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JR四国 グリーン車乗り放題きっぷ完全ガイド|お得な2種を比較

JR四国 グリーン車乗り放題きっぷ完全ガイド|お得な2種を比較

JR四国でのグリーン車乗り放題の旅を計画しているけれど、どのきっぷを選べば良いか迷っていませんか。この記事では、あなたの旅行計画を成功に導くため、そもそもJR四国のグリーン車とはどのようなものかという基本から、グリーン車乗り放題きっぷの概要、そして気になる料金設定と通常運賃との違いを徹底的に解説します。

さらに、利用できる路線と対象列車はもちろん、具体的な購入方法と発売場所、予約は必要なのかといった指定席と自由席の違いについても詳しくご案内します。快適なグリーン車の座席や設備を紹介しつつ、お得に利用するためのポイント、四国内でおすすめの観光ルート、そして利用者の口コミや体験談まとめまで、あなたの知りたい情報がすべてここにあります。失敗や後悔のない、最高の四国旅行を実現するための知識を深めていきましょう。

この記事でわかること
  • 2種類のグリーン車乗り放題きっぷの特長と価格
  • あなたの旅のスタイルに最適なきっぷの選び方
  • きっぷの購入方法から座席予約までの具体的な手順
  • 人気の観光列車を利用する際の注意点と最新ルール
目次

JR四国 グリーン車乗り放題きっぷの基本情報

JR四国 グリーン車乗り放題きっぷの基本情報
画像出典:JR四国ツアー
  • JR四国のグリーン車とは?
  • グリーン車乗り放題きっぷの概要
  • 料金設定と通常運賃との違い
  • 利用できる路線と対象列車
  • 購入方法と発売場所

JR四国のグリーン車とは?

JR四国のグリーン車とは?
Shikokuレールノート

JR四国のグリーン車は、特急列車に連結されている上級クラスの車両です。単に座席が異なるだけではなく、旅全体の質を高めるための特別な空間が提供されています。普通車指定席と比較して、シートの前後間隔(シートピッチ)が格段に広く設計されており、足を伸ばしてゆったりとくつろぐことが可能です。

リクライニング角度も深く、長時間の移動でも疲れにくい構造になっています。座席は主に2列+1列の配置で、一人あたりのスペースが十分に確保されているため、隣席を気にすることなくプライベートな時間を過ごせます。

また、静粛性が高く、落ち着いた雰囲気の中で車窓を流れる風光明媚な景色に集中できるのも大きな魅力です。四国の美しい海岸線や山々を眺めながらの移動は、それ自体が旅の目的となり得ます。このように、JR四国のグリーン車は、移動時間を快適で優雅なひとときへと変えるための、付加価値の高い選択肢なのです。

グリーン車乗り放題きっぷの概要

グリーン車乗り放題きっぷの概要
画像出典:JR四国ツアー

JR四国では、グリーン車を回数無制限で利用できるフリーパスが2種類用意されています。これらのきっぷは、旅行のスタイルや時期に応じて選択することで、コストを抑えながら最大限の快適性を享受できます。

一つは、通年利用可能な「四国グリーン紀行」です。そしてもう一つが、誕生日月に限り利用できる破格のきっぷ、「バースデイきっぷ(グリーン車用)」となります。

どちらのきっぷも、JR四国全線と土佐くろしお鉄道全線が乗り放題エリアとなっており、四国を広範囲に周遊する旅行者にとって非常に強力な味方です。それぞれのきっぷの主な特徴を比較すると、どちらがご自身の旅に適しているかが明確になります。

特徴四国グリーン紀行バースデイきっぷ(グリーン車用)
価格(大人)23,000円15,000円
有効期間連続する4日間連続する3日間
1日あたりのコスト5,750円5,000円
利用条件通年利用可能誕生月のみ(同行者も購入可)
フリーエリアJR四国全線、土佐くろしお鉄道全線JR四国全線、土佐くろしお鉄道全線
利用可能な座席グリーン車、普通車指定席、自由席グリーン車、普通車指定席、自由席

