高松駅から高知駅を結ぶ(一部の列車は宿毛まで)特急しまんとのきっぷの買い方で、失敗や後悔をしたくないと考えていませんか。いざ購入しようとすると、特急しまんとの乗車券と特急券の買い方には、駅窓口での購入手順やみどりの券売機での買い方ガイド、さらにはJR四国ネット予約「列車予約サービス」の使い方やスマホでチケットレス購入する方法など、様々な選択肢があって迷うかもしれません。
また、旅行会社での購入は可能なのか、指定席と自由席の選び方はどうすれば良いか、乗車当日の購入は間に合うのかといった疑問も浮かぶことでしょう。この記事では、お得なきっぷ・割引情報まとめはもちろん、特急しまんと乗車前に知っておきたい注意点まで、あなたの疑問を一つひとつ丁寧に解消していきます。
- 自分に合ったきっぷの買い方が見つかる
- 窓口や券売機、ネットでの購入方法がわかる
- 最もお得になる割引切符の知識が身につく
- 予約や乗車時の注意点が理解できる
【網羅解説】特急しまんと 特急券の買い方

- 特急しまんとの乗車券と特急券の買い方
- 駅窓口での購入手順
- みどりの券売機での買い方ガイド
- JR四国ネット予約「列車予約サービス」の使い方
- スマホでチケットレス購入する方法
- 旅行会社での購入は可能?
特急しまんとの乗車券と特急券の買い方
特急しまんとに乗車するためには、原則として2種類のきっぷが必要です。これは日本の特急列車における基本的な料金体系であり、理解しておくことが全ての購入方法の基礎となります。
一つ目は「乗車券」です。これは出発地から目的地までの基本的な移動に対する運賃で、普通列車に乗る場合に必要なきっぷと考えると分かりやすいです。
二つ目が「特急券」で、特急しまんとのような速達性や快適性の高い列車を利用するための追加料金にあたります。この特急券には、座席が確保されている「指定席特急券」と、号車と区間のみが指定され、空いている席に座る「自由席特急券」の2種類が存在します。
例えば、高松駅から高知駅まで乗車する場合の料金体系は以下のようになります。
きっぷの種類 | 料金(通常期) | 合計金額 |
自由席利用時 | 5,390円 | |
乗車券 | 3,190円 | |
自由席特急券 | 2,200円 | |
指定席利用時 | 6,120円 | |
乗車券 | 3,190円 | |
指定席特急券 | 2,930円 |
このように、利用したい座席の種類によって合計金額が変わる仕組みです。後ほど解説する様々な割引乗車券の価値を正しく判断するためにも、まずはこの「乗車券+特急券」という基本構造を覚えておきましょう。
駅窓口での購入手順

きっぷの購入に慣れていない方や、複雑な旅程を相談したい場合に最も安心できるのが、駅係員と対面で相談しながら購入できる「みどりの窓口」です。
購入方法は非常に簡単です。カウンターで以下の情報を係員に伝えるだけで、最適なきっぷを発券してくれます。
- 乗車したい列車名(「しまんと」)
- 乗車日と時間帯
- 乗車区間(例:高松駅から高知駅まで)
- 座席の種類(指定席か自由席か)
- 利用人数
支払いは現金またはクレジットカードが利用できます。高松駅や高知駅といった主要駅には設置されていますが、注意点として、近年JR四国では駅サービスの効率化を進めており、みどりの窓口の営業時間が短縮されたり、窓口自体が後述する券売機に置き換えられたりするケースが増えています。そのため、訪問前に対象駅の営業時間をJR四国の公式サイトで確認しておくことをお勧めします。
みどりの券売機での買い方ガイド

