こんにちは。Shikokuレールノート、運営者の「よんてつ」です。
JR四国の高徳線を走る特急うずしおに乗車した際、「思ったより揺れる」と感じたことはありませんか。実は、特急うずしおが揺れるのには明確な理由があります。これは車両の不具合や古さではなく、高徳線のカーブが多い線形と、速く安全に走るための車体傾斜システムが関係しています。
この記事では、高徳線のカーブ区間と揺れの特徴、特に山間部走行時の揺れやすさ、そして対照的な直線区間での走行の安定性について、分かりやすく解説します。
また、車両による乗り心地の違いを知るための2600系と2700系の揺れ比較や、カーブ通過時の車体傾斜と体感の仕組みも詳しく掘り下げます。さらに、乗車を快適にするための具体的な対策として、揺れを感じにくい座席位置の選び方や座席に備わった快適性の工夫、揺れ対策に役立つグッズも紹介します。
特に揺れに敏感な方へのおすすめ対策や、子連れ・高齢者の乗車時の注意点にも触れ、誰もが安心して乗車できるよう、実用的な情報をお届けします。
特急うずしおの停車駅・料金・予約・自由席・車内設備・コンセント・揺れ対策をまとめて確認したい方は、特急うずしお完全ガイドもあわせてご覧ください。
2026年5月現在、特急「うずしお」は2600系・2700系車両で運行されています。2025年3月15日のダイヤ改正により、うずしおの使用車両は2600系・2700系に統一されました。揺れを感じる主な理由は、車両の古さや不具合ではなく、高徳線の急カーブを速く安全に通過するために車体傾斜システムが働くためです。
- 特急うずしおが揺れる科学的な理由と路線特有の事情
- 2600系・2700系それぞれの乗り心地の違い
- 揺れを最小限に抑えるための具体的な座席の選び方
- 乗車前からできる効果的な乗り物酔い対策
特急うずしおが揺れるのには訳がある
- カーブ通過時の車体傾斜と体感
- 高徳線のカーブ区間と揺れの特徴
- 特に山間部走行時の揺れやすさ
- 直線区間での走行の安定性とは
- 2600系と2700系の揺れ比較
カーブ通過時の車体傾斜と体感

特急うずしおがカーブを通過する際に感じる揺れは、車両の欠陥や整備不良によるものではありません。これは「車体傾斜システム」と呼ばれる技術によるもので、カーブの多い高徳線を速く、かつ安全に走るための仕組みです。
列車がカーブを高速で曲がると、乗客の体には遠心力がかかり、外側へ押し出されるような感覚を覚えます。この遠心力を軽減し、乗り心地を保ちながら速度を維持するために、車体傾斜システムは車体をカーブの内側へ傾けます。
この仕組みは、オートバイのライダーがカーブで車体を内側へ倒すのと同じ原理です。車体を傾けることで、乗客にかかる横方向の力を和らげ、カーブを通過しやすくしています。
つまり、特急うずしおの揺れは、単なる「揺れ」ではなく、高徳線のようなカーブの多い路線で速達性と安全性を両立するための技術的な動きです。揺れを感じるからといって危険というわけではなく、むしろ車両がカーブに対応している証拠と考えると理解しやすいでしょう。
高徳線のカーブ区間と揺れの特徴
特急うずしおの揺れを理解する上で欠かせないのが、走行するJR高徳線の地理的な特性です。高松と徳島を結ぶこの路線は、都市間を結ぶ重要な役割を担う一方で、山間部には急なカーブや勾配が続く区間があります。
特に、香川県と徳島県の県境に位置する「大坂峠越え」区間は、高徳線の難所として知られています。この区間では、カーブが連続するため、車体傾斜システムが右へ左へと連続して働きます。
もし車体傾斜システムがなければ、これらのカーブを安全に通過するために大幅な減速が必要となり、所要時間は今より長くなってしまいます。特急うずしおが高松〜徳島間を速く結べるのは、こうした車両技術があるからです。
したがって、カーブ区間で感じる独特の揺れは、高徳線の地形と高速運転を両立させるための結果といえます。高徳線らしい乗り心地とも言えるでしょう。
特に山間部走行時の揺れやすさ
高徳線の中でも特に揺れを強く感じやすいのが、讃岐相生駅と阿波大宮駅の間に広がる山間部、いわゆる大坂峠越えの区間です。
高松方面から徳島へ向かう場合は、引田駅を過ぎて讃岐相生駅から阿波大宮駅付近へ進むあたりで、左右に連続するカーブを通過します。この区間では、車体傾斜システムが短い間隔で作動するため、平野部とは違うダイナミックな揺れを感じやすくなります。
この区間の揺れが目立つ理由は、カーブが多いだけでなく、勾配も組み合わさっているためです。カーブと勾配が連続する場所では、列車は速度を保ちつつ安全に走る必要があり、車体傾斜システムの働きがよりはっきり体感されます。
乗り物酔いしやすい方は、この区間に入る前にスマートフォンや読書をいったん控え、遠くの景色を見るようにすると安心です。山間部に入る前に水分補給を済ませ、姿勢を整えておくのも効果的です。
直線区間での走行の安定性とは

