こんにちは。Shikokuレールノート、運営者の「よんてつ」です。この記事は2025年12月11日に更新しています。
「JR四国のキハ40形やキハ47形の運用状況って、2025年現在はどうなってるんだろう?」と検索して、このサイトに来てくださったのかなと思います。
特に鉄道ファンの方なら、これらの国鉄型車両が四国の風景にどれほど溶け込んできたか、よくご存知ですよね。かつては愛媛地区(予讃線)などでも当たり前のように走っていましたが、2025年12月現在、ついに定期運用が残っているのは徳島地区のみとなりました。
最後の活躍の場となった徳島地区で、2025年3月の大きなダイヤ改正後に運用がどう変わったのか、気になるところだと思います。
また、「後継車両としてハイブリッド式が導入されるって話は聞いたけど、じゃあキハ40の引退はいつからなの?」とか、「詳しい運用表が知りたい」「もう一台のキハ40形(両運転台)の動向は?」といった、具体的な疑問をお持ちの方も多いかと思います。
何を隠そう、2025年12月後半に後継車両の「量産先行車」が納入される予定となっており、まさにその引退に向けた具体的な動きが始まった「歴史的な転換点」とも言える年なんです。
この記事では、最後の活躍の場である徳島地区の最新の運用状況と、いよいよ秒読み段階に入った具体的な引退計画の全貌について、私なりに情報を整理してみました。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- 2025年3月ダイヤ改正による徳島地区での変化点
- 現在の主な運用エリア(徳島地区)の詳細
- 後継車両(ハイブリッド式)の導入スケジュール
- キハ40・47がいつ頃引退になるかの見通し
JR四国 キハ40・47の運用【2025年最新】

2025年、キハ40・47の運用は大きな節目を迎えました。昭和52年(1977年)の登場から約半世紀。かつては四国全土の非電化区間で活躍した彼らですが、愛媛県の予讃線などでの活躍を終え、2025年12月現在、定期運用が行われているのは徳島地区のみとなっています。
まさに「最後の安定期」であり、国鉄時代から走り続けてきたベテラン車両たちのエンジン音を日常的に聞けるのは、この徳島地区だけになってしまいました。ここでは、最後の砦となった徳島地区の状況を、少し詳しく見ていきましょう。
2025年3月のダイヤ改正と徳島地区の変化
2025年の運用を語る上で絶対に欠かせないのが、3月15日に実施された大規模なダイヤ改正です。これはもう、近年まれに見る大きな変更だったかなと思います。
JR四国さんは「持続可能な公共交通ネットワーク(四国モデル)」の確立を目指して、ほぼ全線にわたってパターンダイヤの導入や時間帯拡大に踏み切りましたね。
これは、利用者にとっては「毎時〇分発」といったように時刻が分かりやすくなるメリットがありますが、鉄道会社側から見れば「車両運用を徹底的に効率化する」という大きな狙いがあります。
もちろん、キハ40・47が活躍する徳島地区のローカル線区も例外ではありませんでした。
2025年3月改正 徳島地区の主要変更点
キハ40・47が活躍する以下の線区で、パターンダイヤの時間帯が拡大されました。
- 高徳線(高松~引田):パターンダイヤ時間帯を拡大
- 鳴門線(板野~徳島含む):パターンダイヤ時間帯を拡大
- 牟岐線(徳島~阿南):パターンダイヤ時間帯を拡大
具体的には、徳島駅での折り返し時間を切り詰めたり、効率的な運用ローテーションを組んだりすることで、「必要最低限の車両数で、最大限効率よく運行する体制」に組み替えられた、ということですね。これが、後述する新型車両の導入数にも影響してくるのかなと、私は考えています。
徳島地区のキハ47運用パターン