駅の窓口に並ばずに、自分で操作してきっぷを購入できるのが「みどりの券売機」です。画面の案内に従ってタッチパネルを操作するだけで、乗車券と特急券をセットで購入できます。英語表示にも対応しているため、海外からの旅行者にも利用しやすいでしょう。
JR四国の駅には、通常の「指定席券売機(写真左側)」に加えて、「みどりの券売機プラス(写真右側)」という高機能な券売機が設置されていることがあります。これは単なる券売機ではなく、ビデオ通話機能を備えている点が大きな特徴です。操作に迷った場合や、学生割引など証明書が必要なきっぷを購入したい際に「オペレーターを呼び出す」ボタンを押すと、専門のオペレーターが遠隔で対応し、購入をサポートしてくれます。
前述の通り、みどりの窓口の代替としてこの「みどりの券売機プラス」の設置が進んでいます。そのため、有人窓口がなくてもオペレーターを通じて対面に近いサポートが受けられるこの方法は、新しい駅の標準的なサービスとなりつつあります。使い方に慣れておくと、よりスムーズにきっぷを購入できるようになるでしょう。
ネット予約「列車予約サービス」の使い方
事前にパソコンやスマートフォンできっぷを予約・購入したい場合に便利なのが、JR四国が提携しJR西日本が運営する公式オンライン予約サービス「e5489(いいごよやく)」です。
利用するには、まず無料の「WESTER会員」への登録が必要です。登録後、サイトにログインし、乗車区間や日時を指定して列車を検索します。特急しまんとを選択した後は、シートマップ(座席表)を見ながら好みの座席を選び、クレジットカードで決済を完了させます。
このサービスの大きなメリットは、乗車日の1ヶ月前の午前10時から予約できる点に加えて、そのさらに1週間前から予約を申し込める「事前申込サービス」が利用できることです。週末や連休など、混雑が予想される時期の指定席を確保したい場合に非常に有効な手段となります。
ただし、e5489で予約したきっぷは、一部のチケットレス商品を除き、乗車前に物理的なきっぷとして受け取る必要があります。受け取りは、JR四国またはJR西日本の主要駅にある「みどりの窓口」や「みどりの券売機」で行います。その際、予約番号と決済に使用したクレジットカードが必要になるため、忘れないように準備しておきましょう。
スマホでチケットレス購入する方法
四国内の移動をより手軽に、そしてお得にしたい場合に最適なのが、JR四国が提供するスマートフォン専用アプリ「しこくスマートえきちゃん(スマえき)」です。
このアプリの最大の魅力は、きっぷの購入から乗車まで、全てスマートフォン一台で完結するチケットレス体験にあります。利用するには、アプリをダウンロードして会員登録を行い、支払い用のクレジットカード情報を登録するだけです。購入はアプリ内のメニューから乗車区間や日付を選ぶだけで完了し、物理的なきっぷは発行されません。
乗車当日は、改札を通過する前にアプリを起動し、購入したきっぷの「使用開始」ボタンをタップします。アニメーションが表示された画面を駅係員や車掌に見せるだけで乗車が可能です。高松駅と高知駅では、改札機に表示されたQRコードをかざして通過することもできます。
さらに、後述する非常にお得な割引乗車券の一部は、このスマえきアプリでしか購入できません。四国内での移動を計画しているなら、必須のツールと言えるでしょう。
旅行会社での購入は可能?

JR四国ツアーの支店や、主要な旅行代理店の窓口でも、特急しまんとのきっぷを購入することは可能です。
ただし、この方法は、宿泊施設や他の交通機関とセットになったパッケージツアーの一部として手配されるケースがほとんどです。そのため、特急しまんとの乗車券と特急券だけを単体で購入する目的で、旅行会社を利用することはあまり一般的ではありません。
列車単体の利用を考えている場合は、これまで紹介した駅の窓口や券売機、あるいはオンラインサービスを利用する方がはるかに効率的です。

特急しまんと 特急券の買い方と注意点
- お得なきっぷ・割引情報まとめ
- 指定席と自由席の選び方
- 乗車当日の購入は間に合う?
- 特急しまんと乗車前に知っておきたい注意点
- 目的に合う特急しまんとのきっぷの買い方

お得なきっぷ・割引情報まとめ
特急しまんとには、通常料金よりも安く乗車できる「おトクなきっぷ」がいくつか設定されています。ご自身の旅行スタイルに合ったものを選ぶことで、交通費を大きく節約できます。

アプリ限定の片道最強割引「スマえき トク割きっぷ」
価格を最も重視するなら、アプリ「スマえき」限定で販売されているこのきっぷが最良の選択です。高松駅から高知駅までの片道普通車自由席が、通常5,390円のところ、3,420円という破格の値段で購入できます。割引率は約36%にも達し、他のどのきっぷよりも安価です。日帰り旅行や、往路と復路で予定が流動的な場合に圧倒的なコストパフォーマンスを発揮します。
ネット予約でお得な「e5489専用 指定席往復トク割きっぷ」

計画的に往復旅行をする場合で、確実に座席を確保したい方には、ネット予約「e5489」専用のこのきっぷが最適です。高松・高知間の往復指定席が7,000円で利用できます。これは、1人片道あたり3,500円で指定席に乗れる計算になり、コストパフォーマンスは非常に高いです。
その他の割引乗車券
他にも、駅の窓口や券売機で購入できる往復割引「指定席Sきっぷ」や、複数回利用する方向けの「トク割4枚回数券」などがあります。これらのきっぷは、ネット予約が苦手な方や、有効期間の長さを活かして柔軟な使い方をしたい場合に選択肢となります。
きっぷ名 | 往復合計 | 1人片道換算 | 座席 | 有効期間 | 購入方法 | 最適な用途 |
スマえき トク割きっぷ | 6,840円 | 3,420円 | 自由席 | 1日間 | スマえきアプリ | 最安値、柔軟な片道・往復 |
e5489専用 指定席往復 | 7,000円 | 3,500円 | 指定席 | 4日間 | e5489サイト | 指定席最安値、計画的な往復 |
トク割4枚回数券 | 7,000円 | 3,500円 | 指定席 | 6ヶ月間 | 窓口・券売機 | 頻繁な利用者、グループ利用 |
指定席と自由席の選び方