このように、利用できる時期に制約があるものの、「バースデイきっぷ」のコストパフォーマンスは圧倒的です。一方で、「四国グリーン紀行」はいつでも好きな時に利用できる柔軟性が最大の利点と考えられます。

料金設定と通常運賃との違い

グリーン車乗り放題きっぷの真価は、その料金設定にあります。通常、区間ごとに乗車券と特急券、グリーン券を購入する場合と比較すると、これらのきっぷがいかに経済的であるかがわかります。

例えば、高松駅から松山駅まで特急「いしづち」のグリーン車を利用すると、片道だけで運賃と料金を合わせて約8,000円かかります。単純に往復するだけで16,000円となり、この時点で「バースデイきっぷ」の元が取れてしまいます。

「四国グリーン紀行」の場合、1日あたりのコストは5,750円です。これは、グリーン車が利用できない「四国フリーきっぷ」(3日間で18,000円、1日あたり6,000円)よりも1日単価が安く設定されているという、興味深い特徴があります。つまり、3日間以上周遊するならば、追加料金を払うどころか、むしろ割安でグリーン車の快適性を手に入れられるのです。

長距離の移動を複数回計画している場合、区間ごとにきっぷを購入する選択肢はほぼ割高となります。したがって、乗り放題きっぷの利用は、コスト削減と利便性向上の両面から見て、極めて合理的な選択と言えます。

利用できる路線と対象列車

利用できる路線と対象列車
Shikokuレールノート

これらのグリーン車乗り放題きっぷがカバーするエリアは非常に広大です。フリーエリアにはJR四国全線と、四万十川流域や足摺岬方面へのアクセスに不可欠な土佐くろしお鉄道の全線が含まれます。本州と四国を結ぶ瀬戸大橋線の宇多津駅~児島駅間もフリーエリアに含まれているため、岡山方面からのアクセスもスムーズです。

利用できる対象列車は、フリーエリア内を走行するJR四国の特急列車、普通列車です。

主な対象特急列車

  • しおかぜ・いしづち(岡山・高松~松山)
  • 南風(岡山~高知・中村・宿毛)
  • うずしお(高松~徳島)※グリーン車設定なし
  • 剣山(徳島~阿波池田)※グリーン車設定なし
  • 宇和海(松山~宇和島)※グリーン車設定なし

これらの特急列車に連結されているグリーン車や普通車指定席、自由席に、有効期間内であれば何度でも乗車できます。ただし、人気の観光列車「伊予灘ものがたり」などには特別な利用ルールが設定されているため、注意が必要です。この点については後ほど詳しく解説します。

購入方法と発売場所

購入方法と発売場所
Shikokuレールノート

きっぷの購入は、四国への旅行を始める前に計画的に行うことが大切です。主な購入場所は以下の通りです。

  • JR四国のみどりの窓口
  • みどりの券売機プラス(オペレーター対応機能付き)
  • 四国内の主な旅行会社
  • JR四国ツアーのウェブサイト(通販)

ここで最も注意すべき点は、本州側の玄関口であるJR児島駅のみどりの窓口では、これらのフリーパスは一切購入できないというルールです。本州から到着してすぐに利用を開始しようと考えている旅行者が陥りやすい落とし穴であり、事前の準備が欠かせません。

最も確実で便利な方法は、JR四国ツアーのウェブサイトで事前に申し込み、きっぷを自宅へ郵送してもらうことです。この方法であれば、きっぷの購入と同時に列車座席の指定も済ませることができ、現地に到着してから窓口に並ぶ手間が省けます。特に、旅行日程が決まっている場合や、繁忙期に旅行する際には、この事前購入がスムーズな旅の鍵となります。

JR四国 グリーン車乗り放題きっぷの活用ガイド

  • 予約は必要?指定席と自由席の違い
  • グリーン車の座席や設備を紹介
  • お得に利用するためのポイント
  • 四国内でおすすめの観光ルート
  • 利用者の口コミ・体験談まとめ
  • JR四国 グリーン車乗り放題で優雅な旅を