特急うずしおの揺れは、全区間で一様に発生するわけではありません。山間部のカーブ区間とは対照的に、平野部などの直線区間では比較的安定した走行になります。
高松側の讃岐平野や徳島側の徳島平野などでは、線路が比較的まっすぐに敷設されており、車体傾斜システムが大きく作動する場面は少なくなります。これらの区間では、乗客は静かで快適な乗り心地を感じやすく、高速で巡航する特急列車らしい安定性を味わえます。
ただし、揺れの種類はカーブでの傾斜だけではありません。例えば、徳島平野で吉野川を渡る長い鉄橋を通過する際には、カーブでの横揺れとは異なる、細かな振動を感じることがあります。これは橋梁という構造物を通過する際の振動であり、山間部のカーブで感じる揺れとは性質が異なります。
このように、高徳線は険しい峠越えと穏やかな平野部という二つの顔を持っています。その地形の変化が、特急うずしおの乗り心地にも変化を与えているのです。
2600系と2700系の揺れ比較
特急うずしおには、2600系と2700系という2種類の車両が使用されています。2025年3月15日のダイヤ改正以降、うずしおの車両はこの2形式に統一されました。
どちらも現代的な設備を備えた車両ですが、搭載する車体傾斜システムが異なるため、乗り心地には少し違いがあります。
2600系:空気ばね式車体傾斜
2600系は「空気ばね式車体傾斜方式」を採用しています。これは、台車と車体の間にある空気ばねの空気圧を制御して車体を傾ける仕組みです。カーブを検知すると、コンピュータが空気圧を調整し、車体を傾斜させます。
カーブ区間で聞こえる「ジューッ」という音は、このシステムが作動している音です。2600系は、2700系と比べて作動感を感じやすい場面がありますが、座席には可動式枕やフットレストが備わっており、座席設備の快適性を評価する人もいます。
2700系:制御付自然振り子式
一方、主力車両である2700系は「制御付自然振り子式」を採用しています。これは、カーブで発生する遠心力を利用して振り子のように車体を傾けつつ、その動きをコンピュータ制御で最適化する方式です。
路線データや位置情報をもとに、カーブへ進入するタイミングに合わせて車体を傾けるため、2600系に比べると滑らかな乗り心地を目指した設計といえます。急カーブが多い路線でも、より安定した走行を実現するために導入された車両です。
ただし、揺れの感じ方には個人差があります。2700系は揺れの制御面で洗練されていますが、2600系は可動式枕やフットレストがあるため、座席そのものの快適性を重視する方には魅力的に感じられる場合があります。
| 特徴 | 2700系 | 2600系 |
| 車体傾斜システム | 制御付自然振り子式 | 空気ばね式車体傾斜方式 |
| システムの特徴 | 路線データをもとに予測的に傾斜 | 空気圧制御で車体を傾斜 |
| 作動時の感覚 | 比較的スムーズで滑らか | 作動音や揺り戻しを感じる場合がある |
| 座席設備 | シンプルで機能的 | 可動式枕・フットレストあり |
| 主な印象 | 走行性能・安定性を重視 | 座席設備の快適性に魅力 |
短時間の乗車では違いを明確に感じにくいかもしれませんが、揺れの制御という観点では2700系、座席設備の快適性という観点では2600系に魅力があります。
よんてつ高徳線に限らず、かなり安全マージンを取って運行されているから、揺れの明確な違いは感じにくいこともあるね。ただ、2600系はポイント通過時などに揺り戻しを少し強く感じる場面があるよ。
2600系・2700系の座席、荷物置き場、トイレなど車内設備全体を詳しく知りたい方は、特急うずしおの車内設備ガイドも参考になります。

