「キハ140とキハ40の違い」が気になって調べている方へ向けて、本記事では両車両の特徴やスペック、外観やエンジン性能の違い、車内設備の進化、導入時期や歴史的背景まで、幅広くわかりやすく解説します。
JR四国やJR西日本など、全国の非電化区間を支えたキハ40形と、九州で生まれ変わったキハ140形。
それぞれの人気や評価、メンテナンスのポイント、今後の展望まで、鉄道ファンだけでなく初めての方にも伝わるよう、カジュアルにまとめました。この記事を読めば、キハ140とキハ40の違いがしっかり理解できるはずです。
記事のポイント
- キハ140とキハ40の基本的な性能やスペックの違い
- 両形式の外観や車内設備の違い
- それぞれの車両が活躍した地域や運行路線の特徴
- メンテナンスや今後の活用方法について
キハ140とキハ40の違いを徹底解説

- キハ140の特徴とスペック
- キハ40の特徴とスペック
- キハ140とキハ40の外観の違い
- エンジン・性能の比較
- 車内設備の違い
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キハ140の特徴とスペック
ざっくり言うと、キハ140はキハ40形をもとにパワーアップ&使いやすさが向上したモデルです。
「何が変わったの?」と気になる人も多いと思いますが、一番大きいのはエンジン出力が大幅にアップした点。
それに加えて新しい変速機も導入されて、力強い走りができるようになりました。
もともとキハ40形は加速が苦手だったので、その弱点をしっかりカバーした形です。おかげでダイヤも乱れにくくなり、日々の運行がスムーズになりました。
キハ40の特徴とスペック

キハ40形は、1970年代後半に国鉄が導入したローカル線向けのディーゼルカーです。
全国の非電化区間で活躍していたので、見かけたことがある人も多いかもしれません。
特徴的なのは、気候や使い方に合わせていろいろな番台があるところ。エンジンはDMF15HSA形で、最大出力は220PS。
当時としてはなかなかパワフルだったんですが、車体がしっかりしているぶん加速がちょっと苦手だったんです。
今見ると、時代を感じさせる性能だけど、それもキハ40の味になっています。
キハ140とキハ40の外観の違い
外観でパッとわかる違いは、やっぱり屋根の上。
キハ40形は屋根に通風器(ベンチレーター)が並んでいて、ちょっとレトロな雰囲気。
でもキハ140形になると、その通風器がスッキリ撤去されているんです。
というのも、改造時に冷房がしっかり付いたので、もう通風器は必要なくなったからなんですね。
なので、キハ140形の屋根はシンプルで、見た目もちょっと現代的になっています。
エンジン・性能の比較

エンジンや加速力の違いはかなり大きいです。
キハ40形は220PSのエンジンですが、キハ140形になるとコマツ製SA6D125HD-1形エンジンに載せ替えられてパワーは360PSまでアップ!その理由は、坂が多い路線やダイヤ調整にもっと柔軟に対応するためです。
具体的に言うと、キハ140形は加速がぐんと良くなって、最高速度や乗り心地もかなりアップしました。
変速ショックも少なめなので、乗っていて快適さを感じられます。
JR九州におけるキハ40形2000番台(原型)と、それを改造したキハ140形2000番台(一般車)の主要な技術的な差異を下の表にまとめますね。
特徴 | キハ40形2000番台 (JR九州、140形改造前) | キハ140形2000番台 (JR九州、一般車) |
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改造の元になった種車 | 国鉄キハ40形2000番台 | |
改造後形式 | JR九州キハ140形2000番台 | |
原設計エンジン・出力 | DMF15HSA形・220PS | |
改造後エンジン・出力 | コマツSA6D125HD-1形・360PS | |
原設計変速機 | DW10形/DF115形等(液体式) | |
改造後変速機 | 新潟DW14E形/DW14E-1形 | |
台車(動台車/付随台車) | DT22D形/TR51C形(コイルばね) | |
主要な外観変更点 | 屋根上通風器あり | 屋根上通風器撤去 |
代表的な内装変更点 | 青色系モケット (セミクロスシート) | 茶色系モケット (セミクロスシート維持) |
冷房装置(140形改造時点) | 搭載済 (AU34形/AU600K形等、追設) | 搭載済 (種車のものを基本的に流用) |
車内設備の違い

