JR四国 2600系の車内レビュー！座席やコンセント、2700系との違い

こんにちは。Shikokuレールノート 運営者の「よんてつ」です。

高松と徳島を結ぶ特急「うずしお」などで活躍するJR四国の新型気動車2600系。新しい車両に乗るときは、座席の座り心地やコンセントの有無、トイレの清潔さやWi-Fiがつながるかどうかなど、車内設備がどうなっているのか気になりますよね。

特に2600系は製造数が少ないレアな車両なので、2700系との違いがよく分からないという方も多いかもしれません。この記事では、実際に利用する旅行者やビジネスユーザーの視点で、2600系の車内空間について詳しくご紹介します。

2600系の車内設備と快適性を徹底解説

JR四国が「ネオ・ジャポニスム」をコンセプトに開発した2600系。実際に車内に足を踏み入れると、木目調の床や和を感じさせる色彩が広がり、これまでのディーゼル特急のイメージを覆すようなモダンな空間になっています。まずは、旅の快適さを左右する座席周りから詳しく見ていきましょう。

2600系の座席は可動式枕で快適

2600系の車内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが、和の伝統色を取り入れた美しい座席の並びです。この座席は、先行して登場した特急電車「8600系」の座席をベースに、気動車特有の振動対策などを施して最適化されたものです。実際に座ってみると、従来の2000系などの座席と比較して、身体全体を預けられる安心感と、長時間座っても疲れにくい工夫が随所に凝らされていることに気づきます。

腰の負担を軽減する「座面連動スライド」リクライニング

2600系の座席における最大の進化点は、そのリクライニング機構にあります。背もたれを倒すと、それと連動して「座面が前方にスライドする」仕組みが採用されています。

一般的なリクライニングシートでは、背もたれだけが倒れるため、長時間座っているとお尻が徐々に前へ滑り出し、姿勢が崩れて腰に負担がかかることがありました。しかし、この前方スライド機構（リンク式リクライニング）のおかげで、リクライニング時にお尻の位置が適切にホールドされ、身体のズレを防いでくれます。

座り心地のポイント

座面クッションも厚みがあり、硬すぎず柔らかすぎない絶妙な設定になっています。高松から徳島への約1時間の移動はもちろん、岡山から乗り継いでの長旅でも、身体への負担は最小限に抑えられています。

自分好みに調整できる「可動式枕」

そして、快適性をさらに高めているのが、背もたれ上部に設置された「可動式枕（ヘッドレスト）」です。これは上下にスムーズに動かすことができ、乗客一人ひとりの身長や座高に合わせて最適な位置にセット可能です。

枕の両端は少し盛り上がった形状をしており、仮眠を取る際に頭が左右にカクンと傾くのを防いでくれます。従来の固定式枕では「位置が合わなくて逆に肩が凝る」ということもありましたが、2600系なら自分だけのベストポジションを見つけることができます。素材も適度な弾力があり、清潔感のある（またはクロス張り）カバーがかけられています。

車両によって異なる「色」の演出

座席の表地（モケット）には、日本の伝統文様をアレンジしたデザインが施されており、車両によってカラーリングが異なります。

• 2600形（高松寄り）： 「情熱」を表す深みのあるエンジ色（ディープレッド）。車内が華やかで温かい雰囲気に包まれています。
• 2650形（徳島寄り）： 「静寂」や「藍染め」を表す藍色（ネイビーブルー）。落ち着いた空間で、ビジネス利用や静かに過ごしたい方にぴったりです。

どちらの車両も機能は同じですが、その日の気分に合わせて乗る車両を変えてみるのも、2600系の楽しみ方の一つかもしれません。

コンセントは全席の肘掛けに設置

現代の鉄道旅において、座席の快適性と同じくらい重要なのが「電源の確保」です。スマホのバッテリー切れは死活問題ですし、移動中にPCで仕事をしたいビジネスマンにとってもコンセントは必須アイテムです。2600系は、この点においても完璧な配慮がなされており、全座席にコンセントが完備されています。

