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特急しまんとの運行区間を解説!停車駅や料金【2025年版】

特急しまんとの運行区間を解説!停車駅や料金【2025年版】

特急しまんとの運行区間について、詳しく知りたいと考えていませんか。四国の主要都市を結ぶこの特急列車は、2025年のダイヤ改正で運行形態が大きく変わりました。この記事では、現在の正確な運行ルートと所要時間、そして始発駅と終着駅に関する情報はもちろん、全列車の停車駅一覧や利用に欠かせない料金と座席の種類についても丁寧に解説します。

さらに、快適な旅をサポートする車両編成と設備紹介、美しい景色が広がる運行エリアの特徴や運行区間別の見どころ、そして岡山方面へ向かう際の他路線との接続や具体的な利用時の乗り継ぎ案内まで、あなたの疑問に全てお答えします。この記事を読めば、特急しまんとを最大限に活用するための情報が手に入ります。

  • 2025年改正後の運行区間と全停車駅
  • 高松・高知・中村・宿毛間の所要時間
  • 2700系特急の車内設備と特急料金
  • 岡山方面「南風」への乗り継ぎ方法

目次

特急しまんとの運行区間についての基本情報【2025年版】

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  • 始発駅と終着駅はどこ?
  • 主な運行ルートと所要時間
  • 全列車の停車駅一覧
  • 運行エリアの特徴
  • 運行区間別の見どころを紹介

始発駅と終着駅はどこ?

特急しまんとの始発駅と終着駅は、2025年3月のダイヤ改正以降、列車によって異なる3つのパターンに整理されています。利用したい区間に応じて、乗車する列車を選ぶ必要があります。

まず、最も基本的な運行を担うのが高松駅と高知駅を結ぶ「しまんと3号」(下り)と「しまんと2号」(上り)です。この1往復は、香川県と高知県の県庁所在地間を直結する、純粋な都市間特急としての役割を担います。

次に、高知県西部へ足を延ばす長距離系統が存在します。下り列車では、早朝に高松駅を出発する「しまんと1号」が、終着駅の中村駅まで乗り換えなしで運行します。

一方、上り列車では「しまんと4号」が、高知県最西端の宿毛駅を始発駅として、高松駅まで向かいます。この列車が、宿毛・中村エリアから高松まで直通する唯一のサービスとなっています。

このように、特急しまんとは「高松」「高知」「中村」「宿毛」の各駅を始発・終着駅として設定しており、利用する列車番号によって目的地が大きく変わるため、きっぷの購入時や乗車前には、行き先をしっかりと確認することが大切です。

主な運行ルートと所要時間

主な運行ルートと所要時間
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特急しまんとの運行ルートは、香川県の高松駅から瀬戸内海側を走り、多度津駅から四国山地を縦断して高知県の太平洋岸へ至るJR土讃線が主軸です。さらに一部列車は、高知県西部の土佐くろしお鉄道へ直通運転を行っています。

基幹ルート:高松 ↔ 高知

「しまんと3号・2号」が運行する高松駅〜高知駅間は、特急しまんとの最も基本的な運行ルートです。この区間の所要時間は、上下線ともに約2時間15分で、両都市を効率的に結んでいます。ビジネスや観光での都市間移動において、中心的な役割を果たしていると言えるでしょう。

西部延伸ルート:高松 → 中村/宿毛 → 高松

高知県西部へ直通する列車は、より長距離の旅となります。

  • しまんと1号(下り):
    高松駅を出発し、高知駅を経由して中村駅まで向かいます。高松駅から終点の中村駅までの全区間を走破する所要時間は、約4時間です。
  • しまんと4号(上り):
    宿毛駅を始発とし、中村駅、高知駅を経由して高松駅へ至ります。この列車の総所要時間は約4時間22分に及び、四国を縦断する長大な道のりを走ります。

これらの長距離列車は、高知駅を境に性格が少し変わります。高松〜高知間は速達性を重視した都市間特急として走行しますが、高知以西や土佐くろしお鉄道線内では停車駅が増え、地域輸送を担うローカル特急の側面も持ち合わせているのが特徴です。

全列車の停車駅一覧

2025年3月15日のダイヤ改正で、特急しまんとの運行体系は大きく見直されました。現在の停車駅は列車によって異なるため、利用前には必ず確認が必要です。以下に、現行の全列車の停車駅をまとめました。

会社名路線名駅名しまんと1号 (下り)しまんと3号 (下り)しまんと2号 (上り)しまんと4号 (上り)
JR四国予讃線高松
坂出
丸亀
多度津
土讃線善通寺
琴平
阿波池田
大歩危
大杉
土佐山田
後免
高知
朝倉
伊野
佐川
須崎
土佐久礼
土佐くろしお鉄道中村線窪川
土佐佐賀
土佐上川口
土佐入野
中村
宿毛線平田
宿毛

凡例

  • ●:停車
  • ←:通過(しまんと4号は土佐上川口駅を通過します)

