こんにちは。Shikokuレールノート 運営者の「よんてつ」です。
宇和島駅に降り立ったとき、まず楽しみにしたいのがご飯ですよね。特にランチで名物の鯛めしを食べたい、あるいは夜に一人でふらっと入れる居酒屋を探したい、移動中の車内で食べるお弁当を確保したいなど、目的はさまざまだと思います。
また、地方都市ならではの「日曜日はお店が開いているのか?」という不安や、特急列車の待ち時間にサクッと食べられるお店の情報も気になるところでしょう。せっかく宇和島まで来たのですから、美味しいじゃこ天や郷土料理で最高の思い出を作ってほしいと心から願っています。
- 宇和島駅周辺で絶対に外さない「鯛めし」の名店とそれぞれの特徴
- 日曜日のランチや朝食難民にならないための営業店舗リスト
- 地元民が愛する安くて美味しい麺類やB級グルメの選択肢
- 実は宇和島駅には駅弁がないという事実と具体的な代替案
宇和島駅のご飯で鯛めしランチを楽しむ
宇和島駅周辺でのご飯といえば、やはり外せないのが「宇和島鯛めし」です。愛媛県には2種類の鯛めしがあるのをご存知でしょうか? 一つは東予・中予地方で食べられる「炊き込みご飯(鯛を一匹丸ごと炊き込むタイプ)」、そしてもう一つがここ宇和島を中心とする南予地方の「刺身タイプ」です。

宇和島鯛めしは、生の鯛の刺身を特製のタレと生卵に絡め、熱々のご飯に乗せて食べる豪快な漁師飯がルーツ。養殖真鯛の生産量が日本一である愛媛県(出典:農林水産省『タイの天然と養殖の漁獲量はどのくらいですか。』)だからこそ実現できる、鮮度抜群の贅沢な一杯です。ここでは、駅周辺にある名店のランチ情報を中心に、それぞれの個性を深掘りして解説します。
宇和島鯛めしの名店ランチ比較
宇和島駅周辺には鯛めしを提供するお店がいくつかありますが、初めて訪れる方にとっては「どこがどう違うの?」と迷ってしまうポイントかと思います。どのお店も美味しいのは間違いないのですが、タレの甘さやお店の雰囲気、付いてくる小鉢の種類などに明確な違いがあります。

そこで、私が実際にリサーチした情報をもとに、駅からの距離や雰囲気で比較できる詳細なマトリクス表を作成しました。
| 店舗名 | 駅から | 予算目安 | 雰囲気・特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| ほづみ亭 | 徒歩5分 | 1,500円〜 | 元旅籠屋の風情ある建物。お櫃(ひつ)ご飯の演出あり。 | 歴史を感じながらゆっくり食事したい方 |
| かどや 駅前本店 | 徒歩2分 | 1,800円〜 | 駅近で安心のブランド。オペレーションがスムーズ。 | 移動の合間に確実に名物を食べたい方 |
| 和日輔(わびすけ) | 徒歩6分 | 2,000円〜 | モダンで落ち着いた割烹。ブランド魚「愛鯛」を使用。 | 食材の質にこだわりたい食通の方 |
| うわじまの料理や 有明 | 徒歩8分 | 1,500円〜 | 大型店でキャパシティ大。うなぎも有名。 | 家族連れや大人数でのグループ |
| 海鮮割烹 一心 | 徒歩7分 | 2,000円〜 | いけす完備で鮮度抜群。城登山口の目の前。 | とにかく「コリコリ」の鮮度を求める方 |
各店舗の魅力をさらに深掘り
【ほづみ亭】歴史と風情のシンボル
個人的に「宇和島に来たなぁ」と最も強く感じるのがここです。建物は明治・大正期から続く元「旅籠屋」を利用しており、店内に入るとまるで映画のセットのような空間が広がります。

ここの鯛めしは、ご飯がお櫃(ひつ)で提供されるのが特徴。自分で茶碗によそい、鯛とタレをぶっかける一連の動作が旅の気分を盛り上げてくれます。また、鯛めし以外にも「ふかの湯ざらし」や「亀の手」といった宇和島ならではの珍味メニューが豊富なので、シェアして食べるのもおすすめです。
【かどや 駅前本店】迷ったらここ!の安心感
駅を出てロータリーのすぐそばにある「かどや」は、立地の良さが最強です。愛媛県内だけでなく東京にも進出している有名店だけあって、接客や提供スピードが非常に安定しています。「宇和島づくし」というメニューを選べば、鯛めしに加えて「じゃこ天」「ふくめん(こんにゃく料理)」などを一度に楽しめるため、時間がない観光客には最適解と言えるでしょう。

