こんにちは。Shikokuレールノート、運営者のよんてつです。
サンライズ瀬戸のツイン料金を調べていると、サンライズツインとシングルツインの違いや、ノビノビ座席との料金差、サンライズ出雲との比較、東京〜高松間の料金表、さらにB寝台個室や寝台特急ならではの設備、予約方法や10時打ち、e5489を使ったネット予約など、気になるポイントが一気に押し寄せてきますよね。
しかも、きっぷ売り場や公式サイトを見ても「運賃」「特急料金」「寝台料金」がバラバラに書かれていて、結局サンライズ瀬戸のツイン料金がいくらになるのか、パッとイメージしづらいかなと思います。サンライズツインがいいのか、シングルツインがいいのか、あるいはノビノビ座席で節約するのか、迷ってしまうところかもしれません。
この記事では、私が実際にサンライズ瀬戸・サンライズ出雲の個室に何度も乗ってきた経験と、ふだんから整理している料金の考え方をベースに、サンライズ瀬戸のツイン料金を「運賃+特急料金+寝台料金」に分けてわかりやすく整理していきます。読み終わるころには、「自分の旅にはどの個室が合うか」「サンライズ瀬戸のツイン料金は高いのか安いのか」「新幹線やホテルとの組み合わせと比べてどうか」がだいぶスッキリしているはずなので、これからサンライズ瀬戸に乗ってみたいあなたの計画づくりの参考になればうれしいです。
- サンライズ瀬戸の運賃・特急料金・寝台料金の基本構造
- サンライズツインとシングルツインの料金差と特徴
- ノビノビ座席や新幹線+ホテルとのコスパ比較の考え方
- 10時打ちやe5489を使ったツイン予約の現実的なコツ
サンライズ瀬戸のツイン料金についての基本
まずはサンライズ瀬戸のツイン料金がどのような仕組みで決まるのか、ベースとなる考え方から整理していきます。運賃と特急料金、そして寝台料金の3層構造を理解しておくと、サンライズツインだけでなくシングルツインやノビノビ座席、サンライズ出雲の個室料金もスッと読み解けるようになりますよ。

運賃と特急料金で見るサンライズ瀬戸
サンライズ瀬戸のきっぷは、大きく分けて「運賃」「特急料金」「寝台料金」の3つで構成されています。ここではツインに限らず、すべての設備に共通する運賃と特急料金の考え方を整理しておきます。
まず、運賃は「どこからどこまで移動するか」で決まる、純粋な移動の料金です。東京〜高松、東京〜岡山、大阪〜東京など、乗車区間と距離によって金額が変わります。大人2人でサンライズ瀬戸に乗る場合、運賃は当然2人分必要です。
次に、特急料金。これは「特急列車に乗るための追加料金」で、サンライズ瀬戸も夜行特急なので必ずかかります。時期によって通常期・繁忙期・閑散期で数百円単位の差がありますが、ここではあくまで目安として考えておくのがいいかなと思います。
| 料金の種類 | 主なポイント |
|---|---|
| 運賃 | 距離で決まる基本の移動料金。大人2人なら2人分が必要 |
| 特急料金 | 特急に乗るための追加料金。時期で数百円程度変動する目安の金額 |
| 寝台料金 | 個室やベッドのグレードごとの料金。ツイン料金の中心部分 |
サンライズ瀬戸のツイン料金をイメージするときは、「運賃+特急料金は移動のコスト」「寝台料金は部屋代」という感覚で分けて考えると、とても整理しやすいです。
なお、この記事で紹介する金額はすべて「通常期の一例」としての目安で書いています。実際の運賃・料金は改定される場合があるので、正確な情報は必ずJR各社の公式サイトや駅窓口の案内を確認してください。
サンライズツイン寝台料金の内訳
ここからがいよいよツイン本体の話です。サンライズツインは、サンライズ瀬戸・サンライズ出雲共通のB寝台2人用個室で、横並びのベッドが2つ配置された、まさに「動くホテルのツインルーム」という雰囲気の部屋です。
サンライズツインの寝台料金は、通常期の目安として1室あたり約15,400円(1人あたり換算で約7,700円)というイメージです。これはJRの寝台料金表で定められている金額で、同じB寝台の1人用個室シングルと同水準になっています。
