こんにちは。Shikokuレールノート 運営者の「よんてつ」です。愛媛県の二大都市である松山市と今治市。
この区間を移動するとき、特急列車を使うべきか、それとも普通列車やバスの方がいいのか、迷うことはありませんか。「松山駅から今治駅 特急料金」と検索しているあなたのために、現地の鉄道事情に詳しい私が、運賃や料金の仕組みから、時間短縮の効果、そして意外と知られていないお得な移動方法までを分かりやすく解説します。
- 松山・今治間の特急料金と運賃の正確な内訳
- 普通列車や特急バスと比較した時間とコストの違い
- 定期券を利用した場合の損益分岐点と節約効果
- 快適に移動するための車両情報と予約のポイント
松山駅から今治駅への特急料金の仕組み
まずは、松山駅から今治駅までJRの特急列車を利用する場合にかかる費用の全貌を解き明かしていきましょう。一見すると「1,840円」という数字だけが目に入りますが、その中身を理解することで、より納得感のある移動ができるようになります。なぜその金額になるのか、安くする方法はないのか、基本から深掘りしていきます。
運賃と自由席特急券の内訳
松山駅から今治駅までの移動にかかる総額1,840円。この金額は、実は「運賃」と「特急料金」という2つの異なる要素が組み合わさってできています。普段あまり意識せずに切符を買っていると見落としがちですが、この内訳を知ることは、コスト削減の第一歩です。

| 費目 | 金額 | 内容・備考 |
|---|---|---|
| 乗車券(運賃) | 1,080円 | 移動そのものに対する基本料金。普通列車(各駅停車)に乗る場合でも必ず必要な金額です。 |
| 特急券(自由席) | 760円 | 「速さ」と「快適さ」を買うための追加料金。特急列車に乗る場合にのみ必要となります。 |
| 合計 | 1,840円 | 大人1名が片道で自由席を利用した場合の支払い総額です。 |
まず「運賃」の1,080円ですが、これは松山〜今治間の営業キロに基づいて算出されています。これはJR四国を利用する以上、どんな列車に乗っても発生する最低限のコストです。そして特筆すべきなのが、760円という「特急料金」の設定ロジックです。
実は、JRの特急料金は基本的に「50kmごと」などの区切りで階段状に上がっていく仕組みになっています。ここで重要なのが、松山駅から今治駅までの営業キロが約49.5kmであるという事実です。なんと、「50kmまで」という一番安い料金区分に、わずか500mほどの差でギリギリ収まっているのです。
もし、今治駅があと少しだけ遠くて50kmを超えていたら、自由席特急料金は次の区分である「100kmまで」の1,200円に跳ね上がっていました。現在の760円と比較すると、440円もの差が出ることになります。そう考えると、現在の価格設定は、私たちが享受できる「距離の恩恵」であり、都市間輸送を促進するための絶妙な価格設定であるとも言えます。「760円で50分の時間を買う」という感覚を持つことが、この区間の特急利用を判断する最大のポイントになります。

往復割引は適用されるのか
旅行や出張の際、「往復で切符を買うから、少し安くしてほしい」と思うのは当然の心理です。しかし、結論から申し上げますと、松山〜今治間においてJRの往復割引は適用されません。
JRグループの規則として、「往復割引」が適用されるのは、片道の営業キロが601kmを超える長距離区間に限定されています。東京〜大阪間(約550km)ですら適用されないこの厳しいルールに対し、50km未満の松山〜今治間では、残念ながら割引の対象外となってしまうのです。
ここがポイント
窓口で「往復で」と伝えても、発券されるのは「片道の切符が2枚」だけです。料金も単純に1,840円×2=3,680円となり、1円の割引もありません。
「じゃあ、金券ショップで格安チケットを買えばいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし、かつて販売されていた「Sきっぷ」や「指定席回数券」といったお得な回数券類は、チケットレスサービスの普及やJR四国の経営合理化に伴い、そのほとんどが廃止されてしまいました。現在、金券ショップに行っても、この区間のバラ売り回数券を見つけることは極めて困難です。
つまり、この区間に関しては「裏技を探す時間は無駄になる可能性が高い」というのが正直なところです。潔く正規料金を支払うか、後述する「e5489」などのネット予約を活用してポイントを貯めるなど、小さなメリットを積み重ねるのが賢明な戦略と言えるでしょう。
通勤定期代と損益分岐点
もしあなたが、この区間を通勤や通学で日常的に利用するのであれば、話は全く変わってきます。「定期券」という強力なツールが存在するからです。ここでは、定期券を購入することでどれくらいのコストダウンが見込めるのか、具体的な数字で検証してみましょう。