【和日輔】ワンランク上の素材へのこだわり
少し奮発してでも美味しいものを食べたいなら「和日輔」です。ここは愛媛県のブランド養殖魚「愛鯛(あいたい)」を使用していることを明言しています。愛鯛は飼料にカカオポリフェノールなどを配合しており、身の透明感と旨味が段違いです。店内もジャズが流れるようなモダンな和空間なので、デートや自分へのご褒美ランチにもぴったりですね。
🏠 おうちで宇和島気分を味わうなら
「今すぐ宇和島には行けないけれど、あの味が忘れられない…」という方には、通販でのお取り寄せも人気です。特に「かどや」の鯛めしセットは、特製タレと新鮮な鯛が冷凍で届くので、解凍してご飯に乗せるだけで現地の味が再現できます。
日曜日のランチ営業がある店舗
地方への旅行で一番怖いのが「日曜日に行ったらお店が全部閉まっていた」というパターンです。宇和島などの地方都市では、個人経営の名店が日曜定休であるケースが珍しくありません。実際、先ほど紹介した「ほづみ亭」や「一心」は、日曜日は基本的にお休みです。

「せっかくの日曜休みに旅行に来たのに…」と絶望しないために、日曜日でも確実に美味しいランチにありつけるお店をリストアップしました。
日曜日にランチ営業している主な救世主たち
- かどや 駅前本店
基本無休(不定休あり)なので、まずはこちらをチェック。駅前という立地も含め、日曜の宇和島の生命線です。 - 和日輔(わびすけ)
日曜日はランチ営業を15:00まで行っています。遅めのランチになっても対応してくれるのが本当にありがたい存在です。 - JRホテルクレメント宇和島「シレーヌ」
駅直結ホテル内のレストラン。年中無休で、落ち着いて鯛めしや洋食ランチを楽しめます。意外と穴場です。 - 道の駅 きさいや広場
駅から少し歩きますが、フードコートには「かどや」や「ほづみ亭」の支店が入っていることも。お土産選びとセットで楽しめます。
特に注意したいのが、Googleマップなどで「営業中」となっていても、実際には法事や貸切で入れないケースがあることです。日曜日に訪れる際は、念のため電話で「今から入れますか?」と確認するのが確実かなと思います。また、日曜日は観光客が集中するため、人気店である「かどや」などは行列ができることも覚悟しておきましょう。
安くて美味しい麺類とコスパ飯
「毎回豪華な鯛めしだとお財布が厳しい…」という方や、「魚料理は昨日の夜食べたから、今日は別のものがいい」という方もいらっしゃるでしょう。そんな時こそ、地元の方が日常的に通う「安くて旨い店」の出番です。宇和島には、鯛めし以外にも魅力的なB級グルメや麺文化が根付いています。

宇和島ちゃんぽんの代名詞「菊屋」
まずおすすめしたいのが、明治10年創業の老舗「菊屋(きくや)」です。ここで食べられるのは「宇和島ちゃんぽん」。長崎ちゃんぽんのような白濁した豚骨スープではなく、イリコや昆布から取った透き通った黄金色の和風出汁がベースになっています。

中太の麺の上には、たっぷりの野菜と蒲鉾、そして豚肉が乗っており、野菜の甘みがスープに溶け出して絶品です。価格も1,000円前後とお手頃。ただし、太麺を茹でるのに少し時間がかかることがあるので、列車の時間ギリギリに行くのは避けたほうが無難かもしれません。
学生とサラリーマンの胃袋を支える「コタン」
ガッツリ系を求めているなら、駅から徒歩4分の「コタン」へ行きましょう。ここの名物は、なんとラーメンの上に揚げ餃子がドーンと乗った「ギョーザラーメン」です。「えっ、別々に食べたほうが良くない?」と思うかもしれませんが、甘めの優しいスープを吸った餃子の衣が、意外なほどマッチするんです。
店内は漫画が置いてあったり、テレビが流れていたりと、まさに「街の中華屋さん」という雰囲気。唐揚げ定食などの定食メニューもボリューム満点で、地元価格で満腹になれます。
知る人ぞ知る名店「富屋」
駅から徒歩1〜2分という近さにある「食処 富屋」は、一見すると普通の食堂ですが、実は食べログなどでも高評価を得ている隠れた名店です。ここの「宇和島海鮮日替わりばらちらし」は、新鮮な魚介のブツ切りと温泉卵が乗った独自のスタイル。鯛めしとはまた違った魚の楽しみ方ができ、しかもリーズナブル。夜は予約必須の人気店ですが、ランチなら入りやすい穴場です。
朝食で鯛めしが食べられるお店
「夜は遅くに着いたからコンビニ飯だった。でも、せっかく宇和島に来たんだから、朝からしっかり名物を食べたい!」
「朝早い特急で出発するけど、その前に腹ごしらえをしたい」