サンライズツインは「2人用個室」ですが、1人で利用することも可能です。ただしその場合も、寝台料金と特急料金は大人2人分が必要というルールになっています。1人で広々使いたい場合は、かなり贅沢ですがそのぶん快適度は段違いです。
サンライズツインのポイントをざっくりまとめると、次のような感じです。
- 横並びベッドで会話しやすく、カップル・夫婦・友人同士向け
- 1室あたりの寝台料金はシングル2室利用とほぼ同じ水準
- 2人利用でも荷物スペースや動線の余裕があり、居住性が高い
サンライズ瀬戸のツイン料金を「高いか安いか」で判断するときは、この居住性と旅の特別感も含めて考えるのがおすすめです。
シングルツイン料金と定員の注意点

サンライズ瀬戸の料金表を見ていて、よく混乱の原因になるのがシングルツインです。名前が似ているのでサンライズツインと同じように見えますが、料金の考え方が少しややこしいので注意が必要です。
シングルツインは、基本的には1人用のB寝台個室で、通常期の寝台料金の目安が9,600円。ここに補助ベッド料金5,500円を追加すると定員2人利用ができる、という仕組みになっています。
つまり、シングルツインを2人で使うときの寝台料金は「9,600円+5,500円=15,100円」というイメージです。サンライズツインの15,400円と比べると、2人利用の総額ではシングルツインの方がほんの少しだけ安いという関係ですね。
一方で、シングルツインは縦方向の2段ベッド構造のため、会話のしやすさや一体感はサンライズツインに比べると少し下がります。上段・下段で寝ると、どうしても目線がずれやすいんですよね。
とはいえ、車端部に位置することが多く、天井高があって「ちょっとした秘密基地」感があるのもシングルツインの魅力です。料金を少し抑えつつ、2段ベッドという非日常を楽しみたいカップルや友人同士には、シングルツインも十分アリな選択肢かなと思います。
ノビノビ座席との料金差を比較

サンライズ瀬戸の料金を調べていると、必ず登場するのがノビノビ座席です。これはカーペット敷きの「簡易寝台」ですが、制度上はあくまで普通車指定席扱いで、寝台料金はかかりません。
ノビノビ座席を利用する場合は、運賃+指定席特急料金のみで乗車できます。個室を使う場合に必要な寝台料金が丸ごと不要になるので、同じ区間でも金額差はかなり大きくなります。
ざっくりしたイメージとしては、「ノビノビ座席1人分の総額」≒「サンライズツイン2人利用の1人あたり寝台料金よりも安い」くらいの感覚です。実際の差額は時期や区間によって変わるので、詳しい金額は最新の料金を確認してみてください。
ただし、ノビノビ座席はあくまで「半個室」的な空間で、完全な個室ではありません。周りの音や明かりが気になりやすいので、「静かな空間で2人だけの時間を楽しみたい」という目的なら、サンライズツインやシングルツインの方が満足度は高くなりやすいです。
予算重視ならノビノビ座席、旅の特別感やプライバシー重視ならツイン系個室、という住み分けで考えると選びやすいかなと思います。
東京〜高松区間のサンライズ瀬戸の料金例
ここまでの話を踏まえて、「結局いくらぐらいかかるの?」というイメージをつかみやすくするために、東京〜高松間・大人2人で乗車する場合のサンライズ瀬戸ツイン料金の一例をまとめておきます。
| 区間・設備 | 内訳(大人2人・通常期の目安) | 合計の目安 |
|---|---|---|
| 東京〜高松 サンライズツイン | 運賃:およそ11,500円前後×2人 特急料金:3,300円前後×2人 寝台料金:7,700円×2人 | 合計:約45,000円前後 |
| 東京〜高松 シングルツイン2人利用 | 運賃・特急料金:上と同程度 寝台料金:9,600円+補助ベッド5,500円 | 合計:約44,000円台のイメージ |
一方、新幹線(東京〜岡山)+在来線+高松のホテル(ツイン1泊)で同じ区間を移動すると、総額は約50,000〜55,000円前後になることが多いです。こうして比べてみると、サンライズ瀬戸のツイン料金は、移動と宿泊をまとめて考えると意外と健闘しているのがわかるかなと思います。
なお、これらの金額はあくまでも一例で、実際の運賃・料金はシーズンやダイヤ改正、料金改定などで変わる可能性があります。正確な数字が必要な場合は、JR各社の公式サイトや駅窓口できっぷの料金表を必ず確認してください。