定期券の料金と元が取れる日数
| 種別 | 1ヶ月定期代 | 普通運賃(往復) | 損益分岐点 |
|---|---|---|---|
| 通勤定期 | 34,830円 | 2,160円 | 約17日 |
| 通学定期(大学) | 16,350円 | 2,160円 | 約8日 |
| 通学定期(高校) | 14,500円 | 2,160円 | 約7日 |
表を見ていただければ分かる通り、特に通学定期の割引率は驚異的です。大学生なら月に8日、高校生なら月に7日往復するだけで、都度切符を買うよりも安くなります。週に2回程度の登校や、部活動での移動があるなら、迷わず定期券を購入すべきでしょう。
通勤定期の場合でも、月に17日以上の利用で元が取れます。週5日勤務の方であれば毎月20日〜22日程度利用することになるため、毎月数千円〜1万円以上の節約になります。半年定期(6ヶ月)で購入すれば、さらに割引率が高まり、損益分岐点はもっと下がります。
定期券で特急に乗れる?「快てーき」の活用
「定期券だと普通列車しか乗れないのでは?」という心配は無用です。JR四国では、定期券をお持ちの方が別途「特急券」を購入すれば、特急列車の自由席に乗車できる特例が広く認められています。さらに、定期券区間用の特急定期券「快てーき」などを利用すれば、毎日の通勤を特急で快適に過ごす「特急通勤」も現実的な選択肢となります。

普通列車との時間と料金差
「1,840円の特急」か、「1,080円の普通列車」か。この760円の差額を支払う価値が本当にあるのかどうか、時間対効果(タイムパフォーマンス)の観点から徹底的に比較してみましょう。
まず、所要時間の決定的違いです。特急列車「しおかぜ」「いしづち」を利用すれば、松山〜今治間はわずか35分〜40分で到着します。停車駅も伊予北条駅などごく一部に限られ、海沿いのカーブも車体を傾けて高速で通過するため、まさに「あっという間」の移動です。
一方、普通列車(各駅停車)はどうでしょうか。所要時間は列車によって異なりますが、平均して約1時間30分(90分)かかります。なぜこんなに差がつくのか。それは、単線区間が多い予讃線の宿命として、駅での「行き違い待ち」や、後続の特急列車に道を譲るための「待避(通過待ち)」が頻繁に発生するからです。ひどい時には、一つの駅で10分以上停車して特急をやり過ごすこともあります。

時間の価値を計算してみる
- 時間差:約50分(往復なら1時間40分!)
- コスト差:760円
- 1分あたりの短縮コスト:約15.2円
この「50分」をどう捉えるかです。時給換算で約900円以上の価値を感じるビジネスパーソンであれば、迷わず特急を選ぶべきです。浮いた時間でメールを処理したり、カフェで一息ついたりできるからです。観光客の方にとっても、限られた旅行期間の中で往復1時間40分もの時間を移動(しかも停車待ちの多い)に費やすのはもったいないかもしれません。その時間を道後温泉での入浴や、今治のタオル美術館観光に充てる方が、旅の満足度は確実に上がります。
逆に、「時間はたっぷりあるし、節約が最優先」「海を見ながらのんびり本を読んで過ごしたい」という学生さんや一人旅の方には、普通列車の旅も悪くありません。用途に合わせて使い分けるのが正解です。
特急バスと料金や時間を比較
ここまでは鉄道同士の比較でしたが、実は松山〜今治間の移動において、JRの強力なライバルが存在します。それが、せとうちバスが運行する「特急バス(今治〜松山線)」です。状況によっては、鉄道よりもバスの方が圧倒的に便利なケースがあります。
| 比較項目 | JR特急列車 | せとうち特急バス |
|---|---|---|
| 運賃(片道) | 1,840円(自由席) | 1,200円 |
| 所要時間 | 約35〜40分 | 約1時間10分 |
| 乗り場(松山) | JR松山駅 | 松山市駅・大街道 |
バスの最大の武器は「価格」と「中心部へのアクセス」です。運賃は1,200円と、JR特急より640円も安く設定されています。往復なら1,280円もの差になります。ランチ1回分が浮くと考えると大きいですよね。(出典:瀬戸内運輸株式会社(せとうちバス)公式サイト)
そして何より重要なのが出発地です。JR松山駅は、松山市の中心繁華街(大街道や銀天街)から少し離れています。もしあなたが大街道周辺のホテルに泊まっていたり、松山市駅(伊予鉄)付近で用事を済ませたりした場合、そこからJR松山駅まで移動するには路面電車で約15分〜20分かかり、さらに180円以上の運賃が必要です。