今や唯一の活躍の場となった、徳島地区(高徳線、鳴門線、牟岐線など)。徳島駅に隣接する徳島運転所を拠点に、水色の「JR四国色」でおなじみのキハ47形(片運転台・2両編成)や、少数のキハ40形(両運転台・単行)が元気に走っています。
(ファンに人気の朱色(首都圏色)の車両の編成も在籍しています)
キハ47形(2両編成)が運用主体
徳島地区の運用の中心は、やはりキハ47形の2両編成です。高徳線、鳴門線、牟岐線の各方面へ、普通列車として幅広く運用されています。
今回の改正で、特に利用者が多い区間の日中時間帯(おおむね9時〜19時台ごろ)のパターンダイヤが大幅に拡大されました。これによって、以前よりも時刻表がスッキリして分かりやすくなった反面、運用自体はかなり規格化・効率化された印象を受けます。無駄な待機時間などが徹底的に削減された感じですね。
キハ40形(単行)の運用は?
両側に運転台があり、1両(単行)でも走れるキハ40形も、徳島運転所に配置されています。ラッシュ時などにキハ47と連結して3両編成になったり、閑散時間帯の区間列車などで単行で使われたりしているようです。
ただ、キハ47に比べると絶対数が少ないため、出会えたらラッキーかもしれません。後継車両導入の際は、こうした少数派の車両から置き換えられる可能性も考えられますね。
補足:特急も「国鉄型」が整理されました
ちなみに徳島地区では、普通列車だけでなく特急の運用も見直されました。2025年3月の改正前まで1往復だけ残っていた、国鉄型のキハ185系で運転される特急「うずしお」が廃止され、すべて新型の2600系・2700系に統一されたんです。(※あれは徳島への送り込み・返却を兼ねた運用だったと言われています)
普通列車(キハ40・47)の運用効率化と同時に、特急の国鉄型も整理され、徳島地区の車両運用が「新型」と「旧型(引退待ち)」にはっきりと二極化された改正だったな、と感じています。
役立つ参考記事:なぜ残る?JR四国キハ40系の原型エンジンの秘密と現在
【過去の運用】愛媛地区(予讃線)と合理化
今でこそ「キハ40・47=徳島」というイメージが定着しましたが、ほんの数年前まで、徳島地区と並ぶもう一つの主要エリアが、愛媛地区、特に予讃線の松山~宇和島間でした。この区間も、キハ40・47が主力の区間でしたね。
愛媛地区での運用合理化を象徴する出来事として、予讃線の八幡浜駅での変化が挙げられます。鉄道ファンや地元の方々の間では有名な話かもしれません。
かつて、八幡浜駅のホームのない2番線(いわゆる中線)は、キハ47が夜間停泊(寝床)するのに使われていた、とても重要な線路だったそうなんです。つまり、1編成が夜を明かし、翌朝の始発列車などに充当されていたわけですね。
ですが、その後のダイヤの効率化(パターンダイヤ導入など)によって、八幡浜駅での夜間停泊(=車両を1編成、一晩置いておくこと)自体が不要になりました。効率的な折り返し運用を組むことで、車両センターのある松山などから送り込めるようになったんですね。
その役目を終えた中線は、やがて撤去されました。
こうした運用のスリム化・合理化を段階的に進めた結果、愛媛地区でのキハ40・47の定期運用は終了し、現在の「徳島地区集中運用」に至った、という流れなんですね。八幡浜駅の配線変更は、その「終わり」を象徴する出来事だったと言えるかもしれません。
キハ47 徳島の運用表はある?

「徳島のキハ47の詳しい運用表が知りたい!」「この編成の、この車両に乗りたいんだけど…」という声は、ファンにとって永遠のテーマですよね。私もすごく知りたいです。
役立つ参考記事:キハ40系はなぜ人気?国鉄名車の魅力・歴史を紹介
ただ、これについては、本当に、本当に残念なお知らせがあります。
どの編成がどの列車に充当されるかを示す詳細な運用表(ダイヤグラム)は、公式には公開されていません。
これは、徳島地区の運用が、日々の車両検査や、急な故障など、車両のコンディションによって柔軟に運用を変える必要があるためだと考えられます。
鉄道の専門用語でいう「共通運用」というやつですね。徳島運転所にいるどのキハ40・47も、基本的にどの運用にでも入れるように準備されていて、その日の都合でローテーションが組まれる、というイメージです。
2025年3月の改正でパターン化が進んだとはいえ、「この列車には絶対にこの編成が入る」という確約はないわけです。
もちろん、熱心なファンの方々がX(旧Twitter)などで日々の目撃情報から「今日のA運用はこの編成だった」と運用を推測されているケースもありますが、それも翌日には変わる可能性がありますし、絶対ではありません。
撮影や乗車を計画される際は、時刻表をよく確認した上で、最後は当日の「出会い」を楽しむ、という気持ちで臨むのが一番確実かもしれませんね。それもまた、国鉄型車両と触れ合う醍醐味かなと思います。

JR四国 キハ40・47の運用と引退計画

さて、現役車両の運用が徳島地区に集約され、その徳島地区でも運用が合理化されつつある一方で、いよいよ「引退」に向けたスケジュールも具体的になってきました。2025年は、その「終わりの始まり」の年とも言えそうです。
ベテランたちが花道を走るまで、あとどれくらいなのか…。気になる後継車両の導入計画と、キハ40・47の引退時期について、私の推測も交えながら詳しく見ていきましょう。
後継車両ハイブリッド式の導入計画