使い勝手を追求した「肘掛け」への設置

特筆すべきは、コンセントが設置されている場所です。新幹線や他の特急列車で見られる「壁面（足元）」や「前席の背面」ではなく、2600系ではすべての座席の肘掛け（アームレスト）にコンセントが付いています。

座席タイプ	コンセント位置
一般座席	肘掛け（アームレスト）の先端下部
車椅子対応座席	肘掛け（アームレスト）の根元付近

※車椅子対応座席について

高松寄りの車両（2600形）にある車椅子対応の座席（1番C席、1番D席など）は、移乗しやすいように肘掛けが跳ね上げ式（可動式）になっています。そのため、この座席だけはコンセントが肘掛けの先端ではなく、根元のカバー部分に設置されています。利用する際は足元付近を探してみてください。

この「肘掛け設置（手元または座席付帯）」には、ユーザーにとって非常に大きなメリットがあります。

• 通路側でも気兼ねなく使える： 壁面設置の場合、通路側の人がコンセントを使うには、窓側の人の足元を跨いでケーブルを伸ばす必要があり、お互いに気を使います。しかし、肘掛けにあれば自分の手元で完結するため、隣の人に遠慮する必要がありません。
• ケーブルが短くて済む： 手元に近い位置にあるため、長い充電ケーブルを持ち歩かなくても、スマホを充電しながら操作することができます。足元にケーブルが垂れ下がって、立つ時に足を引っ掛けるというトラブルも防げます。
• 回転させても使える： 家族や友人と向かい合わせのボックス席にした場合、前の座席の背面にコンセントがあると使えなくなってしまいますが、肘掛けにあれば座席の向きに関係なく常に使用可能です。

ビジネスユースにも最適

私自身、車内でPC作業をすることが多いのですが、肘掛け下のコンセントは本当に便利だと感じます。ACアダプタの形状によっては差し込みにくい場合もありますが、一般的なスマホの充電器やPCのアダプタなら問題なく使用できます。背面テーブルもA4サイズのノートPCが余裕で置ける大型のものが採用されているので、2600系の車内は「走るオフィス」としても非常に優秀な環境が整っています。

コンセントについては「特急うずしおのコンセントはどこ？充電・Wi-Fi・PC作業を解説」も参考にしてみてください。

2600系にグリーン車はあるか

結論から言うと、2600系にグリーン車の設定はありません。編成はすべて普通車（指定席・自由席）で構成されています。

なぜグリーン車がないのか？

「特急なのにグリーン車がないの？」と思われるかもしれませんが、これには2600系という車両の「生まれ」が深く関係しています。

2600系は、次世代の四国特急を模索するために開発された「先行車」という位置付けです。試験走行の結果、四国の険しい山岳路線での運用には課題が残り、本格的な量産は振り子式の「2700系」へ移行することになりました。そのため、2600系は「2両編成が2本だけ（合計4両）」という極めて少ない製造数にとどまり、グリーン車を含むような多彩な車種バリエーションは作られなかったのです。

普通車なのに「フットレスト」がある！

しかし、がっかりする必要はありません。むしろ、2600系の普通車は「実質グリーン車に近い」と言っても過言ではない装備を持っています。その象徴が「跳ね上げ式のフットレスト（足置き）」です。

2600系には、前の座席の背面に足置きが標準装備されています。靴を脱いでリラックスできる面と、靴のまま足を乗せる面を使い分けることができるタイプです。実はこのフットレスト、かつての2000系や電車の8600系には装備されていましたが、後継の2700系普通車では省略されてしまった装備なのです。

足元の快適性はトップクラス

980mmという広いシートピッチに加え、このフットレストがあることで、足元の快適性は非常に高いです。グリーン車がなくても、指定席を確保すれば十分に贅沢な移動時間を過ごすことができます。

