2026年10月9日更新
こんにちは。Shikokuレールノート運営者の「よんてつ」です。
徳島駅から吉野川沿いを走り、阿波池田へ向かう観光列車「藍よしのがわトロッコ」。窓のないトロッコ車両から風や列車の音を直接感じられる、徳島らしい鉄道旅を楽しめる列車です。
2026年秋も10月・11月に運転され、通常の徳島~阿波池田間だけでなく、一部の日には大歩危まで走る「藍よしのがわ大歩危トロッコ」も設定されています。
一方で、予約方法には少し注意が必要です。藍よしのがわトロッコは全席指定席で、乗車券だけでは乗れません。e5489から予約できるほか、「観光列車チケットレス」に対応していますが、チケットレスを利用する場合でも乗車券は別途必要です。
さらに2026年8月からは、上り「かちどきの風」で提供される予約商品が「徳島うまいんじょ弁当」から「さわ特製 田舎巻き寿司」へ変更されました。春に書いた記事のままだと、このあたりがすでに古くなっています。
この記事では、2026年秋から2027年3月までの運行日、時刻、料金、予約方法、座席選び、現在の弁当・予約商品の違いまで、これから乗る方が迷わないようにまとめます。
- 2026年秋から2027年3月までの運転日と時刻
- e5489・観光列車チケットレスを使った予約方法
- 吉野川の景色を楽しみやすい座席の考え方
- 下りと上りで異なる弁当・予約商品の最新情報

藍よしのがわトロッコとは
藍よしのがわトロッコは、吉野川流域の自然だけでなく、阿波藍や阿波おどりなど徳島の文化も楽しめるように作られたJR四国の観光列車です。
2020年10月10日に運転を開始し、2026年10月10日で6周年を迎えます。
車両は、開放型のトロッコ車両である1号車と、空調のある2号車を組み合わせた2両編成です。
特に1号車では、窓ガラス越しではなく、吉野川の風やディーゼル列車の音、沿線の空気まで直接感じられます。一般的な特急列車とはかなり違う体験ですね。
徳島の阿波藍がテーマ
列車名にある「藍」は、徳島を代表する伝統産業の阿波藍に由来しています。
吉野川流域では古くから藍の栽培が盛んで、藍商人によって大きな富が生み出されました。列車のデザインにも、この阿波藍や阿波おどりをイメージした要素が取り入れられています。
徳島で今も鉄道を「電車」ではなく「汽車」と呼ぶ背景まで知りたい方は、徳島ではなぜ「汽車」と呼ぶのかを解説した記事もあわせて読んでみてください。
2026年秋の運行日
2026年度下半期の藍よしのがわトロッコは、10月・11月と2027年3月に運転されます。通常運転だけでなく、下りだけ運転する日と、大歩危まで延長する日があるので注意してください。
2026年10月9日以降に乗車できる日は次のとおりです。
| 月 | 通常運転 | 下りのみ | 大歩危延長 |
|---|---|---|---|
| 2026年10月 | 10・11・12・24・25・31日 | 17日 | 18日 |
| 2026年11月 | 1・3・7・8・14・15・21日 | 22・28日 | 23・29日 |
| 2027年3月 | 20・21・22日 | 27日 | 28日 |
通常運転日は徳島~阿波池田間を往復します。
「下りのみ」の日は徳島発「さとめぐみの風」だけが運転されます。一方、大歩危延長日は通常便とは運転区間が変わり、阿波池田から大歩危へ向かう「さとめぐみ絶景の風」と、大歩危から徳島へ戻る「秘境かちどきの風」が設定されます。