ついに、徳島地区で活躍するキハ40・47を置き換える後継車両が正式に発表されました。
JR四国の2025年度事業計画によると、新型の「ハイブリッド式ローカル車両」が導入されるとのことです。
これは、ディーゼルエンジンで発電した電力と、ブレーキ時に充電したバッテリーの電力を組み合わせてモーターを回す、現代的な車両ですね。環境負荷の低減(CO2削減)や燃費向上はもちろん、騒音や振動も少なくなるので、乗客にとっても快適性が大きく向上しそうです。
製造は、多くの鉄道車両(最近だと大阪メトロの新型車とか)を手掛ける近畿車輛さんが担当するそう。どんなデザインの車両が登場するのか、今から楽しみですね。いよいよ四国の国鉄型気動車も、次世代の車両にバトンタッチする時が来たんだなと、感慨深いものがあります。
量産先行車と今後の増備計画
「新型が出るなら、すぐに全部新しくなるの?」と期待してしまいますが、実はそう簡単ではありません。今後の3600系の導入ロードマップを、今回発表された「量産先行車」の役割と合わせて詳しく見ていきましょう。

2025年12月導入!まずは「量産先行車」が4両だけ登場
まず、2025年度中に導入されるのは、2両編成×2本の合計4両です。導入時期は2025年12月です。
「えっ、たった4両?」と思われるかもしれませんが、これは鉄道車両の新型導入において非常に重要なプロセスなんです。この最初の4両は「量産先行車」と呼ばれる、いわばプロトタイプ(試作車に近い存在)としての役割を担っています。
当然ですが、徳島地区で現在活躍しているキハ40系やキハ47形などの数十両を、この4両だけで一気に置き換えることは物理的に不可能です。では、なぜこの4両が先に導入されるのでしょうか。
2026年は「試験の年」!量産先行車の重要な役割
この4両は、2026年に入ってから行われる徹底的な「試験走行」のために存在します。机上の計算で設計された車両が、実際の四国の厳しい路線環境で本当に問題なく走れるかを見極める、いわば最終テスト期間に入るわけです。
量産先行車でチェックされるポイント
- 徳島の地形への適応:徳島地区特有の急な勾配やきついカーブを、ハイブリッドシステムがスムーズに走行できるか。
- 気候への耐久性:バッテリーは温度変化に敏感です。四国の真夏の猛暑や高い湿度の中で、システムがダウンせずに性能を発揮できるか。
- 運用データの収集:燃費やメンテナンスの手間など、実際に走らせてみないと分からないデータを集めます。
つまり、2026年は「お客様を乗せて走る(営業運転)」と並行して、「データを取る」ことが最大のミッションになります。この先行車で得られた結果や課題(例えば「もう少し冷房を強くした方がいい」とか「坂道での出力を調整しよう」など)は、フィードバックされて「量産車」の設計に反映されます。
2027年度からがいよいよ本番!合計70両の量産体制へ
先行車での試験結果を踏まえ、仕様が最終決定された後、2027年度からはいよいよ「量産車」の製作がスタートします。ここからが本格的な置き換えの始まりです。
JR四国の発表資料(出典:JR四国 公式サイト)によると、最終的には量産先行車を含めて合計35編成・70両を製造する計画です。70両という規模になれば、現在非電化区間で走っている国鉄型気動車(キハ40系・キハ47形)のほぼ全てをカバーできますし、初期のJR世代気動車の一部も置き換え対象に入ってくるでしょう。
導入ペースは年間数編成ずつになると思われますが、2030年頃までには、四国の非電化路線の風景は一変しているはずです。私たち利用者としては、まずは2025年12月にやってくる4両の「先発隊」を温かく迎え入れ、その活躍を見守りながら、本格的な「ハイブリッド時代」の到来を楽しみに待ちたいですね。

キハ47 徳島の運用表はある?