高松から先、松山など四国各地へ乗り継ぐ場合は、その区間の特急料金も上乗せになります。四国方面まで含めたトータルの費用感を知りたい方は、サンライズ瀬戸で松山へ向かう料金と高松乗継ガイドもあわせてチェックしてみてください。
サンライズ瀬戸のツイン料金に対する設備の選び方
ここからは、実際にどの設備を選ぶか、どうやってツインを確保するか、といった「選び方・攻め方」の部分を見ていきます。サンライズ出雲との違いや、10時打ち・e5489の使い方も踏まえて、自分の旅スタイルに合ったサンライズ瀬戸ツイン料金の使いこなし方をまとめていきます。

サンライズ瀬戸・出雲とツインの選択
サンライズ瀬戸とサンライズ出雲は、東京〜岡山間を連結して走る双子列車です。料金体系やサンライズツイン・シングルツインといった個室の種類は共通しているので、ツイン料金という意味では両列車に大きな差はありません。
では何が違うかというと、「どこで降りて、そのあとどこへ向かいたいか」です。四国方面ならサンライズ瀬戸、中国地方・山陰方面ならサンライズ出雲、という選び方になります。
たとえば、「四国周遊+出雲大社」のようなプランを考えている場合は、行きはサンライズ瀬戸で高松へ、帰りはサンライズ出雲で東京へ、といった組み合わせも楽しいです。どちらもツイン系個室を選べば、行きと帰りで車窓も旅の雰囲気もガラッと変わります。
なお、ツインを確保する難易度はどちらの列車もかなり高めです。部屋数が少なく倍率が高いので、「どちらでもいいけどとにかくツインに乗りたい」という場合は、サンライズ瀬戸・サンライズ出雲の両方を候補にして空きを探す作戦もおすすめです。
サンライズツインの予約と10時打ち攻略
サンライズ瀬戸のサンライズツインは、1編成あたりわずか数室しかない超激戦区の個室です。週末や連休はもちろん、平日でもあっさり埋まってしまうことが多く、「予約さえ取れれば勝ち」というレベルのレア枠になっています。
ツイン料金がどれだけ魅力的でも、そもそも予約が取れなければ意味がないので、ここでは簡単に10時打ちの基本だけ押さえておきましょう。

発売タイミングと10時打ちの基本
- 乗車日1か月前の午前10時に、一斉に指定席券・寝台券の発売がスタート
- サンライズツインは、この瞬間に一気に席が埋まるケースが多い
- 駅のみどりの窓口端末(マルス)は、今でも最強クラスの予約ツール
10時打ちを狙う場合は、「事前申込」と「10時打ち」が別物という点も重要です。事前申込は「発売されたら自動で取りに行く予約の予約」のようなイメージで、必ずしもサンライズツインが確保できるわけではありません。
本気でサンライズ瀬戸のツインを狙うなら、発売日の10時前に駅窓口で待機して、10時ちょうどに発券操作をしてもらう「10時打ち」を視野に入れておくのがおすすめです。10時打ちや事前申込については、サンライズ瀬戸の事前予約ガイド(個室・ノビノビ座席の予約のコツ)でかなり詳しく解説しています。
もし10時打ちで取れなかった場合でも、出発の2日前前後はキャンセルが出やすいタイミングです。e5489などでこまめに空席照会をすると、思わぬタイミングでツインが拾えることもあります。
サンライズ瀬戸のキャンセル待ちを狙うコツや、e5489での監視の仕方については、サンライズ瀬戸のキャンセル待ち必勝法と確実な予約術で具体的なパターンを紹介しています。ツイン狙いの方には特に役立つはずです。
e5489でサンライズ瀬戸ツインを予約

JR西日本のネット予約サービスe5489でも、サンライズ瀬戸のツイン系個室を予約できます。特に、サンライズツインやシングルツインの空席状況をシートマップで視覚的に確認できるのが便利なポイントです。
e5489を使うメリット
- 自宅や職場からサンライズ瀬戸・出雲の空席状況をいつでも確認できる
- シートマップ表示で、ツインの位置や上下階などを見ながら選べる
- キャンセル空席が出ていないか、こまめにチェックしやすい
一方で、発売開始直後の瞬間的な勝負になると、通信環境やアクセス集中の影響で、駅のみどりの窓口の10時打ちに比べて若干不利になるケースもあります。感覚としては、