表から分かる通り、「しまんと1号」と「しまんと4号」は高知以西で多くの駅に停車し、地域の足としての役割も担っています。一方で、「しまんと2号・3号」は高松〜高知間の主要駅のみに停車する速達タイプです。

運行エリアの特徴

運行エリアの特徴
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特急しまんとが走行するエリアは、香川県の都市部から四国山地の険しい山岳地帯、そして高知県の雄大な太平洋岸へと、非常に変化に富んだ景観が特徴です。

旅の始まりである高松駅から多度津駅までの予讃線区間は、比較的平坦な讃岐平野を走ります。市街地や田園風景が広がる、穏やかな車窓が続きます。

多度津駅から土讃線に入ると、風景は一変します。列車は四国山地へと分け入り、急なカーブと勾配が連続する山岳路線を進みます。特に、徳島県と高知県の県境に位置する大歩危・小歩危峡周辺は、切り立った崖とエメラルドグリーンの吉野川が織りなす絶景が楽しめる区間です。

そして、高知県に入り高知平野を抜けると、窪川駅からは土佐くろしお鉄道の区間となります。ここでは、太平洋の雄大な景色や、日本最後の清流とも呼ばれる四万十川に沿って走る区間があり、風光明媚な海岸線と川の風景を満喫できます。このように、都市、山、川、海と、四国の多様な自然の表情を一度に体験できるのが、特急しまんとが走る運行エリアの最大の魅力と考えられます。

運行区間別の見どころを紹介

特急しまんとの旅は、車窓から見える景色そのものが見どころと言えますが、ここでは特におすすめのポイントを区間別にご紹介します。

予讃線区間(高松~多度津)

この区間では、源平合戦の古戦場として知られる屋島の風景や、瀬戸大橋線の分岐点である宇多津駅付近での眺めが楽しめます。特に宇多津駅手前では、瀬戸大橋へ向かう線路が分かれていく様子を見ることができ、鉄道ファンならずとも興味深いポイントです。

土讃線区間(多度津~窪川)

土讃線は、まさに見どころの宝庫です。琴平駅は「こんぴらさん」で有名な金刀比羅宮の玄関口です。列車が四国山地へ分け入ると、ハイライトである大歩危・小歩危峡が待っています。列車は速度を落として走行することも多く、断崖絶壁の下を流れる吉野川の渓谷美をじっくりと堪能できます。窓の外に広がるダイナミックな自然の造形は、息をのむほどの美しさです。

土佐くろしお鉄道区間(窪川~中村・宿毛)

窪川駅を過ぎると、列車は太平洋岸に沿って走ります。土佐佐賀駅付近では、車窓いっぱいに広がる太平洋の水平線が目に飛び込んできます。また、中村線は四万十川に沿って進む区間も多く、沈下橋などが見えることもあります。のどかな田園風景と清流が織りなす、日本の原風景ともいえる景色が心を和ませてくれるでしょう。

特急しまんとの運行区間について、詳細と利用ガイド

特急しまんとの運行区間について、詳細と利用ガイド
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  • 最新の車両編成と設備紹介
  • 特急料金と座席の種類
  • 他路線との接続について
  • 利用時の乗り継ぎ案内
  • 特急しまんとの運行区間について総括

最新の車両編成と設備紹介

最新の車両編成と設備紹介
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現在の特急しまんとは、全ての列車がJR四国の最新鋭気動車である「2700系」で運行されています。この車両は、快適な旅を約束する様々な特徴と設備を備えています。

2700系の技術と乗り心地

2700系の最大の特徴は、「振り子式」と呼ばれる車体傾斜システムを搭載している点です。これは、カーブを通過する際に車体を内側へ傾けることで遠心力を打ち消し、速度を維持したままスムーズに走行するための技術です。カーブが連続する土讃線を走る上で、この性能は速達性と快適な乗り心地を両立させるための鍵となります。旧型の車両と比較して揺れが格段に少なく、長時間の乗車でも疲れにくいのが魅力です。

車内の主な設備

車内は、吉野川の清流をイメージした青を基調とするモダンで落ち着いたデザインで統一されています。

  • 座席と電源: 全席にコンセントが設置されており、スマートフォンやPCの充電に困ることはありません。窓際には小物を置けるテーブルも備わっています。
  • Wi-Fiサービス: 無料で利用できる公衆無線LANサービス「JR-SHIKOKU FREE Wi-Fi」が提供されており、移動中にインターネットを利用できます。
  • 荷物スペース: 座席上部の荷棚に加え、大型のスーツケースなどを置ける専用の荷物置き場がデッキに設置されているため、大きな荷物があっても安心です。
  • バリアフリー対応: 車椅子スペースや、広々とした多機能トイレが完備されており、誰もが快適に利用できるよう配慮されています。

このように、2700系は機能性と快適性を高いレベルで両立させた車両であり、特急しまんとの旅をより一層快適なものにしています。

特急料金と座席の種類

特急料金と座席の種類
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特急しまんとに乗車するには、運賃のほかに特急料金が必要です。ここでは料金体系と座席の種類について解説します。

