやSuicaが使えないエリアの注意点

JR四国でICOCAやSuicaを利用できないエリアのイメージ
Shikokuレールノート・イメージ

県外からJR四国を利用する方が特に注意したいのが、ICOCAやSuicaの利用範囲です。

JR四国で交通系ICカードを利用できるのは、香川県内の一部20駅です。

高松~多度津間の各駅に加え、詫間、観音寺、善通寺、琴平、栗林公園北口、栗林、屋島などが対象です。

一方、松山駅、高知駅、徳島駅を含む愛媛県・高知県・徳島県のJR線では、通常の交通系ICカードを乗車券として利用できません。

ICOCAエリア外へ乗り越さない

高松駅からICOCAで入場し、そのまま松山・高知・徳島へ向かうことはできません。

ICOCAエリア外まで乗り越した場合、降車駅でICOCAによる精算ができないだけでなく、カードに入場記録が残ることがあります。その場合、ICOCAエリア内の有人駅で処理してもらうまで、そのカードを利用できなくなる可能性があります。

目的地がICOCAエリア外なら、最初から全区間の紙の乗車券を購入するか、スマえきで利用区間の乗車券を用意しましょう。

バスでは使えてもJRでは使えない場合がある

四国では、鉄道と路線バスで交通系ICカードの対応状況が異なります。

例えば、徳島県内のバスでICOCAやSuicaを利用できても、JR徳島駅では交通系ICカードを使って入出場できません。

松山市内でも、伊予鉄道の電車やバスでは全国交通系ICカードを利用できますが、JR松山駅の鉄道改札では利用できません。

「四国でICカードが使えるか」ではなく、利用する交通事業者と路線ごとに確認することが大切です。

2027年春のICOCA定期券拡大にも注目

今後の動きとして、2027年春には、JR西日本とJR四国のICOCAエリアをまたがる定期券が、カード型ICOCAとモバイルICOCAで発売される予定です。

対象になるのは、岡山県と香川県をまたぐ通勤・通学定期券です。岡山~高松などを定期的に移動する方にとっては、駅で紙や磁気定期券を購入する手間が減りそうですね。

ただし、JR四国の区間だけで完結する定期券は対象外です。

例えば、高松~松山、高松~高知、徳島~高松など、JR四国内だけで完結する区間が、すべてモバイルICOCA定期券になるわけではありません。

また、2027年春という開始時期は予定です。具体的なサービス開始日や購入条件は、今後の公式発表を確認してください。

JR四国チケットレスのよくある質問

Suicaをタッチして松山や高知まで行けますか?

行けません。JR四国の交通系ICカードエリアは香川県内の一部駅に限られています。松山駅、高知駅、徳島駅では、SuicaやICOCAをJRの乗車券として利用できません。

e5489で予約すれば紙のきっぷはいりませんか?

商品によります。チケットレス特急券は紙の受け取りが不要ですが、トク割WEBきっぷやWEB早特7は、乗車前に紙のきっぷを受け取る必要があります。

チケットレス特急券だけで特急に乗れますか?

多くの場合は乗れません。チケットレス特急券は、特急料金や指定席部分だけの商品です。利用区間に有効な乗車券、定期券、ICOCA、スマえき乗車券などを別に用意します。

スマえきのスクリーンショットで乗れますか?

乗れません。スマートフォンのスマえきアプリ上で、有効なきっぷ画面を表示する必要があります。印刷した画面も利用できません。

e5489の画面は印刷できますか?

商品によっては、パソコンで表示した所定のチケットレス提示用画面を印刷して利用できます。予約完了メールや最終確認画面を印刷しただけでは利用できないため、必ず商品の利用条件を確認してください。

スマえきとe5489を組み合わせられますか?

商品によっては組み合わせられます。例えば、四国内のスマえき乗車券と、e5489のトク特しおかぜ・南風チケットレスを組み合わせることができます。

ただし、スマえきの普通乗車券は岡山駅まで購入できないため、岡山をまたぐ利用では紙の乗車券などが必要になります。

スマえきで家族全員分を買えますか?

複数人分を購入できる商品があります。代表者のスマートフォン1台で利用する場合は、QR対応自動改札機ではなく有人改札で全員分の画面を提示してください。

スマートフォンの電池が切れたらどうなりますか?

有効なきっぷ画面を表示できなければ、スマえきのきっぷとして利用できません。駅係員や乗務員へ状況を説明し、案内に従う必要があります。再度運賃や料金を支払うことになる可能性もあるため、モバイルバッテリーを用意しておきましょう。

JR四国のチケットレスで迷わないための最終チェック

JR四国のチケットレスは、仕組みを理解すれば、窓口へ並ぶ時間を減らせる便利なサービスです。

一方で、都会の交通系ICカードと同じ感覚で利用すると、「乗車券がない」「紙の受け取りが必要だった」「降車駅でICOCAを使えない」といったトラブルにつながります。

購入前に、次の項目を確認しておきましょう。

  • 四国内の自由席を利用する:スマえきの商品を確認
  • 特急指定席をチケットレスで使う:e5489の商品名と設定区間を確認
  • 近距離のしおかぜ・南風に乗る:トク特チケットレスを確認
  • 高松~松山・高知を指定席で移動する:トク割WEBきっぷを確認
  • 新幹線から岡山で乗り継ぐ:乗継チケットレス特急券と別途乗車券を用意
  • 松山・高知・徳島へ行く:交通系ICカードだけで完結しない前提で準備
  • 家族分を1台で利用する:有人改札を利用
  • スマえきを利用する:電池残量と通信環境を確認
  • e5489で購入する:紙の受け取りと乗車券の有無を確認

特に大切なのは、購入画面に表示された商品が、乗車券込みなのか、特急券だけなのか、紙のきっぷを受け取る必要があるのかを確認することです。

ここさえ押さえておけば、JR四国のチケットレスはそれほど難しくありません。

四国内の移動ならスマえき、指定席や岡山乗り換えならe5489を基本にしつつ、利用区間と予定の変わりやすさに合わせて選んでみてください。

列車へ乗る直前には、スマートフォンの充電、利用するきっぷの画面、別に必要な乗車券をもう一度確認しておきましょう。準備ができていれば、窓口に並ぶ時間を減らし、駅弁や観光を楽しむ時間に回せますよ。

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