大歩危延長便は通常便と乗り方が少し違うため、利用する方は藍よしのがわ大歩危トロッコの予約・座席・弁当ガイドも確認しておくと分かりやすいです。
最新の運転日や空席は、JR四国「藍よしのがわトロッコ」公式ページで確認できます。
運行時刻と停車駅
通常の藍よしのがわトロッコは、徳島~阿波池田間を1日1往復します。2026年3月以降の基本ダイヤは次のとおりです。
下り「さとめぐみの風」
| 駅 | 時刻 |
|---|---|
| 徳島 | 10:35発 |
| 石井 | 10:49着/10:54発 |
| 穴吹 | 11:49着/11:50発 |
| 貞光 | 12:08着/12:18発 |
| 阿波加茂 | 12:38着/12:39発 |
| 阿波池田 | 12:59着 |
重要なのは、徳島~石井間では1号車のトロッコ車両を利用できないことです。この区間は2号車へ乗車し、石井駅からトロッコ車両を利用します。
上り「かちどきの風」
| 駅 | 時刻 |
|---|---|
| 阿波池田 | 14:33発 |
| 阿波加茂 | 14:52着/14:52発 |
| 貞光 | 15:14着/15:24発 |
| 穴吹 | 15:43着/15:43発 |
| 石井 | 16:43着/16:44発 |
| 徳島 | 17:04着 |
徳島~阿波池田を普通列車や特急で移動するだけならもっと短時間で移動できますが、藍よしのがわトロッコは移動時間そのものを楽しむ列車です。
時間を優先する場合は、特急「剣山」の料金・予約・乗り方も比較してみてください。
料金はいくら?
藍よしのがわトロッコへ乗車するには、乗車区間の普通運賃に加えて座席指定料金が必要です。
| 区間 | 大人 | こども |
|---|---|---|
| 徳島~穴吹 | 1,510円 | 750円 |
| 徳島~貞光 | 1,770円 | 880円 |
| 徳島~阿波加茂 | 1,960円 | 970円 |
| 徳島~阿波池田 | 2,360円 | 1,170円 |
| 徳島~大歩危 | 2,840円 | 1,410円 |
上記料金には、座席指定料金の大人530円・こども260円が含まれています。
徳島から阿波池田まで全区間乗っても大人2,360円なので、観光列車としては比較的利用しやすい料金だと思います。
予約はe5489が便利
藍よしのがわトロッコは全席指定席なので、乗車前に座席を確保する必要があります。
現在はJR西日本のネット予約サービス「e5489」から予約できるため、以前よりかなり手配しやすくなりました。
発売開始は乗車日の1か月前の10:00です。
e5489なら直前まで予約できる
通常のe5489予約は発車時刻の6分前まで、観光列車チケットレスなら発車時刻の2分前まで購入できます。
ただし、希望する座席や週末の人気日を狙うなら、直前まで待つメリットはありません。特に大歩危延長日や秋の週末は、発売開始後なるべく早めに確認した方が安心です。
詳しい購入条件は、JR四国「藍よしのがわトロッコ 予約購入」公式ページで確認できます。
チケットレスでも乗車券は必要
「観光列車チケットレス」を利用すれば、指定席券を駅で受け取らずに乗車できます。
ただし、チケットレスになるのは座席指定券部分で、乗車券は別途必要です。
ここを勘違いしやすいので注意してください。
通常のe5489商品を利用する場合は、乗車前に対応する駅のみどりの窓口や指定席券売機などできっぷを受け取ります。予約完了メールの画面だけでは乗車できません。

座席はどう選ぶ?