料金体系

特急料金は、乗車する区間によって変動します。例えば、主要区間である高松〜高知間の指定席特急料金は2,730円です(通常期)。運賃と合わせると、合計で6,540円となります(2025年7月現在)。自由席を利用する場合は2,200円です。

きっぷは、JRのみどりの窓口や主な旅行会社のほか、JR西日本のネット予約「e5489」やJR四国のアプリ「しこくスマートえきちゃん(スマえき)」でも購入可能です。ネット予約を利用すると割引が適用される場合もあり、お得に乗車できる可能性があります。

座席の種類

特急しまんとの座席は、基本的に「指定席」と「自由席」の2種類です。グリーン車はありません。

  • 指定席: 事前に座席を確保できるため、確実に座りたい場合や、混雑が予想される時期(週末や連休など)の利用におすすめです。窓側の席で景色を楽しみたい場合も、指定席の予約が賢明です。
  • 自由席: 指定席よりも料金が安いのがメリットですが、座席が確保されていないため、混雑時には座れない可能性があります。特に始発駅以外から乗車する場合は、座れないリスクも考慮する必要があります。

どちらの座席を選ぶかは、旅行の計画や予算、混雑状況に応じて判断するとよいでしょう。特に長距離を乗車する「しまんと1号」や「しまんと4号」では、旅の快適性を考慮して指定席を確保することをおすすめします。

他路線との接続について

他路線との接続について
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特急しまんとは、四国内の交通網において他の路線と接続し、広域的な移動を支える役割も担っています。特に重要なのが、岡山方面へ向かう特急「南風」との接続です。

前述の通り、2025年3月のダイヤ改正で、長年行われてきた特急「南風」との併結運転は廃止されました。これにより、高松方面から岡山方面へ向かう場合や、その逆のルートを利用する際には、必ず乗り換えが必要になりました。

主な接続駅は、予讃線と土讃線の分岐点に近い宇多津駅、丸亀駅、多度津駅です。これらの駅では、特急「南風」と、高松方面を結ぶ快速「サンポート」や普通列車が接続するようにダイヤが組まれています。

この変更は、一部の利用者にとっては乗り換えの手間が増えるというデメリットがあります。しかし、JR四国にとっては、列車の連結・切り離し作業をなくすことでダイヤの遅延リスクを減らし、岡山〜高知間という最重要幹線で分かりやすい「パターンダイヤ」を維持するという大きなメリットが存在します。定時性とネットワーク全体の安定性を優先した、戦略的な判断と言えます。

利用時の乗り継ぎ案内

特急しまんとを利用して、岡山方面や徳島方面へ乗り継ぐ際の具体的な方法と注意点を解説します。

岡山方面(特急南風)への乗り継ぎ

高松駅から特急しまんとに乗り、岡山方面へ向かう場合、宇多津駅、丸亀駅、または多度津駅で特急「南風」に乗り換えます。

  • 乗り換え方法: しまんとを下車後、同じホームまたは隣のホームで「南風」を待ちます。駅の電光掲示板やアナウンスで、乗り換え先のホーム番号を必ず確認してください。接続時間は列車によって異なりますが、スムーズに乗り換えられるよう設定されています。
  • 注意点: 乗り換えが必要になったことで、特に大きな荷物を持っている場合は移動が少し不便に感じられるかもしれません。時間に余裕を持った行動を心がけましょう。また、乗り換えを前提とした「快速サンポート南風リレー号」という列車も運行されており、特急しまんとを補完しています。

徳島方面(特急剣山)への乗り継ぎ

徳島方面へ向かう場合は、土讃線の阿波池田駅が主要な乗り換え拠点となります。阿波池田駅で特急しまんとから徳島線を経由する特急「剣山」に乗り換えることで、徳島駅方面へアクセスできます。四国の中央部を横断するルートを旅する際に、この乗り換えパターンを利用することになります。

これらの乗り継ぎ情報を事前に把握しておくことで、四国内での移動計画がよりスムーズになります。

特急しまんとの運行区間について総括

最後に、この記事で解説した特急しまんとの運行区間に関する重要なポイントをまとめます。

  • 2025年3月のダイヤ改正で運行形態が大きく変化
  • 現在の運行本数は1日2往復(4本)体制
  • 岡山発着の特急南風との併結運転は完全に廃止
  • 運行区間は主に高松〜高知、高松〜中村、宿毛〜高松の3つ
  • 高松〜高知間は純粋な都市間特急として機能
  • 高知県西部へ直通する列車は地域輸送の役割も担う
  • 使用車両は全て最新鋭の2700系振り子式気動車
  • 2700系は揺れが少なく快適な乗り心地を提供
  • 全席にコンセントと無料Wi-Fiを完備
  • 座席は指定席と自由席の2種類でグリーン車はない
  • 岡山方面へは宇多津駅などで特急南風への乗り換えが必須
  • 乗り換えは不便になったがダイヤの安定性は向上
  • 見どころは土讃線の大歩危・小歩危峡や太平洋の景色
  • きっぷはネット予約「e5489」や「スマえき」が便利
  • 利用する列車によって停車駅が大きく異なるため事前の確認が不可欠

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