こんにちは。Shikokuレールノート 運営者の「よんてつ」です。
地図で見ると瀬戸内海を挟んですぐ近くに感じる愛媛県の松山と島根県の出雲。でも実際に移動しようと調べ始めると、意外と直通の手段がなくて戸惑った経験はありませんか。
私自身も最初はどのルートがベストなのか悩みましたが、実は目的によって正解が全く異なる面白い区間なんです。今回は、松山から出雲大社への行き方について、車でのドライブ、JRの特急列車、そして高速バスやフェリーを組み合わせたルートなど、時間や料金の面から徹底的に比較してみたいと思います。
- 車、電車、バス・フェリーそれぞれの所要時間とリアルなコスト比較
- 家族やグループ旅行で圧倒的に安くなる車の「無料区間」活用術
- 酔いやすい人でも安心できる新型特急「やくも」の快適性と乗り継ぎ
- 広島経由の「海と陸の連携ルート」が実は最速である理由

松山から出雲大社への行き方と交通手段を比較
松山から出雲大社へ向かう場合、大きく分けて「JRで岡山を経由するルート」「フェリーと高速バスで広島を経由するルート」「車でしまなみ海道と中国山地を越えるルート」の3つが候補に挙がります。それぞれの特徴を整理してみましょう。
車移動の高速料金と無料区間の活用術
まず、私個人の経験から言っても、家族や友人3名以上で移動するなら車(マイカー・レンタカー)が最強の選択肢になります。特に「コストパフォーマンス」という点において、このルートは他の追随を許しません。
松山から出雲大社へのドライブルートは、基本的に「N字型」または「直線的」な北上ルートを描きます。具体的には、松山自動車道から今治小松自動車道を経由して今治ICへ向かい、そこから「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」で瀬戸内海を縦断して尾道へ渡ります。そして尾道からは、「尾道松江線(愛称:中国やまなみ街道)」を使って中国山地を一気に北上し、山陰の出雲へと至るルートです。
このルートの最大の魅力であり、多くの旅行者が驚くポイントは、尾道松江線の大部分が無料区間であるという事実です。これは「新直轄方式」という制度で作られた道路だからなのですが、利用者にとっては非常にありがたい仕組みです。具体的には、尾道北ICから三刀屋木次ICまでの区間が、基本的に無料で通行可能です(※一部有料区間あり)。

※一部有料区間に注意
「全線無料」というわけではありません。接続部分にあたる尾道JCT〜尾道本線料金所付近や、松江玉造IC側の末端区間など、一部有料区間が含まれる点には留意してください。それでも、全線有料の高速道路を走るよりは遥かに安価です。
通常、本州と四国をまたぐ旅行では、明石海峡大橋や瀬戸大橋などの高額な通行料金がネックになりがちです。しかし、このルートであれば、かかる主な有料道路料金は「しまなみ海道」の通行料と、接続する一部の有料区間のみ。松山から出雲までの総移動距離はルートによりますが約260km〜275kmほどになり、片道の高速料金総額は、普通車・ETC利用で概ね5,000円〜6,000円程度に収まります。
これを4人家族や友人グループで割り勘にするとどうなるでしょうか。ガソリン代を含めても、一人当たりの移動コストは2,000円〜3,000円程度。鉄道やバスを利用した場合、一人当たり片道1万円以上かかることを考えると、まさに破格の安さです。さらに、車であれば現地での移動も自由自在。出雲大社だけでなく、日御碕灯台や玉造温泉などへ足を伸ばす際も、追加の交通費や時刻表を気にする必要がありません。
ここがポイント
4人乗りの普通車で移動した場合、ガソリン代を含めても一人当たりのコストは数千円で済みます。公共交通機関の半額以下に抑えられることも珍しくありません。特に学生さんの卒業旅行や、小さなお子様連れのファミリー旅行には、経済的にも精神的にも車移動がベストアンサーと言えるでしょう。
所要時間は休憩を含めて約4.5時間〜5時間程度。実はこれが、ドア・ツー・ドアで考えると公共交通機関よりも速いケースが多いのです。「運転手が疲れる」というデメリットさえクリアできれば、最も合理的で賢い選択肢と言えます。
JR特急やくも新型の所要時間と快適性
鉄道ファンの私として一番おすすめしたいのが、JRを使ったルートです。時間はかかりますが、旅情と安心感、そして「移動そのものを楽しむ」という点では鉄道に勝るものはありません。ルートは松山駅から予讃線の特急「しおかぜ」で岡山駅へ向かい、そこで伯備線・山陰本線の特急「やくも」に乗り換えて出雲市駅を目指す形になります。
まず第1走者の特急「しおかぜ」ですが、ここでは8000系や8600系といった車両が活躍しています。特に8600系は「レトロフューチャー」をコンセプトにしたユニークなデザインで、車内も快適です。瀬戸大橋を渡る際、指定席を予約するなら「A席」がおすすめ。こちら側からは瀬戸内海の美しい島々を一望でき、旅の気分を一気に盛り上げてくれます。
そして、このルートの主役となるのが、岡山から出雲へ向かう特急「やくも」です。「やくも」と言えば、かつては国鉄時代の古い車両(381系)が使われており、カーブで車体を傾ける際の独特な揺れから「ぐったりはくも(吐くも)」なんていう不名誉なあだ名で呼ばれることもありました。乗り物酔いしやすい人にとっては、まさに鬼門のルートだったのです。
しかし、2024年春に導入された新型車両273系によって、その常識は完全に覆されました。この新型車両には、国内初となる「車上型制御付自然振り子方式」という最新技術が搭載されています。これは、あらかじめ線路のマップデータを車両が持っていて、「ここからカーブが来るぞ」というタイミングに合わせて機械が精密に車体を傾けるシステムです。これにより、従来の「揺れ遅れ」や「揺り戻し」といった不快な揺れが劇的に解消され、驚くほど滑らかな乗り心地を実現しています。