しかし、特急バスなら「大街道」や「松山市駅」のバス停から直接乗り込むことができます。乗り換えの手間や時間を考慮すると、トータルの所要時間はJR特急利用時とほとんど変わらなくなるのです。「中心部から乗るならバス」「JR松山駅の近くにいるなら鉄道」という選び方が、最も賢い最適解と言えるでしょう。

松山駅から今治駅の特急料金と利用ガイド
料金構造と移動手段の選び方が見えてきました。ここからは、実際にJR特急を利用することに決めたあなたのために、さらに具体的な利用ノウハウを伝授します。座席選びや予約方法、車両の知識を持つことで、移動の質をグッと高めることができます。
指定席やグリーン車の値段
ここまで紹介してきた1,840円は、あくまで「自由席」を利用した場合の料金です。確実に座席を確保したい場合や、隣席を気にせずゆったり過ごしたい場合は、上位クラスの座席を検討する必要があります。
まず「指定席」です。自由席特急料金(760円)に対し、指定席を利用するには通常期で530円の追加料金がかかります。つまり、運賃込みの総額は約2,370円になります。ただし、JRグループでは「最繁忙期(GW、お盆、年末年始)」は通常期より400円増し、「繁忙期」は200円増し、「閑散期」は200円引きというカレンダー運賃制を導入しています。旅行シーズンには指定席料金が高くなることを覚えておきましょう。
次に「グリーン車」です。8000系などの特急列車にはグリーン車も連結されています。もちろん料金はさらに高くなりますが、座席の広さ、フットレストの装備、そして何より静寂な空間は魅力的です。ただ、松山〜今治間の乗車時間は40分弱。リクライニングを倒してくつろぎ始めた頃にはもう到着アナウンスが流れる…なんてことも。「到着してからすぐに重要なプレゼンがあるから集中したい」といった特別な事情がない限り、コストパフォーマンスの観点からは自由席か指定席で十分満足できるはずです。
e5489のチケットレス予約
「駅の窓口に並んで切符を買うのは面倒…」。そんなあなたに強くおすすめしたいのが、JR西日本・四国が提供するインターネット予約サービス「e5489(イーゴヨヤク)」です。
このサービスの最大のメリットは、スマートフォンで特急券を予約できることです。特に「チケットレス特急券」を選べば、特急券部分に関しては駅で発券する必要がなく、スマホの画面を見せる(または所持していることの確認)だけで済みます。
【超重要】乗車券(運賃)の取扱いに注意!
e5489のチケットレスサービスは、あくまで「特急券」だけの機能です。「乗車券(運賃1,080円)」は別途必要になります。
首都圏や関西圏のように「スマホをタッチして改札通過」ができると思っていると痛い目を見ます。松山駅や今治駅はICOCAなどのICカード対応エリアに含まれていますが、エリア外への乗り越しや、IC定期券以外の利用には制限がある場合があります。安全策として、「特急券はスマホで予約、乗車券は駅の券売機で紙のきっぷを買う」というスタイルを基本と考えておくのが無難です。
少し手間に感じるかもしれませんが、「指定席の座席表(シートマップ)をスマホで見ながら選べる」「発車直前まで手数料なしで列車変更ができる」というメリットは非常に大きいです。特に混雑する時期や、窓側を確保したいビジネスマンにとっては必須のツールと言えます。
チケットレス派の私から一つだけアドバイスを。スマホの電池が切れると、きっぷが表示できず改札を出られなくなります。
予讃線の特急にはコンセントがない車両もまだ走っています。移動中にハラハラしないよう、私は常に小型のモバイルバッテリーをカバンに忍ばせています。特にAnkerやCIOのような信頼できるメーカーのコンパクトなものが、荷物にならずおすすめですよ。