特急うずしお 揺れる旅を快適にするコツ
- 揺れを感じにくい座席位置の選び方
- 揺れに敏感な人へのおすすめ対策
- 揺れ対策に役立つグッズ紹介
- 座席にある快適性の工夫を活用しよう
- 子連れ・高齢者の乗車時の注意点
- 岡山方面から徳島へ向かう場合の注意点
- 特急うずしおが揺れる理由と対策まとめ
揺れを感じにくい座席位置の選び方

同じ車両内でも、座る位置によって揺れの感じ方は変わります。少しでも快適に過ごすためには、座席選びが大切です。
最も揺れを感じにくいとされるのは、車両の中央付近の座席です。鉄道車両は、車輪がある台車部分を支点として、上下や左右に動きます。そのため、車両の端に近い座席では動きが大きく感じられる場合があります。揺れを最小限にしたいなら、車両の真ん中あたりを選ぶのがおすすめです。
また、乗り物酔い対策としては、通路側よりも窓側の座席が向いています。窓から遠くの景色や水平線を眺めることで、視覚情報と平衡感覚のズレを抑えやすくなるためです。手元のスマートフォンや本に集中すると酔いやすくなる場合があるため、カーブの多い区間では注意しましょう。
進行方向に対して前向きに座ることも、酔い対策として有効です。進行方向と逆向きの座席は、人によっては違和感を覚えやすいため、可能であれば前向きの席を選ぶと安心です。
| 目的 | おすすめ座席 | 理由 |
| 揺れを抑えたい | 車両中央付近 | 車両端より揺れが増幅されにくい |
| 酔いを防ぎたい | 窓側 | 遠くの景色を見やすい |
| 転倒リスクを減らしたい | トイレに近すぎない中央寄り | 車内移動を減らしやすい |
| PC作業をしたい | 中央付近の指定席 | 姿勢を安定させやすい |
車両中央付近や窓側の席を自由席で狙いたい場合は、混雑する時間帯を避けることも大切です。自由席の混み具合を詳しく知りたい方は、特急うずしお自由席の混雑傾向もあわせて確認しておくと安心です。

揺れに敏感な人へのおすすめ対策
乗り物酔いをしやすい方や揺れに敏感な方は、乗車前から対策を始めることが大切です。
まず、旅行前日の過ごし方が重要です。睡眠不足や疲労は自律神経のバランスを乱し、乗り物酔いを引き起こしやすくなります。前日は十分な睡眠時間を確保し、体調を整えておきましょう。
次に、食事のタイミングと内容です。空腹や満腹の状態は胃に負担をかけ、酔いを誘発しやすくなります。乗車の1〜2時間前に、消化の良い食事を腹八分目程度に済ませておくのが理想的です。脂っこいものや炭酸飲料は胃を刺激する場合があるため、避けた方が安心です。
服装も快適性に影響します。体を締め付ける服装は不快感を増やすことがあります。移動中はベルトを少し緩めるなど、リラックスできる服装を意識すると体感が変わります。
乗車中は、進行方向の遠くの景色をぼんやり眺め、深呼吸をしたり、同行者との会話を楽しんだりして、リラックスを心がけましょう。揺れやすい大坂峠越えの区間では、スマートフォンや読書を控えるのも効果的です。
揺れ対策に役立つグッズ紹介

事前の準備として、揺れ対策に役立つグッズをいくつか用意しておくと、より安心して乗車できます。
乗り物酔い止め
最も確実な対策の一つが、市販の酔い止めです。多くの薬は、乗車する30分から1時間前に服用することで効果を発揮します。酔ってからでも効くタイプもありますが、予防的に服用する方が効果は高いとされています。自分の体質に合ったものを事前に準備しておくと安心です。
気分をリフレッシュさせる食品
ショウガには吐き気を抑える効果があるとされ、ショウガ味の飴やジンジャーティーなどが好まれることがあります。また、ミント系のガムを噛むことも、口の中を爽やかにし、気分転換に役立ちます。顎を動かす行為自体が気分を紛らわせることにもつながります。
ツボを刺激するグッズ
薬に頼りたくない場合は、手首の内側にある「内関(ないかん)」というツボを刺激するリストバンドも市販されています。効果の感じ方には個人差がありますが、手軽に試せる対策として人気です。
これらのグッズを旅行カバンに一つ入れておくだけで、心理的な安心感にもつながります。
移動中にスマートフォンを充電したい方や、車内でパソコン作業をしたい方は、特急うずしおのコンセント・Wi-Fi解説も確認しておくと便利です。
座席にある快適性の工夫を活用しよう

