こんにちは。Shikokuレールノート、運営者の「よんてつ」です。
JR四国 高徳線の引田駅について調べていますね。引田駅って無人駅になったけど、特急券はどうやって買うの?と気になっているかもしれません。高松や徳島から特急うずしおで行きたいけど、切符の扱いがよくわからない…という方も多いかなと思います。
また、ICOCAやSuicaは使えるのか、車で行きたいけど駐車場はあるのか、といった具体的な疑問もありますよね。
最近は朝ドラ「ブギウギ」のモデルとなった笠置シヅ子さんの生誕地として、あるいは毎年開催される「引田ひなまつり」の観光拠点として、引田駅を利用する方も増えているみたいです。私も、この歴史ある町並みへの玄関口が今どうなっているのか、すごく気になっていました。
この記事では、そんな引田駅の最新の状況、特に切符の買い方から、便利な駐車場情報、周辺の観光アクセスまで、私がしっかり調べた気になるポイントを詳しくまとめてみました。
- 無人駅での特急券の買い方とICカード利用の可否
- 特急うずしおの停車時刻と便利な始発列車
- お得な駐車場や駐輪場・バスのアクセス情報
- ブギウギやひなまつりなど周辺の観光スポット
JR四国 高徳線の引田駅についての基本情報

まずは、JR四国 高徳線の引田駅がどんな駅なのか、基本的な情報から見ていきましょう。特に2022年の無人化以降、駅の様子は大きく変わりました。利用者にとって一番重要な、切符の買い方やICカードが使えるかどうかの実態を、詳しく解説していきますね。
引田駅は無人駅?窓口の運用状況

そうなんです、引田駅はJR四国の経営合理化の流れを受け、2022年3月のダイヤ改正で無人駅になりました。それまでは日中の時間帯に駅員さんがいる駅だったのですが、現在は完全に無人での運用になっています。
そして、無人化からしばらく経った後、さらに大きな変化がありました。長年親しまれてきた古い木造駅舎は解体され、新しくコンパクトな簡易駅舎にリニューアルされたんです。昔の風情ある駅舎を知っていると少し寂しい気もしますが、待合室機能を中心とした、現代の利用実態に合わせた形ですね。
このリニューアルに伴い、窓口機能は完全になくなりました。無人化当初は、通学定期券のシーズン(3月〜4月)限定で臨時窓口が開設されることもあったようですが、新しい駅舎ではそうしたスペースもなくなり、名実ともに「窓口のない駅」となった形です。
ただし、窓口がなくなった代わりに、利用者にとって非常に重要な「ある設備」が新設されました。それが次のテーマです。
無人駅での切符と特急券の買い方
無人駅で一番気になるのが、「切符、とくに特急券はどうやって買うの?」という点ですよね。ここが引田駅を利用する上で最大のポイントであり、うれしい更新情報があります!
以前の引田駅は、窓口が閉まると切符を買う手段がありませんでした。しかし、新しい簡易駅舎には自動券売機が1台設置されました!これは本当に大きな変化で、利便性が格段に向上したと言えますね。

普通列車(各駅停車)の場合
高松方面や徳島方面への乗車券(近距離のきっぷ)は、新しく待合室内に設置された自動券売機で購入することができます。現金のみの対応ですが、これで乗車前にきっぷを買えるようになったのは安心です。
もちろん、これまで通り、高徳線の普通列車はワンマン運転が基本です。もし券売機で買わずに乗車した場合や、券売機の対応範囲外の駅まで行く場合は、乗車時にドア横にある機械で「整理券」を取ります。そして、降車時に運転士さんうしろの運賃箱に整理券と運賃(現金)を入れる、というおなじみのスタイルも引き続き利用できます。
特急「うずしお」に乗る場合(最重要)
これが一番のポイントです。引田駅の新しい自動券売機では、特急「うずしお」の自由席特急券が購入できます!
無人駅なのに特急が停まる、でも特急券が買えない…というジレンマが、これで解消されたわけです。高松や徳島へ急ぎたい時に、駅でサッと自由席特急券を買って飛び乗れるようになったのは、地元の方にも観光客にも朗報ですよね。
では、「指定席」はどうでしょうか?
注意:「指定席」は駅でもスマホでも買えません
まず、駅の自動券売機では指定席特急券は買えません。購入できるのはあくまで自由席特急券と近距離乗車券のみです。
「じゃあスマホアプリの『スマえき』は?」となりますが、これも重要なポイントです。JR四国の「スマえき」アプリは、乗車券と自由席特急券のQRチケット専用です。こちらも指定席は買えません。
つまり、引田駅の現地では、指定席を確保する手段は一切ないということになります。
指定席に乗りたい場合の唯一の方法
引田駅から指定席に乗りたい場合は、事前に別の場所で買うしかありません。
- 方法①:三本松駅など、他の駅の「みどりの窓口」や「みどりの券売機プラス」で事前に購入する。
- 方法②:JR西日本のネット予約サービス「e5489(J-WESTネット)」などでネット予約・決済しておく。
特に四国外から旅行で訪れる場合は、方法②の「e5489」で事前に予約・決済まで済ませておくのが一番確実かなと思います。引田駅に着いてからでは指定席は買えないので、これだけは本当に注意してくださいね。

定期券の購入について
自動券売機は設置されましたが、残念ながら定期券(通勤・通学)の購入や更新はできません。こればかりは有人駅のサポートが必要なようです。
引田駅には窓口機能が一切ないため、定期券を購入する場合は、従来通り三本松駅など、他の有人駅の窓口まで行く必要があります。新年度の時期などは特に早めの準備が必要ですね。

ICOCAやSuicaは利用できる?