また、273系には「セミコンパートメント席」という新しい座席区分が登場しました。これは2名〜4名で利用できる半個室タイプの座席で、大型テーブルも完備されています。家族や友人と向かい合ってお弁当を食べたり、おしゃべりをしたりしても周りに気兼ねする必要がありません。この「個室感」は、長時間の移動を楽しいイベントに変えてくれる魔法のような空間です。
所要時間は乗り換えを含めて約6時間半〜7時間半ほど。確かに時間はかかりますが、運転の疲れがない分、着いてすぐに元気に観光できるのがメリットですね。本を読んだり、駅弁を食べたり、車窓を眺めたり。そんな贅沢な時間の使い方ができるのも、鉄道旅ならではの醍醐味です。
新型やくもの注目ポイント
新型やくもには「セミコンパートメント席」があり、グループでプライベート空間を楽しめます。追加料金もかからず通常の指定席料金と同額という非常にお得な設定になっていることが多いので、グループ旅行なら早めの予約が必須です。鉄道旅そのものを楽しみたいなら、迷わずこのルートです。
長旅のスマホ充電切れに注意!
松山から出雲までは、どのルートでも片道5〜6時間はかかります。検索や地図アプリを使っていると、到着する頃には充電がギリギリ…なんてことも。モバイルバッテリーを1つカバンに入れておくと、移動中も安心して動画やSNSを楽しめますよ。
▲私はAnkerのこのコンセント一体タイプを愛用してます。iPhoneなら約2回フル充電できるし座席のコンセントから本体バッテリーも充電出来るので、持っているだけで安心です。

高速バスとフェリー乗り継ぎの最短ルート

「とにかく早く着きたい」「運転はしたくないけれど、鉄道の6時間超えは長すぎる」という方に提案したいのが、瀬戸内海をショートカットする「海陸連携ルート」です。地図上の直線距離に一番近い動き方をするのがこのルートで、松山観光港から高速船「スーパージェット」で広島港へ渡り、広島から高速バス「みこと号」で出雲へ向かいます。
まず、松山観光港から広島港(宇品)までは、石崎汽船や瀬戸内海汽船が運航する「スーパージェット」を利用します。所要時間は便や寄港地の有無によりますが、概ね1時間20分前後で到着します。便によっては(呉港経由などで)最短70分という案内もありますが、乗り換え時間には余裕を持っておくのが無難です。海の上を浮上して走るため揺れも少なく、あっという間に対岸の広島です。
広島に到着した後は、高速バス「みこと号」に乗り換えます。このバスは広島駅新幹線口や広島バスセンターから発車し、中国自動車道と松江自動車道を経由して出雲市駅まで、約3時間20分前後で結んでいます。ただし注意が必要なのはその運行本数です。以前と比べてダイヤが変わっており、現在は1時間に1本というほどの頻度ではなく、1日7便程度(時期により変動)の運行となっています。そのため、フェリーとの接続時間は事前に入念に調べておく必要があります。
このルートの最大のメリットは、乗り継ぎがスムーズにいけば、総所要時間が約5時間半〜6時間半程度に収まる点です。JRルートと比較しても1時間程度短縮できる可能性があり、実はこれが公共交通機関における最も所要時間が短いルートになるケースが多いのです。
ただし、デメリットも理解しておく必要があります。それは「乗り換えの手間(フリクション)」です。特に広島港から広島バスセンター(または広島駅)への移動は、このルートのアキレス腱とも言えます。広島港は市内中心部から離れており、路面電車で移動すると30分〜40分かかります。大きな荷物を持って混雑した路面電車に乗るのは一苦労ですし、ここで時間をロスすると全体の所要時間が伸びてしまいます。
注意点
広島港から広島バスセンター(または広島駅)への移動には、路面電車やタクシーが必要です。ここの移動時間を甘く見積もると、バスに乗り遅れるリスクがあるので注意しましょう。3人以上であれば、この区間だけタクシーを使って時間を買う(約20分短縮)という戦略が非常に有効です。
また、海路は天候の影響を受けやすい点にも注意が必要です。台風や冬の荒天時は高速船が欠航することもあるため、天気予報のチェックは欠かせません。
飛行機は不便?移動距離とコストを検証
「飛行機でひとっ飛びできないの?」と思う方もいるかもしれませんが、結論から言うと、松山から出雲への移動において飛行機は現実的な選択肢ではありません。残念ながら松山空港と出雲空港(出雲縁結び空港)を結ぶ直行便は存在しないからです。