車内設備を見てみると、まず目につくのは座席の色と冷房の有無。
キハ40形は青系の座席が多くて、レトロな雰囲気。でも初期は冷房がなかったので、夏はちょっと大変だったかも。
それがキハ140形になると、座席の色は茶系になり、冷房もバッチリ完備!昔の車両と比べると、キハ140形のほうが断然快適になっています。
導入時期と歴史の比較
キハ40形が登場したのは1977年で、昔から地方の鉄道をしっかり支えてきた存在です。
一方で、キハ140形は1990年代の初めにJR九州がキハ40をパワーアップさせる形で生まれました。
ざっくり言うと、キハ40がオリジナルで、キハ140はそのアップデート版。導入された時期が違うので、求められる性能や設計の考え方にも時代の差が出ています。
キハ140とキハ40の違いと今後の展望

- 導入時期と歴史の比較
- 運行区間と利用路線の違い
- キハ140とキハ40の人気・評価
- メンテナンスや改造のポイント
- キハ140とキハ40の今後の展望
運行区間と利用路線の違い
キハ40形は本当に全国どこでも走ってたイメージがありますよね。
一方で、キハ140形は九州限定のスペシャルな存在。なぜかというと、JR九州が自分たちの路線事情に合わせてパワーアップ改造した車両だからです。
たとえば篠栗線や日南線など、坂道が多かったり運行本数が多い区間で特に活躍しています。
キハ140とキハ40の人気・評価

キハ40形は昔からファンも多いし、地元の人たちにも愛されてきた存在です。
レトロな雰囲気や懐かしさがたまらない、という人も多いはず。
一方でキハ140形は、パワーアップした走りや快適さが高く評価されています。どっちもそれぞれに魅力があって、根強い人気があるんですよね。

メンテナンスや改造のポイント
メンテナンスについて言うと、キハ140形はエンジンや変速機が新しいぶん、キハ40形よりちょっと手入れがラクなところもあります。
でも、どちらも年季が入っているので、部品が見つからない…なんてことも正直あります。
ちなみに、キハ140形みたいに改造して延命するのは、古い車両をこれからも使いたい時には、かなりアリな選択肢です。
キハ140とキハ40の今後の展望

これから先は、新しい車両にどんどん置き換えられていく流れが強いですが、キハ40もキハ140も、観光列車やイベント運転などでまだまだ注目されそうです。
ときどきリバイバル運転があったり、さらに面白い改造やリニューアルで新しい一面を見せてくれる可能性もあるので、鉄道ファンとしてはこれからも目が離せません!
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キハ140とキハ40の違いを総括
- キハ140はキハ40形をベースに大幅な性能強化がされている
- エンジン出力はキハ140が360PS、キハ40は220PS
- キハ140は新しい変速機を搭載し走行性能が高い
- キハ40形は全国の非電化路線で活躍してきた
- キハ140は九州エリア向けに特化した改造車両である
- キハ40形は多彩な番台区分があるのが特徴
- キハ140形は冷房完備で屋根の通風器が撤去されている
- キハ40形は青系モケット、キハ140形は茶系モケットを使用
- キハ140のほうが加速力や最高速度が高い
- キハ40形はレトロな外観と雰囲気がある
- キハ140形はメンテナンスがしやすい点がある
- 両者とも年式が古く部品確保に課題がある
- キハ40形はノスタルジー人気、キハ140形は性能評価が高い
- 観光列車やイベント列車としても今後活躍の場がある
- 改造やリニューアルによる新たな活用が期待されている