都市部からの旅行や出張で来ると、当たり前のようにICカードを「ピッ」とタッチして改札を通りたくなりますが…。
残念ながら、引田駅ではICOCA、Suica、PASMOといった交通系ICカードは一切使えません。
JR四国でも2020年3月から高松駅周辺の一部区間(高徳線では高松~屋島間など)にICOCAサービスが導入されましたが、引田駅(T10)はその導入エリアに含まれていません。
駅にはICカードの読み取り機(改札機)は一切設置されていません。一番やってしまいがちなのが、高松駅などでICカードを使って入場し、そのまま引田駅で降りようとするケースです。
この場合、ICカードの出場処理ができないため、ワンマン列車の運転士さんに申し出て、乗車駅からの全区間の運賃を「現金」で精算する必要があります。ICカードは後日、有人駅で入場記録の取消処理をしてもらう必要があり、非常に手間がかかります。
引田駅を利用する際は、必ず乗車前に紙の切符を購入する(またはスマえきを利用する)と覚えておいてください。
特急うずしおの時刻表と停車情報

引田駅のすごいところは、これだけコンパクトな無人駅でありながら、高松と徳島を結ぶ大動脈、特急「うずしお」のほとんどの列車が停車する駅であること。これがあるからこそ、引田駅はローカル駅以上の価値を持っていると私は思います。
高松駅までは特急で約39分、徳島駅へも約40分ちょっと(列車によります)と、どちらの県庁所在地へも1時間かからずアクセスできるのは大きな魅力です。普通列車だと高松まで約90分以上かかるので、この差は大きいですよね。

特急うずしお 主な停車時刻(目安)
特急の停車本数は時間帯によりますが、おおむね日中だと上下線とも1時間に1本程度停車するイメージです。ただし、早朝や夜間には停車しない便も多くあります。
| 方面 | 時刻 | 列車名 | 行先 |
|---|---|---|---|
| 徳島方面(下り) | 07:47 | うずしお3号 | 徳島行 |
| 徳島方面(下り) | 09:07 | うずしお5号 | 徳島行 |
| 徳島方面(下り) | 10:50 | うずしお9号 | 徳島行 |
| 徳島方面(下り) | 11:50 | うずしお11号 | 徳島行 |
| 高松方面(上り) | 09:51 | うずしお8号 | 高松行 |
| 高松方面(上り) | 10:51 | うずしお10号 | 高松行 |
| 高松方面(上り) | 18:51 | うずしお26号 | 高松行 |
※これはあくまで調査時点のダイヤから抜粋した目安です。ダイヤは改正されることが頻繁にありますので、お出かけの際は必ずJR四国の公式サイトや最新の時刻表で、ご自身の乗車日時の正確な時刻を確認してくださいね。

高松方面への便利な始発列車時刻表

もう一つ、引田駅の隠れた(?)メリットとして、地元の人や、高松方面へゆっくり向かいたい人には朗報があります。引田駅の時刻表はこちら
引田駅は、ホームが2面3線(単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線)という、駅の規模に比べて比較的大きな構造を持っています。この折り返し可能な配線のおかげで、高松方面(上り)への「当駅始発」の普通列車が何本か設定されているんです。
始発列車のメリットは「座れる」こと!
始発列車ということは、ほぼ確実に座れるのが最大のメリットですね!朝の通勤・通学の時間帯や、荷物が多い観光の際に、ここから座って高松まで行けるのは非常に助かります。
例えば、朝9時台や10時台にも始発列車が設定されていることがあるようです(※要最新時刻表確認)。普通列車だと高松まで約90分~100分くらいが目安ですが、高松駅からさらにマリンライナーなどで本州へ乗り継ぐ場合も、引田始発なら余裕を持ったプランが立てられるかもしれません。
JR四国 高徳線の引田駅へのアクセスと観光

