特急いしづちの指定席予約を検討しているものの、予約方法が複雑でよくわからない、あるいは最もお得なきっぷの買い方が知りたいと思っていませんか。特に、岡山行きの特急「しおかぜ」との連結運転は、初めて利用する方にとっては少し分かりにくい部分かもしれません。失敗や後悔をしないためには、事前に正しい情報を得ておくことが大切です。
この記事では、特急いしづちの指定席料金や様々な指定席予約の方法まとめ、例えば便利なe5489での予約手順から、お得なきっぷが購入できるしこくスマートえきちゃんアプリで予約する方法、さらには昔ながらの駅窓口・券売機での購入方法まで、あらゆる角度から徹底的に解説します。
また、予約開始日とおすすめタイミング、指定席と自由席との違いと快適さ、おすすめの座席の種類とおすすめシート位置、万が一の際の変更・払い戻しのルール、そして旅費を賢く節約するためのお得なきっぷ・割引情報まで、あなたの疑問をすべて解決します。
- 自分に最適な予約方法がわかる
- 料金を安くするお得なきっぷが見つかる
- 予約のタイミングやおすすめの座席がわかる
- 予約変更や払い戻しのルールを理解できる
特急いしづちの指定席予約の前に知るべき基本

特急いしづちの指定席を予約する旅は、計画段階から始まります。ここでは、予約をスムーズに進め、より快適な移動を実現するために不可欠な基本的な知識を解説します。
- 予約開始日とおすすめタイミング
- 自由席との違いと快適さ
- 座席の種類とおすすめシート位置
- 特急いしづちの指定席料金
- お得なきっぷ・割引情報
予約開始日とおすすめタイミング

特急いしづちの指定席券は、乗車する日の1ヶ月前の午前10時から、全国のJRの主な駅のみどりの窓口や、インターネット予約サイトなどで一斉に発売が開始されます。例えば、乗車日が4月20日であれば、3月20日の午前10時から購入可能です。
週末やゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの繁忙期は座席が早く埋まってしまう傾向にあります。そのため、旅行の日程が決まったら、できるだけ早く予約手続きを行うことをお勧めします。特に、複数人で隣同士の席を確保したい場合や、窓側の席を希望する場合には、発売開始直後のタイミングを狙うのが確実です。
逆に、平日の昼間など比較的空いている時期であれば、数日前や当日でも指定席を確保できる可能性は十分にあります。ただ、予定が確定しているならば、早めに予約しておく方が安心できるでしょう。
自由席との違いと快適さ
特急いしづちには、指定席の他に自由席も連結されています。この二つの最も大きな違いは、「座席が確保されているかどうか」という点です。
指定席の最大のメリットは、乗車する列車と座席が確実に確保されている安心感にあります。追加料金が必要になりますが、乗車前に慌てて席を探す必要がなく、出発までゆったりと過ごすことが可能です。特に、小さなお子様連れの場合や、荷物が多い旅行、そして繁忙期には指定席の価値が際立ちます。
一方、自由席は指定席よりも料金が安いという利点があります。しかし、座席の確保は保証されておらず、乗車した際に空いている席を利用する形になります。そのため、繁忙期には満席で座れず、目的地まで立ったまま過ごさなければならないリスクも伴います。確実に着席して快適な移動を望むのであれば、指定席を選択するのが賢明な判断と言えます。
座席の種類とおすすめシート位置