予約は必要?指定席と自由席の違い

グリーン車乗り放題きっぷを最大限に活用するためには、座席の予約ルールを正確に理解しておく必要があります。フリーパス本体を持っているだけでは、グリーン車や普通車指定席には乗車できません。乗車前に、必ず「指定券」を追加料金なしで発券してもらう手続きが求められます。もちろん自由席にも乗車することは可能です。

予約方法は主に2つあります。

みどりの窓口での予約

駅のみどりの窓口でフリーパスを提示すれば、係員が対応してくれます。この方法の利点は、発券回数に制限がないことです。複雑な旅程や、数日先の予約までまとめて行いたい場合に適しています。

指定席券売機での予約

駅に設置されている指定席券売機でも、フリーパスを使って指定券を発券できます。窓口が混雑している時でも迅速に手続きできるため便利ですが、一つ重要な制限があります。それは、1枚のフリーパスで券売機から発券できる指定券は、有効期間を通して合計6回までという制約です。

この「6回制限」は、きっぷの効力そのものの制限ではなく、あくまで券売機のシステム上のルールです。7回目以降の予約は、みどりの窓口で行う必要があります。したがって、短い区間の移動など簡単な予約は券売機を使い、旅全体の主要な移動は時間のある時に窓口でまとめて予約するなど、計画的な使い分けが賢明です。

グリーン車の座席や設備を紹介

グリーン車の座席や設備を紹介
Shikokuレールノート

JR四国の特急列車に連結されているグリーン車の魅力は、その快適な座席と充実した設備にあります。車両形式によって仕様は異なりますが、いずれも長距離移動の疲れを癒やすための工夫が凝らされています。

8600系(しおかぜ・いしづち)

松山方面を結ぶ最新鋭の特急列車です。グリーン車はリクライニングシート、上下可動式の枕、電動レッグレストを装備し、まるで飛行機のビジネスクラスのような快適さを提供します。全座席にコンセントが完備されているため、スマートフォンの充電などを気にすることなく過ごせます。

2700系(南風・あしずり)

高知方面で活躍する新型の振り子式特急です。グリーン車は落ち着いた色調でまとめられ、リクライニングシート、電動レッグレストが設置されています。こちらも全座席にコンセントが装備されており、ビジネス利用にも便利です。

これらの車両では、広い窓から四国の雄大な自然をパノラマで楽しむことができます。静かな車内で読書をしたり、パソコンで作業をしたりと、思い思いの時間を過ごせるでしょう。

お得に利用するためのポイント

きっぷの価値を最大限に引き出すためには、いくつかの戦略的なポイントがあります。特に「バースデイきっぷ」は、そのルールを理解することで驚くほどお得な旅が実現可能です。

最大のポイントは、「バースデイきっぷ」の「お連れ様」ルールです。これは、誕生月本人(ご本人様)が「バースデイきっぷ」を利用する場合、同行者3名までが本人と同じ価格できっぷを購入できるというものです。つまり、グループの中に一人でも誕生月の人がいれば、最大4人までが1人15,000円で3日間グリーン車に乗り放題になります。

友人や家族の誕生日をきっかけに四国旅行を計画すれば、非常にお得に豪華な鉄道旅行が楽しめます。ただし、このルールを利用する際は、必ずグループ全員が同一の行程で旅行することが条件となっていますので注意してください。

また、どちらのきっぷを利用する場合でも、できるだけ長距離を移動する旅程を組むことがお得感を高めるコツです。例えば、高松から高知県西部の宿毛まで、あるいは松山から徳島までといった県をまたぐ移動を積極的に取り入れることで、きっぷの価値は飛躍的に高まります。

四国内でおすすめの観光ルート

グリーン車乗り放題きっぷを手にしたら、四国を存分に巡る旅に出かけましょう。快適なグリーン車を活かした、おすすめのモデルルートをいくつか紹介します。

四国一周ゴールデンルート(4日間)