どちらの座席を選ぶかは、旅行の快適性と予算、そして事前の計画性に大きく関わります。
指定席の最大のメリットは、乗車する列車と座席が確実に確保される安心感です。特に、週末や大型連休、観光シーズンなどの繁忙期には、満席で座れないリスクを避けることができます。
一方、自由席は指定席よりも料金が安いことが利点です。また、当日の予定に合わせて、来た列車にすぐ乗れるという柔軟性も持ち合わせています。
ここで注意すべきは、特急しまんとの座席構成です。最新の2700系車両は基本的に2両編成で運行され、そのうち指定席として予約できるのは1号車の半分のみです。これは、予約可能な座席の供給が構造的に非常に少ないことを意味します。そのため、繁忙期には指定席が早い段階で売り切れてしまう可能性が極めて高いと考えられます。

この記事のトップ画像のように、3連休初日や繁忙期などは2000系による代走も行われます。これは「南風」で増結運転を行う等で、2700系車両が足りなくなるためです。
確実に座席を確保したい旅行者、特に乗り継ぎ時間が決まっている方や小さなお子様連れの方は、迷わず指定席を事前に予約することが賢明な判断と言えます。
乗車当日の購入は間に合う?

乗車当日に駅できっぷを購入することはもちろん可能です。しかし、それが間に合うかどうかは、時期と希望する座席によって大きく左右されます。
平日の閑散期であれば、自由席はもちろん、指定席にも空きがある可能性は高いでしょう。その場合は、駅の窓口や券売機で出発直前に購入しても問題なく乗車できると考えられます。
一方で、週末や祝日、お盆や年末年始といった繁忙期には状況が全く異なります。前述の通り、特急しまんとの指定席は数が限られているため、当日に空席がある可能性は低いと考えるべきです。自由席も、高松駅のような始発駅であれば座れるかもしれませんが、途中駅から乗車する場合や、複数人での利用では席が離れてしまったり、最悪の場合は座れずにデッキで立つことになったりするリスクも覚悟しなければなりません。
したがって、快適な旅を望むのであれば、乗車当日ではなく、e5489やスマえきといったツールを活用して、できるだけ早く、事前にきっぷを確保しておくことを強く推奨します。

特急しまんと乗車前に知っておきたい注意点
きっぷを購入した後にも、いくつか知っておくと便利な情報があります。特に計画の変更や払いもどしに関するルールは重要です。
きっぷの変更ルール
使用開始前で有効期間内であれば、手数料なしで1回に限り、同じ種類のきっぷに変更できます。ただし、これは物理的なきっぷの場合のルールです。e5489で予約したきっぷは、受け取る前であればサイト上で何度でも手数料なしで変更が可能です。この柔軟性はデジタル購入の大きな利点です。
きっぷの払いもどし手数料
万が一、旅行をキャンセルする場合、きっぷは払いもどしができますが、所定の手数料がかかります。手数料は手続きを行うタイミングによって異なり、出発時刻を過ぎてしまうと無効となり、払いもどしは一切できなくなるため注意が必要です。
きっぷの種類 | タイミング | 手数料 |
指定席特急券 | 出発日の2日前まで | 340円 |
前日〜出発時刻まで | 特急料金の30%(最低340円) | |
自由席特急券・乗車券 | 有効期間内 | 220円 |
こちらも、スマえきで購入したきっぷは使用開始前であればアプリ内で簡単に払いもどし手続きができるなど、デジタルきっぷの方が利便性が高い側面があります。予定が不確定な場合は、こうした変更・払いもどしのしやすさも考慮して購入方法を選ぶと良いでしょう。

目的に合う特急しまんと 特急券の買い方
これまでの情報を基に、あなたの旅行スタイルに最適な特急しまんとのきっぷの買い方をまとめます。
- 特急しまんとのきっぷは「乗車券」と「特急券」の2枚が必要
- きっぷの購入方法は主に駅の窓口、券売機、ネット、アプリの4種類
- 初心者や相談したい方は駅の「みどりの窓口」が安心
- セルフサービスなら「みどりの券売機プラス」がオペレーター対応で便利
- 事前予約や座席指定を重視するならネット予約「e5489」が最適
- e5489は乗車1ヶ月以上前から予約申込が可能
- 四国内の移動で安さと手軽さを求めるならアプリ「スマえき」一択
- 最安値は「スマえき トク割きっぷ」で片道3,420円
- 往復で指定席を安く確保するなら「e5489専用 指定席往復トク割きっぷ」
- 特急しまんとは指定席の数が非常に少ないため事前予約が賢明
- 週末や繁忙期に乗車当日に指定席を購入するのは困難
- きっぷの変更は物理的なきっぷの場合、原則1回まで無料
- ネット予約やアプリは受け取り前・使用開始前なら変更の自由度が高い
- 払いもどしは出発日に近づくほど手数料が高くなる
- 出発時刻を過ぎた指定席特急券は無効となり払いもどし不可