自由席でも車内設備は同じ仕様

特急「うずしお」はビジネス利用や通学利用も多く、手軽な自由席を利用される方も多いと思います。「指定席と自由席で、座席の良し悪しに違いはあるの？」という疑問を持つ方もいるかもしれませんが、安心してください。2600系においては、指定席と自由席で座席の仕様や車内設備に違いはありません。

自由席利用時のポイントとリスク

自由席であっても、あの快適なスライド式リクライニングシート、便利な可動式枕、全席コンセント、そしてフットレストをフルに活用することができます。もちろん、無料Wi-Fiも同様に使えます。これは利用者にとって非常に嬉しいポイントですね。

ただし、注意点もあります。2600系は基本的に2両編成で運行されることが多く、そのうち自由席は1両（または1.5両分）程度しか設定されない場合があります。特急「うずしお」は朝夕のラッシュ時や週末にはかなり混雑するため、短い編成の2600系だと自由席が満席になり、立席となるリスクもゼロではありません。
参考記事「特急うずしおの自由席は混雑する？時間帯や回避策を解説」

座席確保の戦略

確実に座って快適な設備を堪能したいのであれば、数百円の差額を払ってでも指定席を予約することを強くおすすめします。特に、高松駅や徳島駅の始発列車でない場合、途中駅から自由席に座るのは難しいこともあります。

また、検札（切符の確認）についてですが、JR四国の特急では車掌さんがこまめに回ってきます。指定席であれば、事前に切符を持っていれば改札省略になるケースも増えていますが、自由席の場合は車内改札があることが一般的です。
参考になる記事として「特急うずしおの特急券を車内購入！完全ガイド」もご覧頂ければ幸いです。

荷物棚との特徴

旅行や出張には大きな荷物がつきものですが、2600系は荷物の収納スペースについても現代的な配慮がなされています。まず、座席上部の荷物棚ですが、これは航空機の手荷物収納を意識したようなデザインになっています。

安定感のある荷物棚と「幻のLED」

材質はアルミニウム合金製でしっかりとした強度があり、底面がフラット（平ら）な構造になっています。キャスター付きのバッグを載せても安定感があるのが特徴です。

ここで、2600系ならではのマニアックなポイントをご紹介しましょう。荷物棚のフチ（座席番号が書かれている部分）をよく見ると、黒いLED表示機が埋め込まれているのが分かります。

使われていない座席ランプ

これは恐らく、JR東日本の特急列車のように、座席の予約状況をランプの色（赤・緑など）で知らせるシステムを導入しようとした名残だと思われます。しかし、現在は使用されておらず、ランプが点灯することはありません。代わりに、天井付近にアナログな座席番号プレートが設置されています。「ハイスペックな先行車」として開発された2600系の夢の跡を感じさせる装備です。

2600系の車内を2700系と比較

四国を旅していると、2600系によく似た「2700系」という車両にも乗る機会があるかもしれません。というか、現在のJR四国の特急の主力はこの2700系であり、2600系はその「先輩」にあたります。実はこの2つ、車内の見た目はそっくりなんです。ここでは、水回りの設備や2700系との細かい違いについて解説します。

2600系のトイレは広く多機能

長時間の移動で気になるトイレ事情ですが、2600系のトイレは非常に清潔で高機能です。特に高松寄りの車両（2600形）の後位側（連結面寄り）には、車両のスペースを贅沢に使った「多機能トイレ」が設置されています。

バリアフリーと多機能性

この多機能トイレは、電動車椅子でも余裕で回転できるほどの広さがあり、入口も開口幅の広い弧を描くような自動スライドドアになっています。特筆すべきは設備の充実ぶりです。

• オストメイト対応設備： 腹部を洗浄しやすい位置に温水シャワーと流し台が備えられています。
• ベビー設備： 折りたたみ式のベビーベッドとベビーチェアが完備されており、小さなお子様連れの家族がおむつ交換をする際にも安心です。
• チェンジングボード： 床面には着替えのためのボード（踏み台）が収納されており、靴を脱いで着替えたい場合に使用できます。