藍よしのがわトロッコは「どの席なら吉野川がよく見えるのか」が気になる列車です。ただし、単純に一つの座席側だけが全区間ベストというわけではありません。
予約画面は2号車の座席番号
e5489などの予約画面では2号車の座席が表示されます。
トロッコ乗車区間に入ると、1号車でも2号車と同じ座席番号を利用します。つまり、2号車で「10D」を予約したなら、トロッコ車両でも対応する10Dを利用する仕組みです。
下りはD席が候補
徳島から阿波池田へ向かう下り列車では、吉野川を意識して楽しむならD席側が候補になります。
ただし、線路と吉野川の位置関係は途中で変化します。「D席なら最初から最後まで常に川が正面」というわけではありません。
トロッコ車両そのものが開放的なので、景色の良い区間では席だけにこだわりすぎず、車外の空気や沿線のおもてなしまで含めて楽しむのがおすすめです。
座席位置を細かく指定したい場合は、e5489で空席を確認しつつ、希望位置が分かりにくければみどりの窓口で相談する方法もあります。景色だけでなく、グループなら並び席を優先するのも十分ありです。
弁当は上下便で違う
2026年春の記事から特に大きく変わったのが、車内で楽しめる弁当・予約商品の内容です。現在は下りと上りで違う商品が設定されています。
| 列車 | 商品 | 価格 |
|---|---|---|
| 下り「さとめぐみの風」 | 徳島うまいんじょ弁当 | 1,500円 |
| 上り「かちどきの風」 | さわ特製 田舎巻き寿司 | 900円 |
| 大歩危発「秘境かちどきの風」 | さわ特製 田舎巻き寿司 | 900円 |
下りは徳島うまいんじょ弁当
下り便では、2026年3月20日に登場した藍よしのがわトロッコ特製「徳島うまいんじょ弁当」を引き続き楽しめます。
価格は1,500円。鳴門鯛の鯛めしやフィッシュカツ、れんこん、竹ちくわなど、徳島らしい味を詰め込んだ内容です。
これまでは事前予約が基本でしたが、JR四国は2026年10月5日、運転開始6周年の企画とあわせて「徳島うまいんじょ弁当」の当日販売を開始すると発表しました。
ただし、確実に食べたい場合は事前予約をしておく方が安心です。予約は乗車日3日前までが基本となっています。
上りは田舎巻き寿司へ変更
ここは以前の記事から必ず直しておきたい部分です。
2026年8月23日から、上り「かちどきの風」と大歩危発「秘境かちどきの風」では、従来の商品に代わってさわ特製「田舎巻き寿司」が提供されています。
価格は900円。徳島県産コシヒカリや木頭ゆず、漁連のりなどを使った具だくさんの巻き寿司です。
こちらも乗車日3日前までの予約が基本です。乗車日2日前以降はキャンセルできないため、旅行日が確定してから申し込みましょう。

6周年を迎える2026年秋
藍よしのがわトロッコは2026年10月10日に運転開始6周年を迎えます。
JR四国は10月5日に、6周年を記念した企画と「徳島うまいんじょ弁当」の当日販売開始を発表しました。
ちょうど10月10日から12日は3日連続で通常運転が設定されています。これから乗るなら、普段のトロッコ旅に加えて6周年の雰囲気も楽しめるタイミングです。
記念企画や車内商品の内容は数量限定となる場合もあるため、当日の取り扱いについてはJR四国の最新情報を確認してください。
吉野川の絶景を楽しむ
藍よしのがわトロッコの一番の魅力は、やはり吉野川と山々が作り出す車窓です。
徳島市街を離れると、徐々に田園風景が広がり、その先では吉野川に沿うように走る区間が増えてきます。
美濃田の淵も見どころ
穴吹から阿波加茂方面へ進む区間では、吉野川の景観が大きな見どころになります。
美濃田の淵周辺では、川幅や岩の景観、山々との組み合わせが美しく、徳島線らしい景色を楽しめます。
列車は見どころとなる区間で速度を落として走ることもあり、普通列車や特急で通過するときとは違う感覚で吉野川を眺められます。
大歩危延長日は景色が一変
通常便の終点は阿波池田ですが、大歩危延長日はさらに土讃線へ入り、大歩危峡まで進みます。
阿波池田までの比較的ゆったりした吉野川の風景から、山が迫る大歩危の渓谷美へ変わっていくのが、この延長便の面白いところです。
通常便とは別記事で詳しく整理しているので、大歩危まで行きたい方は大歩危トロッコ完全攻略ガイドを確認してください。
子ども連れでも楽しめる?