特急うずしおに使用されている2600系・2700系の車両には、乗客が快適に過ごせるような設備が備わっています。これらの工夫を活用することも、揺れのある車内で快適に過ごすためのポイントです。
最近の特急車両の座席は、体をしっかり支える形状になっています。これにより、揺れの中でも体が不必要に動くのを抑え、安定した姿勢を保ちやすくなります。
2600系の座席には、高さ調整が可能な枕やフットレストが設置されています。自分の体格に合わせて枕の位置を調整し、フットレストを利用して足元を安定させることで、体への負担が軽減され、リラックスしやすくなります。
2700系には可動式枕やフットレストはありませんが、座席そのものは明るく機能的で、短〜中距離の移動には十分な快適性があります。全席コンセントやWi-Fiを利用できるため、移動時間を有効活用しやすいのも魅力です。
また、リクライニング機能も適切に利用しましょう。倒しすぎるとかえって体が不安定になる場合もあるため、少しだけ傾けて、背中全体がシートにフィットする角度を探すのがおすすめです。

子連れ・高齢者の乗車時の注意点

小さなお子様連れの方やご高齢の方が乗車する際には、特に配慮が必要な点がいくつかあります。
お子様連れの場合
お子様は大人よりも乗り物酔いをしやすい傾向があります。揺れが少ない車両中央付近の座席を確保し、乗車中は窓の外の景色を見せるように促しましょう。お気に入りのおもちゃやお菓子などを用意して、気分を紛らわせる工夫も有効です。
ただし、絵本やスマートフォンの画面に集中しすぎると、酔いを誘発する可能性があります。カーブの多い区間では、画面を見る時間を短めにすると安心です。必要であれば、子ども用の酔い止め薬を事前に準備しておくとよいでしょう。
ご高齢者の場合
ご高齢の方は、揺れによる転倒のリスクに注意が必要です。席を立つ際やデッキへ移動する際には、急がず、手すりなどをしっかり利用してください。
トイレに近い座席を選ぶと、移動距離が短くなり負担を軽減できます。ただし、デッキやトイレに近すぎる座席は人の出入りが気になる場合もあるため、体調や目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
子連れ・高齢者のどちらの場合も、自由席で空席を探すより、事前に指定席を確保しておく方が安心です。特に混雑時は、車内を移動して席を探すこと自体が負担になるため、早めの予約をおすすめします。
岡山方面から徳島へ向かう場合の注意点
2025年3月15日のダイヤ改正以降、特急「うずしお」の岡山駅乗り入れは終了し、高松駅発着に変更されています。そのため、岡山方面から徳島へ向かう場合は、岡山〜高松間を快速「マリンライナー」で移動し、高松駅で特急「うずしお」に乗り換える形が基本です。
高松駅で乗り換える場合は、乗り換え時間やホーム移動、うずしおの混雑状況にも注意しましょう。揺れに不安がある方や、車両中央付近の席を確保したい方は、高松〜徳島間の指定席を事前に予約しておくと安心です。
特急うずしおが揺れる理由と対策まとめ
この記事で解説した、特急うずしおの揺れに関する要点を以下にまとめます。
- 特急うずしおの揺れは故障ではなく、車体傾斜システムによるもの
- 高徳線の急カーブを速く安全に走るため、車体を内側へ傾けている
- 揺れは遠心力を軽減し、乗り心地を保つための技術でもある
- 高徳線には急カーブが多い大坂峠越え区間がある
- 讃岐相生〜阿波大宮付近の山間部では揺れを感じやすい
- 平野部の直線区間では比較的安定した走行になる
- 2025年3月改正以降、うずしおは2600系・2700系に統一された
- 2700系は制御付自然振り子式で滑らかな乗り心地を目指している
- 2600系は空気ばね式車体傾斜方式を採用している
- 2600系には可動式枕やフットレストがあり、座席設備面で魅力がある
- 揺れにくい座席は車両中央付近
- 乗り物酔い対策には窓側の席がおすすめ
- 車両中央付近を確実に狙うなら指定席予約が有効
- 乗車前日は十分な睡眠をとり体調を整える
- 空腹や満腹を避け、消化の良い食事をとる
- 酔い止め薬やミントガムなどのグッズが有効
- 座席のリクライニングやフットレストを活用しリラックスする
- 子連れや高齢者は座席位置と車内移動に特に注意する
- 岡山方面から徳島へ向かう場合は高松駅での乗り換えが基本