そんなニーズに応えてくれる貴重なお店が、駅直結のJRホテルクレメント宇和島内にあるレストラン「シレーヌ」です。地方都市では朝食を提供しているお店、特に郷土料理を食べられるお店を探すのが大変なことが多いですが、ここは別格です。
シレーヌでは朝6:30から営業しており、モーニングメニューとして「宇和島鯛めし定食」を提供しています(1,800円程度)。ホテルのレストランなので、清潔感があり、接客も丁寧。朝の光が差し込む店内で、新鮮な鯛の刺身と卵かけご飯をかき込む時間は、まさに至福のひとときです。
何より素晴らしいのは、その立地。改札を出て右手のホテル入口を入ればすぐ到着するので、食事を終えてからホームに向かうまで5分もかかりません。特急「宇和海」や、予土線などの始発列車に乗る前のエネルギーチャージとして、これ以上の選択肢はないでしょう。
食べ歩きに最適な揚げたてじゃこ天
宇和島の食文化を語る上で欠かせないのが「じゃこ天」です。小魚(ホタルジャコなど)を骨や皮ごとすり身にして油で揚げたもので、カルシウム満点、旨味凝縮の逸品。お土産屋さんでパック詰めされたものも美味しいですが、現地に来たなら絶対に揚げたてのアツアツを食べてください。冷めたものとは香りも食感も全く別物です。

おすすめのスポットは、駅から徒歩15分ほどの道の駅「きさいや広場」にある「河内屋蒲鉾 あげたて家」です。ここでは、注文してからその場でじゃこ天を揚げてくれます。
受け取った瞬間、香ばしい魚の香りが鼻をくすぐります。一口かじると「サクッ、フワッ」とした食感の後に、小魚の骨の「ジャリッ」とした独特の歯ごたえが。このジャリジャリ感こそが本物の証であり、魚の旨味が口いっぱいに広がります。ビールが欲しくなること間違いなしの味です。
「駅から徒歩15分はちょっと遠いな…」と感じる方は、駅のレンタサイクルを利用するのも手です。きさいや広場には、他にもロイズのチョコレート(宇和島と姉妹都市の関係で販売されています)や、新鮮な農産物も売っているので、食事後の散策スポットとしても優秀ですよ。

夜の宇和島駅周辺でご飯とお酒を堪能
日が暮れてからの宇和島もまた格別です。出張で訪れたビジネスマンのソロ飯や、観光の夜を締めくくる宴会など、夜の宇和島駅周辺のご飯事情について深掘りしていきましょう。ランチとは違い、お酒と共に楽しむ宇和島の夜は、よりディープな食の魅力に触れられる時間です。
一人で入りやすい居酒屋と地酒
一人旅や出張の夜、「地元の美味しいものを食べたいけれど、賑やかな居酒屋に一人で入るのは勇気がいる…」と躊躇することはありませんか? グループ客の中でポツンと飲むのは、なんとなく居心地が悪いものです。しかし、宇和島にはそんな「ソロ飲み」派を温かく迎えてくれるお店がちゃんとあります。

ハイテク×郷土愛「海鮮居酒屋 がいや」
まず初心者におすすめなのが、「海鮮居酒屋 がいや 宇和島店」です。ここの最大の特徴は、カウンター席が充実しており、さらに注文がタッチパネル式であること。「すいません!」と大きな声で店員さんを呼ぶ必要がないので、自分のペースで気兼ねなく注文できます。
メニューも一人用にちょうど良いサイズ感のものが多く、愛媛名産のミカンを使った「ミカンハイボール」や「ブラッドオレンジサワー」などは、女性の一人客にも人気です。もちろん、カツオのたたきやじゃこ天といった定番メニューも揃っているので、ここ一軒で宇和島の夜を完結させることも可能です。
人情に触れるなら「居酒屋 たかはし」
もう少し地元の方との触れ合いを楽しみたいなら、「居酒屋 たかはし」へ足を運んでみてください。ここは地元民に愛されるザ・大衆居酒屋。カウンター越しに大将や女将さんと会話が弾むような、アットホームな雰囲気が魅力です。
ぜひ注文してほしいのが、南予地方の郷土料理「丸ずし(まるずし)」です。これはお米の代わりに「おから」を酢で締め、アジなどの魚で巻いたヘルシーなお寿司。素朴ながらもお酒のアテに最高です。また、締めに食べる「鯛そうめん」も、鯛の出汁が染み渡る絶品ですよ。
郷土料理と海鮮が自慢のディナー
せっかくの夜ですから、落ち着いた雰囲気で本格的な料理を楽しみたいという方も多いでしょう。ランチでも紹介した「ほづみ亭」や「和日輔」は、夜になると照明が落ちて、さらに大人の雰囲気が増します。
特に「ほづみ亭」は、夜のコース料理や単品メニューのラインナップが圧巻です。ランチではなかなか手が出せないような、宇和海のディープな珍味に挑戦できるのも夜ならでは。