駅の基本情報がわかったら、次は駅へのアクセスや、引田駅を拠点にした観光情報ですね。引田駅は、地域の「パーク&ライド」拠点としての側面と、歴史ある「観光地への玄関口」としての二つの顔を持っています。それぞれのアクセス方法を詳しく見ていきましょう。
引田駅の駐車場と料金をチェック
引田駅は「パーク&ライド」(車を駅に停めて鉄道に乗り換える)の拠点として非常に優秀です。駅前に複数の駐車場が整備されています。
予約ができる駐車場(akippa)
「ひなまつり」のシーズンなど、混雑が予想される時に便利なのが、事前にネットで予約できるakippa(アキッパ)の駐車場が駅前にあることです。確実に停めたい時には安心ですよね。料金は変動することがありますが、1日300円(税込)から、と非常にリーズナブルな設定が多いようです。
JR関連の駐車場
もちろん、JR四国関連の日貸し駐車場(日極)や月極駐車場も駅前にあります。香川県の情報をチェックしたところ、日極駐車場は11台分、月極駐車場は24台分ほどが確保されているようです。
駐車料金は1日300円が目安
日貸し駐車場の料金は、1日300円が相場のようですね。月極も4,275円/月(税込)と、比較的リーズナブルかなと思います。(※料金は2025年1月末時点の情報)
この安さなら、東かがわ市やその周辺にお住まいの方が、車を駅に停めて特急「うずしお」で高松や徳島へ通勤・通学したり、お出かけしたりするのに本当に便利そうです。
※料金や台数は変更になる可能性があります。ご利用の際は現地の案内や、akippaなどの予約サイトで最新情報を確認してください。
駐輪場やバス乗り場の場所
もちろん、自転車やバスでのアクセスも大丈夫です。駅前ロータリーに各種乗り場がまとまっています。
駐輪場: 駅前には「引田駅自転車等駐車場」という屋根付きの駐輪場がしっかり整備されています。通学などで日常的に利用する方にも便利ですね。
路線バス: 駅前ロータリーには大川バス(おおかわバス)が乗り入れています。「引田線」という路線があり、香川県側だけでなく、県境を越えて徳島県の鳴門駅方面へも行ける便があるみたいです。
タクシー: 駅前には東讃共同タクシーの営業所もあるので、古い町並みや目的地までピンポイントで移動したい時も安心です。
ブギウギで注目の観光スポット
最近、引田が全国的に注目されている理由の一つが、2023年度後期のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」ですね!
主人公のモデルになった歌手・笠置シヅ子さんの生誕の地という説が有力で(※出生地については諸説あります)、引田(旧・相生村)はゆかりの地として町全体で盛り上がりを感じます。ファンの方にとっては聖地巡礼の出発点になる駅です。
東かがわ市歴史民俗資料館には、笠置シヅ子さんが活躍した当時のポスターや雑誌、楽譜など展示されています。
引田駅より約1kmの位置にあります。

また、高徳線全線開通90周年記念展「走れ高徳線ー全線開通までの物語ー」を2025年12月22日まで開催されていますので鉄道ファンの方にもおすすめしたい企画展示です。
引田ひなまつりと古い町並み
そして、引田といえば、やっぱり「引田の古い町並み」は外せません。引田駅から海岸方向へ歩いて10分ほどの距離に、かつて醤油醸造や酒造りで栄えた時代の風情ある家屋や、レンガ造りの煙突が残っています。
引田ひなまつり
特に有名なのが、毎年2月下旬から3月3日にかけて開催される「引田ひなまつり」です。この期間は、古い町並みの家々(「かめびし醤油」さんなど)で、江戸時代から伝わる豪華絢爛なお雛様が飾られ、町中がすごく華やかになります。3月2日の夜には「宵雛まつり」として町並みが行灯でライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめるのも人気ですね。
お宿&カフェバー もか
2024年1月には、この歴史ある町並みの中に、古民家を改装したゲストハウス「お宿&カフェバー もか」もオープンしたみたいです。素泊まり4,500円から(調査時点)と手頃な価格で、あの町並みに泊まるという貴重な体験ができるようになったのは嬉しいニュースです。引田観光の拠点としても良さそうですね。
JR四国 高徳線 引田駅の総まとめ

最後に、JR四国 高徳線の引田駅について、利用する上でのポイントをまとめておきますね。
引田駅は、古い木造駅舎から簡易駅舎+自動券売機へとリニューアルし、「特急停車駅」という利便性と、「完全無人駅」という注意点が同居する、非常に特徴的な駅に進化したと思います。
引田駅のココが便利!
- 特急「うずしお」が停まる(高松・徳島へ約40分)
- 自動券売機で自由席特急券が買える!
- 高松方面への「始発」普通列車があり座れる可能性大
- 1日300円程度の安い駐車場がありパーク&ライドに最適
- 「ブギウギ」や「ひなまつり」の観光拠点になる
引田駅のココに注意!
- 完全な無人駅であること(窓口機能は一切なし)
- ICOCAやSuicaは利用不可(必ず紙の切符が必要)
- 特急の指定席は購入不可(券売機・スマえき共にNG)
- 指定席は他駅の窓口やネット予約(e5489等)で事前購入が必須
- 定期券は券売機で買えない(他駅の窓口で購入)
- 駅のすぐ近くにコンビニが無い(約1km先にセブンイレブン)
これらの新しい「便利さ」と昔からの「注意点」さえ押さえておけば、引田駅は通勤・通学にも、東かがわ市の観光にも、すごく便利で魅力的な駅だと私は思います。ぜひ上手に活用してみてくださいね。