- どうしても外せない記念旅行など → 駅で10時打ち中心
- 取れたらラッキーくらいの気持ち → e5489中心で粘り強く空席チェック
という使い分けが現実的かなと思います。
また、e5489でサンライズツインを1人で利用する場合も、寝台料金と特急料金は2人分必要になる点は変わりません。予約入力画面で人数設定を迷いがちなので、「部屋料金は2人分」「運賃は乗る人数分」というルールだけ意識しておくと混乱しにくいです。
サンライズ瀬戸 ツイン料金と他手段の比較
ここで一度、サンライズ瀬戸のツイン料金を「ほかの移動手段と比べてどうなのか」という視点で整理しておきます。日本人の旅行スタイルだと、候補になるのは大きく分けて新幹線+ホテル、夜行バス+ホテルなし、そしてサンライズ瀬戸あたりかなと思います。
| パターン | 費用感の目安(大人2人) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 新幹線+ホテル | 移動約40,000円前後+ホテル約10,000〜15,000円 | 移動時間は短いが、座ったままの移動。宿泊は別手配 |
| 夜行バス+ホテルなし | バス2人で10,000〜20,000円前後 | 最安クラスだが、疲れやすく快適性は低め |
| サンライズ瀬戸ツイン | 合計約45,000円前後 | 移動+宿泊が一体化。横になって眠りながら移動できる |
こうして眺めてみると、「とにかく安く」という視点なら夜行バス、「時間重視」なら新幹線、「移動そのものを楽しみたい」ならサンライズ瀬戸という住み分けになります。
サンライズ瀬戸のツイン料金は、新幹線+ホテルと比べて「極端に安い」わけではありませんが、
- 寝台で横になって休みながら移動できる
- 翌朝からフルに観光時間を使える
- 瀬戸大橋の車窓や個室での時間そのものが旅のハイライトになる
といった要素まで含めると、「多少の差額を払っても価値がある」と感じやすいポジションにいるかなと思います。
費用面で迷ったときは、「サンライズ瀬戸に乗ること自体が、今回の旅のどれくらいの比重を占めているか」を考えてみると、答えが見えやすくなりますよ。
サンライズ瀬戸のツイン料金まとめと選び方
最後に、ここまでの内容を「サンライズ瀬戸のツイン料金をどう判断するか」という観点で整理しておきます。
- サンライズ瀬戸のツイン料金は「運賃+特急料金+寝台料金」の3層構造で、ツイン部分は寝台料金にあたる
- サンライズツインは1人あたり7,700円(2人で15,400円)を目安にしたB寝台2人用個室で、横並びベッドの居住性が高い
- シングルツインは9,600円+補助ベッド5,500円で2人利用が可能で、料金はツインより少し安いが2段ベッド構造
- ノビノビ座席は寝台料金不要で、運賃+指定席特急料金のみと格安だが、完全個室ではない
- 新幹線+ホテルと比べると、サンライズ瀬戸のツイン料金は「移動+宿泊込み」と考えれば十分競争力があるケースが多い
- ツインは部屋数が少なく、10時打ちやキャンセル待ち戦略をしっかり立てることが大事
個人的には、「サンライズ瀬戸のツイン料金は、ただの移動費ではなく“旅の体験に払うお金”」として考えるのが一番しっくりくるかなと思っています。瀬戸大橋を渡る朝の車窓、夜の車内でゆっくり語り合える時間、翌朝からフルスロットルで観光をスタートできるタイムパフォーマンスまで含めると、決して割高ではないと感じることが多いです。
一方で、ここで紹介した金額はあくまでも一般的な目安であり、実際の運賃・料金や割引、各種きっぷの適用条件などは、ダイヤ改正や制度変更によって変わる可能性があります。正確な情報は必ずJR各社の公式サイトや、駅のみどりの窓口などで確認してください。また、複雑なきっぷの組み合わせや、長距離の周遊きっぷを検討している場合は、旅行会社の担当者や駅係員などの専門家に相談したうえで、最終的な判断は専門家にご相談いただくことを強くおすすめします。
サンライズ瀬戸のツイン料金とうまく付き合いながら、あなたの旅のスタイルにぴったりの「夜行寝台の楽しみ方」を見つけてもらえたらうれしいです。