藍よしのがわトロッコは、子どもにとっても通常の列車とはかなり違う体験になります。
特に1号車は窓がないため、風、線路の音、川の匂いまで直接感じられます。列車好きの子どもなら、それだけでもかなり印象に残るはずです。
寒さと雨への準備は必要
一方で、トロッコ車両には窓ガラスがありません。
秋は晴れていても走行中の風で思った以上に寒く感じることがあります。11月に乗るなら、脱ぎ着できる上着を持っておくのがおすすめです。
雨が降れば車内へ雨が入り込むこともあるため、天気予報も確認しておきましょう。
なお、列車内にはトイレが1か所あります。トロッコ車両で疲れたときは、利用条件の範囲で2号車も使えるため、開放感と快適性を両立しやすい構成です。
途中駅と沿線観光
トロッコだけで徳島へ戻るのもいいですが、時間に余裕があるなら途中駅や阿波池田周辺まで旅を広げると、徳島西部の魅力をより楽しめます。
穴吹からうだつの町並み
穴吹駅周辺から少し足を延ばせば、藍商人の町として栄えた脇町の「うだつの町並み」があります。
トロッコ列車のテーマである阿波藍と、実際に藍で栄えた町をセットで訪れると、列車のデザインや沿線ガイドの話もより分かりやすくなります。
阿波池田から祖谷・大歩危へ
終点の阿波池田からは、祖谷渓や大歩危方面へ旅を続けることもできます。
日帰りで徳島へ戻るだけでなく、阿波池田や祖谷で1泊して、翌日に大歩危・かずら橋などを巡る旅程にすると、県西部をかなりゆっくり楽しめます。

徳島に泊まると旅が楽
「さとめぐみの風」は徳島駅を10:35に出発するため、四国外から当日移動でも間に合う場合はあります。ただ、観光列車なので乗り遅れは避けたいところです。
遠方から来るなら徳島駅周辺へ前泊すると、朝の時間に余裕ができます。乗車前に駅で買い物をしたり、荷物をホテルへ預けたりできるのも便利です。
乗車日が決まったら、指定席と同じタイミングで徳島のホテルも確認しておくと旅行全体を組みやすくなります。
あじな散歩道という選択肢も
座席をe5489などで個別に購入するほか、JR四国ツアーの旅行商品「あじな散歩道」を利用する方法もあります。
商品によっては往復のJR券、藍よしのがわトロッコへの乗車、車内で利用できる券などがセットになっています。
「座席だけ取って自分で旅程を組みたい」ならe5489、「徳島からの往復までまとめて手配したい」なら旅行商品も比較すると分かりやすいでしょう。
現在販売されているプランや申込期限については、JR四国「あじな散歩道」の料金・予約方法で詳しくまとめています。
藍よしのがわトロッコのFAQ
最後に、これから藍よしのがわトロッコへ乗る方が迷いやすいポイントをまとめます。
まとめ|2026年秋も運転
藍よしのがわトロッコは、徳島から阿波池田までの吉野川沿いを、風を感じながら楽しめる観光列車です。
2026年秋は10月・11月に運転され、一部の日には大歩危まで延長する特別運転も設定されています。2027年3月にも運転日があります。
通常便は徳島10:35発の「さとめぐみの風」と、阿波池田14:33発の「かちどきの風」。徳島~阿波池田の大人料金は2,360円です。
予約は乗車1か月前の10:00から。e5489に対応し、観光列車チケットレスも利用できますが、乗車券は別途必要なので忘れないようにしてください。
食事も2026年春の記事から変わっています。下りは「徳島うまいんじょ弁当」、上りは「さわ特製 田舎巻き寿司」。特に上り便へ乗る方は、以前の情報と混同しないよう注意しましょう。
2026年10月10日には運転開始6周年を迎えます。吉野川の景色、徳島の食、沿線のおもてなしを列車の中で一度に楽しめるのが、このトロッコの一番の魅力です。