しおかぜやアンパンマン列車
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同じ特急料金を払うなら、乗る車両にもこだわってみませんか?予讃線を走る特急列車には、鉄道ファンならずともワクワクするような個性的な車両が投入されています。
8600系:レトロフューチャーな新型車両
蒸気機関車をモチーフにした黒とオレンジのフェイスデザインが特徴的な「8600系」。この車両の最大の魅力は、全席にコンセントが設置されていることです。自由席であっても、窓側の足元などにコンセントがあり、移動中にスマホやPCの充電が可能です。ビジネス利用なら、この車両が来る時間を狙って乗るのがベストです。
8000系:リニューアルで快適性アップ
長年予讃線の顔として活躍している流線形の車両です。現在、順次リニューアル工事が進められており、車内が明るくモダンな雰囲気に生まれ変わっています。リニューアル車両では、指定席エリアにもコンセントが増設されるなど、快適性が向上しています。
アンパンマン列車:子供たちのアイドル
そして忘れてはならないのが、8000系の一部編成で運行されている「アンパンマン列車」です。外装だけでなく、車内の天井や壁、トイレに至るまでアンパンマンのキャラクターが描かれています。特に1号車の指定席にある「アンパンマンシート」は、座席そのものがアンパンマン仕様になっており、子供たちに大人気です。
重要なのは、これらの車両に乗っても特急料金は変わらない(同額)ということです。アンパンマン列車運行時刻はJR四国の公式サイトで公開されているので、お子様連れの旅行なら、ぜひ時間を合わせて乗車してみてください。移動時間そのものが、最高の思い出になるはずです。
ちなみに、特急列車は快適ですが、トンネルや走行音はそれなりにします。移動中の35分間、集中して本を読んだり動画を見たりしたい方は、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンがあると世界が変わります。
また、車窓を楽しみながら「着いたらどこに行こうかな」とガイドブックを眺めるのも列車の旅の醍醐味ですよね。
始発や終電の時間と本数
最後に、スケジューリングに欠かせない運行ダイヤの概要を押さえておきましょう。予讃線の松山〜今治間は、四国の中でも特に需要が高い「ドル箱路線」であり、特急列車の本数も充実しています。
日中の時間帯は、基本的に1時間に1本の間隔で特急「しおかぜ・いしづち」が運行されています。岡山行きの「しおかぜ」と高松行きの「いしづち」が連結して走る形が一般的です。
- 始発列車:朝5時台から運行しており、早朝の飛行機や新幹線への乗り継ぎにも対応可能です。
- 最終列車:松山発、今治発ともに夜遅くまで運行しています。松山での飲み会や食事を楽しんだ後でも、十分に帰宅できるダイヤ設定になっています。
ただし、注意点もあります。早朝や深夜、あるいは日中の特定の時間帯には、特急の間隔が少し開くことがあります。また、松山駅などでの乗り換えが必要な場合も、対面ホームでスムーズに乗り換えられるよう工夫されていますが、1本逃すと次の列車まで時間が空くこともあるので、事前の時刻確認は必須です。「宇和島方面の特急(宇和海)」と間違えないよう、行き先表示もしっかり確認してくださいね。
せっかく今治に行くなら「タオル」はマストチェック!
今治駅周辺には「今治タオル」のショップがいくつかありますが、種類が多すぎて迷ってしまうことも。自分用やお土産用に、人気のブランドやデザインを事前にチェックしておくと、現地での買い物がスムーズになりますよ。ふわふわの肌触りは、一度使うと手放せません。
松山駅から今治駅の特急料金まとめ
今回は、松山駅から今治駅までの特急料金や移動手段について詳細に解説してきました。最後に、これまでの情報を整理し、ユーザーのタイプ別におすすめの移動手段を提案します。

タイプ別おすすめ移動手段
- 【タイムイズマネー派】JR特急(自由席 1,840円):
とにかく時間を節約したい方、快適に移動したい方におすすめ。35分の快適な移動は、760円の課金以上の価値があります。 - 【スマートトラベラー派】特急バス(1,200円):
出発地が大街道や松山市駅なら、迷わずバスを選びましょう。JR駅までの移動コストと時間をカットでき、実質的に最安・最速になる可能性があります。 - 【コスト最優先派】JR普通列車(1,080円):
時間に余裕がある学生さんや、のんびり旅を楽しみたい方に。海沿いの景色を眺めながらの90分も、悪くない旅のひとときです。
松山と今治は、温泉、お城、サイクリング、グルメと魅力が尽きないエリアです。この2つの都市を結ぶ移動手段を賢く使い分けることで、あなたの四国旅はもっと充実したものになるはずです。ぜひ、自分にぴったりの方法を選んで、快適な旅を楽しんでくださいね。
松山駅から今治駅の特急料金は1,840円ですが、実はあと少し距離があれば1,200円も高くなっていたことをご存じですか?この記事では、松山駅から今治駅までの特急料金の仕組みやバスとの比較、定期代の損益分岐点について詳しく解説します。