これだけの設備が整っている車両は、全国的に見ても高水準と言えるでしょう。2700系にも同様の設備がありますが、2600系がその先駆けとなりました。

機能分担されたトイレ配置

一方、徳島寄りの車両（2650形）には、一般的な洋式トイレに加えて、男性用小便器ブースが独立して設置されています。「トイレが一つしかないと、誰かが入っている時に困る」という経験は誰しもあると思いますが、小便器が別にあることで回転率が上がり、朝の通勤時間帯などの混雑時には非常に助かります。もちろん、すべてのトイレは真空式が採用されており、清潔で臭気の少ない環境が保たれています。

独立洗面台とプライバシーへの配慮

また、トイレとは別に独立した洗面台（パウダースペース）が設けられています。大型の鏡と明るいLED照明があり、化粧直しや身だしなみのチェックに最適です。ここで注目したいのが、通路と洗面台の間を仕切る「暖簾（のれん）」の存在です。この暖簾があるおかげで、洗面台を使用している姿が通路を通る他の乗客から見えにくくなり、プライバシーが守られます。これは女性客からの要望を反映した設計と言われており、2700系にも受け継がれている素晴らしい配慮ですね。

車内Wi-Fiと情報表示装置

通信環境についても、2600系は現代的な装備が整っています。車内では「JR-SHIKOKU_Free_Wi-Fi」という無料の公衆無線LANサービスが利用可能です。

Wi-Fiの使い勝手と注意点

登録手続きを行えば誰でも無料で利用でき、スマホでの情報収集やメールチェック、SNSの更新程度なら問題なく行えます。ただし、四国の山間部を走る路線（特に土讃線など）はトンネルが非常に多いため、区間によっては電波が入りにくかったり、Wi-Fi接続が途切れたりすることがあります。高徳線内でも一部山間部では不安定になることがあるので、動画のストリーミング再生などはあらかじめダウンロードしておくなどの対策をした方が無難かもしれません。

インバウンド対応の案内表示

客室の仕切り扉上部には、フルカラーLED式の情報表示装置が設置されています。ここでは、次の停車駅や乗り換え案内だけでなく、ニュースや気象情報などが日本語と英語の2ヶ国語でスクロール表示されます。文字も大きくはっきりとしていて視認性は抜群です。

また、自動放送装置も搭載されており、日本語と英語による音声案内が行われます。もちろんディーゼルカー（気動車）ですので、加速時などには足元から力強いエンジン音が響いてきます。しかし、従来の古い車両（N2000系など）と比較すれば車内の遮音性は向上しており、スピーカーの音質もクリアになっています。「エンジン音が凄すぎて放送が全く聞き取れない」といったストレスは大幅に軽減され、外国人観光客の方にとっても必要な情報がしっかり届く環境と言えるでしょう。

2700系との違いや共通点

「2600系」と、その後に登場し大量増備された「2700系」。正直なところ、一般の乗客として乗っている分には「どちらも新しくて快適」ですが、詳しく見ると明確な違いがあります。特に「2600系の方が装備が豪華」な部分があるのは見逃せません。

【重要】2600系と2700系の決定的な違い

項目	2600系	2700系
フットレスト	あり（普通車標準装備）	なし（省略）
荷物棚の席番表示	LED埋込式（未点灯）	シール貼り付け
傾斜方式	空気バネ式（傾き2度・マイルド）	振り子式（傾き5度・グイグイ傾く）
製造数	4両（2編成）のみ	多数

最大の違いはフットレストの有無です。2600系には装備されているフットレストが、量産型の2700系では省略されています。つまり、足元の快適性に関しては、実は2700系よりも2600系の方がスペックが上なのです。「うずしお」に乗って足元にフットレストがあったら、それは2600系（または8600系電車）である証拠です。

カーブの曲がり方の違い

乗り心地にも明確な違いがあります。ここに、2600系が「先行車」で終わった理由の一端が見えるかもしれません。

2600系は、空気バネの制御によって車体を傾けますが、その最大傾斜角は2度です（出典：JR四国『車両情報 2600系特急気動車』）。傾きが浅いため、急カーブを高速で通過する際には遠心力を完全に打ち消すことができず、身体がカーブの外側へグイッと持っていかれるような横方向のGを感じることがあります。