特急いしづちで主に使用される8600系や8000系車両の普通車指定席は、通路を挟んで2席ずつ配置された「2列+2列」のシートが基本です。座席はリクライニング機能が付いており、快適な姿勢で過ごせます。
窓側か通路側か
座席を選ぶ際の一般的な選択肢として、窓側と通路側があります。
- 窓側の席:車窓からの景色を存分に楽しむことができるのが最大の魅力です。予讃線は瀬戸内海沿いを走る区間も多く、美しい海の風景を満喫できます。
- 通路側の席:トイレなどで席を立つ際に、隣の人に気兼ねなく移動できる利点があります。
どちらが良いかは個人の好みによりますが、景色を楽しみたい方は窓側、頻繁に席を立つ可能性がある方は通路側を選ぶと良いでしょう。
景色を楽しむためのおすすめ位置
高松から松山へ向かう下り列車の場合、進行方向右側の座席(A席側)を選ぶと、海岸線に近い席となり、瀬戸内海の景色をより楽しむことができます。予約時に座席表(シートマップ)から選べる場合は、意識してみることをお勧めします。
また、一部の座席にはコンセントが設置されているため、スマートフォンやパソコンを充電したい場合は、コンセント付きの座席を選ぶと便利です。
特急いしづちの指定席料金
特急いしづちの料金は、「乗車券」の運賃と「特急券」の料金の合計で決まります。ここでは、主要区間である高松〜松山間の通常期における大人1名の片道料金を例に説明します。
きっぷの種類 | 料金(円) | 備考 |
指定席 | 6,690 | 乗車券 3,650円 + 指定席特急券 3,040円 |
自由席 | 6,160 | 乗車券 3,650円 + 自由席特急券 2,510円 |
このように、指定席と自由席では530円の価格差があります。この価格差で座席が確保される安心感と快適性を手に入れられると考えると、指定席の利用価値は高いと言えるでしょう。料金は利用する区間や時期(通常期・繁忙期・閑散期)によって変動するため、予約時に正確な金額を確認してください。
お得なきっぷ・割引情報
通常のきっぷを購入するよりも、JR四国が提供しているお得なきっぷ(トクトクきっぷ)を利用することで、旅行費用を大幅に節約できます。特にインターネット予約やアプリ限定のきっぷは割引率が高く設定されています。
e5489限定の割引切符
JR西日本・四国のインターネット予約サイト「e5489」では、会員向けにお得なきっぷが多数用意されています。
- eきっぷ:J-WESTカード会員限定のきっぷで、多くの場合、自由席特急料金と同額で指定席を利用できるため、非常にお得です。
- 指定席往復トク割きっぷ:高松〜松山間の往復で指定席を利用する場合に購入できるきっぷで、片道あたりに換算すると通常料金より大幅に安くなります。
- トク割4枚回数券:4枚綴りの回数券で、1枚あたりの価格が非常に安く設定されています。複数人での旅行や、頻繁に利用する方におすすめです。
スマートフォンアプリ限定の割引
JR四国の公式アプリ「しこくスマートえきちゃん」でのみ購入可能なデジタルきっぷも存在します。
- スマえきトク割きっぷ:高松〜松山間の片道自由席料金が大幅に割引されるきっぷで、片道利用では最も割引率が高い選択肢の一つです。指定席を利用する場合は、別途指定席券が必要になります。
これらの割引切符は、利用条件(購入期限、利用期間、変更の制約など)がそれぞれ異なります。予約の際には、自身の旅行プランに最も合ったお得なきっぷを選択することが、費用を抑える上で非常に重要です。
特急いしづちの指定席予約の具体的な方法

指定席の予約方法は一つではありません。インターネットやスマートフォンアプリ、駅の窓口など、複数の選択肢の中から自分に合った方法を選ぶことができます。ここでは、それぞれの予約方法の具体的な手順と特徴を詳しく解説していきます。
- 指定席予約の方法まとめ
- e5489での予約手順
- しこくスマートえきちゃんアプリで予約
- 駅窓口・券売機での購入方法
- 変更・払い戻しのルール
- 賢い特急いしづち指定席予約のポイント
指定席予約の方法まとめ
特急いしづちの指定席を予約するには、主に3つの方法があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合わせて最適な手段を選びましょう。
- インターネット予約(e5489)
- メリット:24時間いつでも予約可能で、座席表を見ながら好きな席を選べます。会員限定の割引率が高いきっぷが多く、最も経済的です。
- デメリット:初めて利用する場合は、操作に少し慣れが必要です。原則としてクレジットカードでの決済が基本となります。
- スマートフォンアプリ(しこくスマートえきちゃん)
- メリット:アプリ限定の格安なきっぷが用意されています。きっぷを発券する必要がなく、スマートフォンの画面を見せるだけで乗車できる手軽さが魅力です。
- デメリット:アプリのダウンロードと会員登録が必要です。購入できるきっぷの種類が限られる場合があります。
- 駅の窓口・券売機
- メリット:係員に相談しながら購入できるため、複雑な行程や割引の適用について質問したい場合に安心です。現金での購入も可能です。
- デメリット:窓口の営業時間に左右され、繁忙期には順番を待つ必要があります。インターネットやアプリ限定の割引は適用されません。
このように、利便性と価格を重視するならインターネット予約やアプリ、対面での安心感を求めるなら駅の窓口が適していると考えられます。
e5489での予約手順
JR西日本・四国のインターネット予約サイト「e5489(いいごよやく)」は、特急いしづちの指定席を予約する上で最も便利でお得なツールです。会員登録をしなくても予約できますが、割引の恩恵を受けるためには無料のWESTER会員登録をおすすめします。