「四国グリーン紀行」の利用を想定した、四国4県を効率よく巡る王道ルートです。

  • 1日目: 高松からスタート。特急「うずしお」で徳島へ。鳴門の渦潮や阿波おどり会館を見学。
  • 2日目: 徳島から特急「剣山」「南風」を乗り継ぎ高知へ。ひろめ市場や桂浜を散策。
  • 3日目: 高知から特急「あしずり」「宇和海」で予土線を楽しみながら松山へ。道後温泉で疲れを癒やす。
  • 4日目: 松山城を見学後、特急「しおかぜ(いしづち)」で瀬戸内海の絶景を眺めながら高松へ戻る。

絶景とグルメを満喫するルート(3日間)

「バースデイきっぷ」で少し贅沢な旅を。

  • 1日目: 岡山または高松から特急「南風」で大歩危・祖谷を経由し高知へ。車窓からの吉野川の渓谷美は圧巻。
  • 2日目: 土佐くろしお鉄道で中村・宿毛方面へ。四万十川の雄大な流れや柏島の絶景を楽しむ。
  • 3日目: 高知から特急「南風」で瀬戸大橋を渡り岡山へ。瀬戸内海の多島美をグリーン車から満喫。

これらのルートはあくまで一例です。きっぷの利点を活かして、自分だけのオリジナルな旅程を組み立てるのも楽しみの一つです。

利用者の口コミ・体験談まとめ

利用者の口コミ・体験談まとめ
Shikokuレールノート

グリーン車乗り放題きっぷは、多くの旅行者から高い評価を受けています。想定される利用者の声や評判をまとめると、以下のような点が挙げられます。

ポジティブな評価

  • 「普通車とは比較にならない快適さ。長距離でも全く疲れなかった」
  • 「1日あたりの価格を考えると、信じられないほどコストパフォーマンスが良い」
  • 「バースデイきっぷの同行者ルールを使い、友人と最高の誕生日旅行ができた」
  • 「窓口でいちいちきっぷを買う手間がなく、自由に乗り降りできてストレスフリーだった」

注意点としての声

  • 「児島駅で買えないのを知らず、計画が狂ってしまった。事前の情報収集は必須」
  • 「人気の観光列車『ものがたり』シリーズに乗るには、別途特急券とグリーン券が必要になったのが残念」
  • 「指定席券売機の6回制限を知らず、窓口に並ぶことになった」

これらの声から、きっぷの持つ圧倒的なメリットと、利用前に知っておくべきいくつかの注意点が浮かび上がります。特に購入場所と観光列車のルールについては、旅行計画を立てる上で非常に重要なポイントと言えます。

JR四国 グリーン車の乗り放題で優雅な旅を

この記事では、JR四国のグリーン車乗り放題きっぷについて、種類や価格、利用方法からお得な活用術まで詳しく解説しました。最後に、旅を計画する上で押さえておきたい重要なポイントをまとめます。

  • きっぷは「四国グリーン紀行」と「バースデイきっぷ」の2種類
  • 四国グリーン紀行は通年利用可能な4日間有効のきっぷ
  • バースデイきっぷは誕生月限定の3日間有効なきっぷ
  • 1日あたりのコストはバースデイきっぷが最も安い
  • フリーエリアはJR四国全線と土佐くろしお鉄道全線
  • 本州側の児島駅では購入できない点に最大の注意が必要
  • 事前購入はJR四国ツアーのウェブサイトが便利
  • グリーン車乗車には必ず座席指定券の発券が必要
  • 指定席券売機での発券は通算6回までの制限がある
  • 7回目以降の予約はみどりの窓口で行う
  • バースデイきっぷは同行者3名まで同額で購入可能
  • 長距離移動を組み合わせることでお得感が増す
  • 人気の観光列車「ものがたり」シリーズは別途特急券・グリーン券が必須
  • 8600系や2700系など新型車両のグリーン車は設備が充実している
  • あなたの旅の時期とスタイルに合わせて最適なきっぷを選ぶことが成功の鍵
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