「じゃあ、徳島のキハ40の引退はいつからなの?」というのが、やっぱり一番気になるところですよね。
これは私の予想もかなり含まれますが、以下のようなスケジュール感が現実的かなと思っています。
- 2025年12月:量産先行車(4両)が納入される。
- 2026年(1年間):量産先行車が(恐らく徳島地区をメインに)試験走行・データ収集を行う。(※この段階では、まだキハ40・47は現役で走り続ける)
- 2027年頃~:試験結果に基づき、設計が固まった「量産車」が順次導入開始。
- 量産車の導入と引き換えに、キハ40・47の本格的な廃車(置き換え)が始まる。
2025年12月に先行車が来たからといって、すぐに引退が始まるわけではなさそうです。恐らく、2026年いっぱいは先行車がテスト走行を行い、その結果が良ければ2027年頃から量産車の導入が本格化…というのが自然な流れかなと、私は予想しています。
そうなると、本格的な廃車(置き換え)が始まるのは2027年頃から、と考えるのが妥当じゃないでしょうか。置き換えが始まれば、製造年がより古く、1両単位で残っているキハ40形(両運転台)から優先的に引退していくことになるでしょうね。
ご注意ください
この引退スケジュールは、あくまで公式発表などから私「よんてつ」が推測したものであり、JR四国からの公式発表ではありません。今後の情勢や先行車の試験結果によっては、スケジュールが変更される可能性もありますので、参考程度に捉えてくださいね。
過去に活躍したキハ47形観光列車
「キハ40・47に観光列車はないの?」と聞かれると、現在(2025年)の徳島地区では定期的な観光列車運用はありませんが、過去にはキハ47形が大活躍した花形の列車がありました。

それは、初代「伊予灘ものがたり」です。
2014年のデビューから2021年12月まで、予讃線の松山~伊予大洲・八幡浜間(愛ある伊予灘線経由)で活躍した、JR四国を代表するDMO(観光列車)の先駆けでした。まさに、キハ40・47が愛媛地区で活躍していた「華」でしたね。
車両はキハ47形(キロ47)でした
あのレトロモダンで豪華な車両、実はベースはキハ47形だったんです。形式も専用の「キロ47形」に変更されていましたね。
「あのキハ47が、あんなにも美しい観光列車に生まれ変わるんだ!」と、デビュー当時は本当に驚いたのを覚えています。アテンダントさんのおもてなしや、車内で提供される食事、そして伊予灘の絶景ポイントでの徐行運転など、キハ47の新たな可能性を示してくれた素晴らしい列車でした。
2021年末にキハ47形の初代は惜しまれつつ引退し、2022年からはキハ185系を改造した二代目「伊予灘ものがたり」が後を引き継いでいます。
現在はキハ40・47を使った定期観光列車はありませんが、かつてはこんなにも輝かしい舞台で活躍していたんだと思うと、今、徳島で最後の「日常の仕事」を黙々とこなしている姿が、より一層愛おしく、感慨深く見えてくる気がします。
キハ40・47の譲渡先はあるのか?

引退となると「車両はどこかへ譲渡されるの?」というのも気になります。廃車=即解体、というのはファンとしては寂しいですもんね。
以前、JR東日本のキハ40系がタイに譲渡されて、現地で魔改造(?)されながら大活躍しているニュースは話題になりました。また、JR北海道の車両がミャンマーに渡った例もあります。
ただ、現時点(2025年)で、JR四国のキハ40・47の具体的な譲渡先に関する公式な情報は、私の知る限りでは出てきていないですね。国内の私鉄が引き取るのか、あるいはタイに続く形で海外(東南アジアなど)へ行くのか…色々な憶測はありますが、こればかりは今後の動向を見守るしかなさそうです。
製造から40年以上が経過し老朽化も進んでいますから、整備の手間などを考えると、譲渡先を見つけるのも簡単ではないかもしれません。それでも、状態の良い車両が、どこかで第二の人生(車生?)を送ってくれると嬉しいな、と個人的には思います。
JR四国 キハ40・47運用の総括
2025年現在のJR四国におけるキハ40・47の運用状況は、活躍の場が徳島地区に集約された「最後の安定期」であり、その終わりがいよいよ見えてきた、という段階と言えそうです。
3月のダイヤ改正で運用が合理化され、そして12月には後継車両の第一陣(量産先行車)がやってくる…。本格的な引退(置き換え)は2027年頃からと予想されますが、国鉄時代の原風景を残すキハ40・47が、当たり前のように徳島の日常風景として活躍している姿を見られるのは、本当に残りわずかな期間かもしれません。
この貴重な「今」を楽しむなら、目的はただ一つです。
| 目的 | おすすめエリア | おすすめの理由 |
|---|---|---|
| 「最後の日常」を記録したい | 徳島地区 (高徳線・牟岐線・鳴門線) | 現在、唯一の定期運用エリア。2025年改正で日中の運用がパターン化され、計画的に撮影・乗車しやすくなっています。 |
もう「いつか撮りに行こう」と先延ばしにできる時期は過ぎたのかもしれません。「終わりが見えて」きた今こそ、その最後の日常の活躍を、私たちファンがしっかりと見届け、記憶と記録に残しておくべき時期なんだと、私は強く思います。