予約の基本的な流れ
- サイトへアクセス:JRおでかけネットなどから「e5489」にアクセスします。
- 条件を入力:出発駅(例:高松)、到着駅(例:松山)、日時、人数を入力して検索します。
- 列車を選択:表示された候補の中から、乗車したい「いしづち」の便を選びます。
- 座席種別と位置を選択:普通車指定席を選び、「シートマップ(座席表)で指定する」を選択すると、空いている席の中から好きな場所を直接クリックして選ぶことができます。
- お客様情報を入力:氏名、電話番号、メールアドレスなどを入力します。
- 支払い:クレジットカード情報を入力し、決済を完了します。
- 予約完了:予約番号(5桁)が表示され、確認メールが届きます。この番号はきっぷの受け取りに必要なので、必ず控えておきましょう。
予約したきっぷは、乗車前にJR西日本・四国の主な駅にある「みどりの券売機」や「みどりの窓口」で受け取る必要があります。受け取りには、決済に使用したクレジットカード、予約番号、登録した電話番号が必要です。
しこくスマートえきちゃんアプリで予約
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「しこくスマートえきちゃん」は、JR四国が提供する公式チケットアプリです。このアプリの最大の魅力は、アプリ限定の割引率が高い「スマえきトク割きっぷ」などを購入できる点にあります。
予約から乗車までの流れ
- アプリの準備:スマートフォンにアプリをダウンロードし、会員登録(無料)とクレジットカード情報の登録を済ませます。
- きっぷの検索・購入:アプリのメニューから「きっぷの購入」を選び、乗車区間や日時などを指定して検索します。「スマえきトク割きっぷ」などの購入したいきっぷを選択し、決済を完了させます。
- 乗車:購入したきっぷはアプリ内にデジタルチケットとして保存されます。乗車時や車内での改札では、スマートフォンのきっぷ画面を係員に提示するだけでOKです。
物理的なきっぷを受け取る手間が省けるため、非常にスムーズに乗車できます。ただし、「スマえきトク割きっぷ」は基本的に自由席用のきっぷです。指定席を利用したい場合は、別途、駅の窓口などで指定席特急券(料金530円)を追加で購入する必要があります。
駅窓口・券売機での購入方法

インターネットの操作に不慣れな方や、係員に直接相談してきっぷを購入したい場合は、駅での手続きが安心です。
みどりの窓口での購入
駅係員と対話しながら購入できる最も確実な方法です。
乗車したい日時、区間(例:「明日の午前10時頃、高松から松山まで」)、列車名(いしづち)、人数などを伝えるだけで、係員が最適なきっぷを提案し、発券してくれます。乗り継ぎに関する質問や、どの割引が適用できるかなど、不明な点があればその場で解決できるのが大きなメリットです。
みどりの券売機での購入
窓口が混雑している場合や、自分のペースで操作したい場合に便利です。
タッチパネルの画面の案内に従って、出発駅、到着駅、日時などを入力していくと、乗車可能な列車が表示されます。座席位置も「窓側」「通路側」といった希望や、座席表から直接選ぶことが可能です。現金またはクレジットカードで支払いを済ませると、その場で乗車券と特急券が発券されます。
変更・払い戻しのルール
旅行の計画は変更になることもあります。予約したきっぷの変更や払い戻し(キャンセル)に関するルールは、きっぷを「受け取る前」と「受け取った後」で大きく異なるため、注意が必要です。
きっぷ受け取り前の変更・払い戻し(e5489の場合)
e5489で予約し、まだ駅できっぷを発券していない状態では、非常に柔軟な対応が可能です。
- 変更:予約した列車の出発時刻前であれば、手数料なしで何度でもインターネット上で予約の変更ができます。
- 払い戻し:払い戻しもオンラインで手続きができ、手数料は指定席1席あたり340円です。
きっぷ受け取り後の変更・払い戻し
一度きっぷを発券してしまうと、JRの通常のルールが適用されます。
- 変更:手数料無料での変更は、原則として1回限りです。
- 払い戻し:手数料が高くなります。乗車日の2日前までなら340円ですが、前日および当日の場合は、特急料金の30%(最低340円)が手数料としてかかります。
旅行の計画が確定するまでは、きっぷの受け取りをギリギリまで待つのが、不要な手数料を避けるための賢い方法と言えます。
賢い特急いしづちの指定席予約のポイント
この記事で解説した、特急いしづちの指定席を賢く予約するための重要なポイントを、最後に箇条書きでまとめます。
- 指定席の予約は乗車日1ヶ月前の午前10時から開始される
- 週末や連休などの繁忙期は早めの予約が必須
- 確実に着席したいなら自由席より指定席がおすすめ
- 料金を最も安くするならネットやアプリの割引切符が基本
- 片道なら「スマえきトク割きっぷ」(自由席)が最安値候補
- 往復利用なら「指定席往復トク割きっぷ」がお得
- 複数人や頻回利用なら「トク割4枚回数券」も検討
- J-WEST会員なら「eきっぷ」で自由席料金で指定席に乗れる
- ネット予約「e5489」では座席表から好きな席を選べる
- 景色を楽しむなら高松→松山間は進行方向右側のA席側がおすすめ
- きっぷの変更や払い戻しは発券前に行うのが手数料を抑える鍵
- きっぷ発券前のネットでの変更は出発時刻まで手数料無料
- きっぷ発券後の変更は1回まで無料
- きっぷ発券後の払い戻しは前日・当日だと手数料が高くなる
- 岡山行き「しおかぜ」との併結運転時は号車番号をよく確認する