宇和島の珍味に挑戦!
- ふかの湯ざらし:サメの切り身を湯引きして、酢味噌(みがらし)で食べる料理。コリコリ、フワフワとした食感がクセになります。
- 亀の手(カメノテ):見た目はグロテスクですが、甲殻類の一種で、味は濃厚なエビやカニのよう。塩茹でがお酒泥棒です。
また、鮮度へのこだわりなら「海鮮割烹 一心」が頭一つ抜けています。店内に大きな生簀(いけす)があり、注文が入ってから魚を網ですくって調理します。さっきまで泳いでいた魚の刺身は、身が引き締まっていて「コリコリ」とした強い弾力があります。「熟成」よりも「鮮度」を好む宇和島の食文化を、最もダイレクトに体感できるお店と言えるでしょう。
駅弁の現状とテイクアウト弁当
ここで鉄道旅好きの皆さんには、少し残念なお知らせをしなければなりません。かつて宇和島駅といえば、「闘牛弁当(牛鬼弁当)」などの名物駅弁が旅の楽しみの一つでした。

【重要】宇和島駅構内での駅弁販売について
私が直近でリサーチした限りでは、現在、宇和島駅構内での定期的な駅弁販売は行われていない可能性が極めて高いです。かつて販売されていた売店スペースも縮小、あるいは業態変更されている場合があります。
つまり、「特急宇和海の車内で駅弁を食べながらビールを飲もう」と考えて手ぶらで駅に行くと、何も売っていなくてお昼抜き…という悲劇に見舞われるリスクがあります。コンビニは駅に併設されていますが、せっかくなら旅情のあるものを食べたいですよね。
救世主となるお弁当屋「ふる里」
そこで代替案として強くおすすめしたいのが、駅から徒歩9分ほどの場所にある手作りお弁当の店「ふる里」です。ここは地元の方々が日常的に利用するお弁当屋さんですが、クオリティが素晴らしいんです。
特に食べてほしいのが「おむすび」。中でも「カツオのおむすび」などは、具材の味付けが絶妙で、コンビニのおにぎりとは一線を画す手作りの温かみがあります。列車に乗る前に少し時間を取って、ここで好きなお惣菜とおにぎりを買い込み、車内で広げる。これこそが、現代における「宇和島流の駅弁スタイル」と言えるのではないでしょうか。
電車の待ち時間に便利なカフェ
宇和島駅を発着する列車、特に予土線などのローカル線は本数が非常に少なく、乗り継ぎのために1〜2時間の待ち時間が生じることが珍しくありません。この時間をどう過ごすかが、旅の満足度を左右します。

駅周辺で時間調整をするなら、駅から徒歩7分ほどの「珈琲亭 TAO(タオ)」がおすすめです。ここは2階席があり、商店街を見下ろしながらゆっくりと過ごせる隠れ家的なスポット。自家焙煎の珈琲は香り高く、旅の疲れを癒やしてくれます。
また、駅前の商店街「きさいやロード」周辺にある「甘党ぽっぽ」や「寿堤夢(ジュテーム)」といった喫茶店も外せません。「甘党ぽっぽ」は、学校帰りの高校生や買い物客で賑わう地元密着のお店。名物の大判焼きやかき氷を食べながら、次の目的地の計画を練るのも良い時間の使い方です。
もし予土線の列車旅を計画されているなら、待ち時間の間に食料や飲み物を確保しておくことは必須です。予土線沿線にはお店が少ない区間も多いので、宇和島駅周辺が最後の補給ポイントになりますよ。
宇和島駅のご飯選びの結論とまとめ
宇和島駅周辺のご飯事情について、ランチからディナー、テイクアウトまで幅広くご紹介してきました。最後に、あなたの目的別に最適な選択肢をまとめておきます。

- 王道の鯛めし体験なら:歴史と風情ある「ほづみ亭」か、駅近で失敗のない「かどや」
- 日曜日のランチなら:定休日を避けて「和日輔」や駅直結の「シレーヌ」へ
- 安くて美味しい日常食なら:「菊屋」の透き通ったちゃんぽんや「富屋」のバラちらし
- 列車での食事確保なら:駅弁はないので「ふる里」やコンビニで事前調達が必須
- 夜のソロ飲みなら:「がいや」のカウンターか、「たかはし」で郷土料理を
宇和島は「鯛めし」だけでなく、じゃこ天や麺料理、そして新鮮な海産物が豊富な食の宝庫です。一つの正解があるわけではなく、あなたの旅のスケジュールや気分に合わせて選べる選択肢がたくさんあります。ぜひ、この記事を参考に最高のご飯を選んでくださいね。
美味しい食事で、四国の旅がより思い出深いものになりますように!