対する2700系は、最大5度まで深く傾く「制御付自然振り子式」です。車体を大きく傾けることで遠心力を強力にキャンセルするため、カーブでも身体が横に振られることなく、座席に吸い付くような安定感があります。最新の制御技術により、昔の振り子車両のような不自然な揺れも解消されており、純粋な乗り心地やカーブでの快適性は2700系の方が一枚上手と言えるでしょう。

特急うずしおでの運用状況

現在、2600系は主に高徳線の特急「うずしお」（高松駅〜徳島駅）として運用されています。

なぜ「うずしお」なのか？

2600系が高徳線に投入された理由は、この路線の線形（レールの敷かれ方）にあります。高徳線は、四国山地を越える土讃線などとは異なり、全体的に線形が良く、直線区間が多いのが特徴です。カーブが連続する難所は県境の「大坂峠」付近などに限られます。

以前、2600系をカーブだらけの土讃線で走らせた際、車体を傾けるための空気が足りなくなるという課題が見つかりました。しかし、比較的カーブが少なく、傾斜角もそこまで深くなくて良い高徳線であれば、2600系の「空気バネ式傾斜装置（傾斜角2度）」でも十分に性能を発揮でき、空気容量の問題も起きないため、この路線が活躍の場として選ばれたのです。

【最新情報】2600系アンパンマン列車、誕生！

2600系の運用は、基本的に以前から特定の「うずしお」号に固定されていましたが、時刻表上では他の車両（2700系）と区別がつかず、一般の利用者が狙って乗るのは難しい状況でした。

しかし、2025年10月25日より、2600系が「アンパンマン列車」としてラッピングされ運行を開始したことで、その状況は一変しました。（出典：JR四国 高徳線アンパンマン列車）

ここが変わった！運用のポイント

• 外観： 車体全体にアンパンマンと仲間たちが描かれた賑やかなデザインに一新されました。遠くからでも一発で2600系だと分かります。
• 分かりやすさ： 運用自体は以前から固定されていましたが、アンパンマン列車になったことで、公式サイト等の「アンパンマン列車時刻表」に明記されるようになりました。これにより、鉄道ファンでなくても、どの「うずしお」が2600系なのかが簡単に分かるようになりました。

つまり、これまでは知る人ぞ知る運用だったものが、公式に「見える化」された形です。これで、こだわりの車内設備を持つ2600系を、誰でも確実に選んで乗れるようになりました。

今後の展望

2025年現在、高徳線の特急は2600系と2700系に統一され、快適な旅が約束されています。特に2600系は、その希少性とフットレスト付きの豪華な内装に加え、子供たちに大人気の「アンパンマン列車」という新たな役割も担うことになりました。

ビジネスで利用する方は外観の賑やかさに少し驚くかもしれませんが、一歩車内に入れば、そこには「ネオ・ジャポニスム」の落ち着いた和の空間と、極上の座り心地が待っています。ぜひ、生まれ変わった2600系で、快適な四国の旅を楽しんでください。。

2600系の車内空間で快適な旅を

2600系は、JR四国が次世代の標準を目指して作り上げた車両だけあって、その車内空間の完成度は非常に高いです。わずか4両という少数派になってしまいましたが、そのDNAは後継の2700系にしっかりと受け継がれ、四国の鉄道旅の質を劇的に向上させました。

可動式の枕に頭を預け、フットレストに足を乗せ、手元のコンセントでスマホを充電しながら、美しい瀬戸内海や四国の山並みを眺める。そんな快適な鉄道旅を、ぜひ2600系の車内で楽しんでみてください。ビジネスで利用する方も、観光で訪れる方も、この車両なら移動時間が単なる「移動」ではなく、貴重な「休息」や「楽しみ」の時間に変わるはずです。