もし飛行機を利用しようとすると、一度羽田空港を経由するか、あるいは大阪(伊丹)を経由するなど、かなりの大回りルートをとることになります。この場合、移動距離が長大になるだけでなく、乗り継ぎの待ち時間を含めると総所要時間は5〜6時間以上かかることも珍しくありません。
コスト面を見ても、普通運賃で乗り継ぐ場合など、条件によっては片道40,000円〜50,000円以上になることもあり、「高い・遠い・速くない」という三重苦になってしまうのです。
唯一の例外は、航空会社のマイレージステータスを維持するための「修行(回数稼ぎ)」を行っている方や、どうしても飛行機に乗りたいという航空ファンの方くらいでしょうか。一般的な旅行やビジネスの移動手段として検討する場合、この区間で飛行機を選ぶメリットは「ほぼゼロ」と言って差し支えないでしょう。素直に陸路か海路を選ぶのが正解です。
安いのはどれ?最安値の行き方を調査
結局、どの行き方が一番お財布に優しいのでしょうか。旅行の予算を組む上で最も気になるコストについて、具体的な数字を挙げながら比較してみましょう。ここでは2025年〜2026年の想定価格帯をベースに解説します。
1. 圧倒的最安値:自家用車(グループ利用)
前述の通り、複数人での移動なら車が圧倒的です。高速料金は片道約5,000円〜6,000円。ガソリン代を含めても、4人で割れば一人当たり2,500円〜3,000円程度で済みます。レンタカーを借りた場合でも、24時間利用で軽自動車やコンパクトカーなら6,000円〜8,000円程度から借りられますから、人数がいれば公共交通機関よりも確実に安くなります。
2. ソロ旅のバランス型:フェリー+高速バス
一人旅で安さを追求する場合、かつては1万円を大きく切るプランも組めましたが、現在は少し事情が異なります。松山〜広島間のフェリー(クルーズフェリー)運賃は大人片道5,800円(※割引なしの場合)。これに広島〜出雲の高速バス代(約4,400円〜4,800円前後)を合わせると、総額は10,600円〜11,000円程度になります。
ちなみに、時間を優先して高速船(スーパージェット)を使うと、船代(約8,800円)+バス代(約4,400〜4,800円)+市内移動費で、合計14,000円前後〜が目安になります。
3. JRを使うなら「早特」などを活用
JRの正規料金(特急指定席利用)は、松山〜出雲市間で片道約14,000円〜15,000円と、最も高額な部類に入ります。少しでも安くするなら、JR西日本のネット予約サービス「e5489」の活用が必須です。
例えば「松山〜岡山」間はWEB早特7で約6,820円(指定席込み)。これに「岡山〜出雲市」間の特急券等が加わるため、合算すると概ね13,000円台〜が目安となります。時期や座席の種類、利用する割引切符の組み合わせによって変動しますが、定価よりは千円単位でお得になる計算です。
| 移動手段 | 片道コスト目安(1名) | 特徴 |
|---|---|---|
| 自家用車(4名乗車) | 約2,500円〜 | 圧倒的最安。人数が多いほどお得。運転の負担あり。 |
| フェリー+高速バス | 約10,600円〜 | フェリーで旅情を味わえる。割引活用がカギ。 |
| 高速船+高速バス | 約14,000円〜 | 速さとコストのバランス型。JR定価より少し安い程度。 |
| JR(WEB早特等) | 約13,000円〜 | 定価は高いが早予約でお得に。快適性はNo.1。 |

結論として、グループなら車一択。一人旅の場合は、コストと時間のバランスを見て、フェリー+バスか、JRの早特かを選ぶのが賢い選択と言えそうです。また、学生さんなら「学割」も忘れないでくださいね。JRの乗車券部分は2割引になりますので、長距離移動では大きな差になります。


松山から出雲大社への行き方を徹底解説
ここからは、それぞれのルートを選択した際に、より快適に移動するための具体的なアドバイスをお伝えします。ガイドブックには載っていないような、現地を知る人間ならではのニッチな情報も交えて解説していきます。
しまなみ海道経由の絶景ドライブコース
車で行くなら、単なる移動手段としてだけでなく、ドライブそのものを楽しんでほしいですね。松山から今治へ抜け、そこから始まる「しまなみ海道」は、サイクリストの聖地として世界的にも有名ですが、ドライブコースとしても超一級品です。
特に天気の良い日に来島海峡大橋を渡る時の爽快感はたまりません。海面からの高さがあり、瀬戸内の多島美を空中散歩しているような感覚になれます。おすすめの休憩スポットは「来島海峡サービスエリア」と「大浜パーキングエリア」。どちらも絶景が楽しめるだけでなく、今治タオルなどの愛媛土産も充実しています。
そして、時間があればぜひ立ち寄ってほしいのが、大三島(おおみしま)にある「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」です。ここは日本総鎮守と呼ばれる格式高い神社で、源義経をはじめとする多くの武将が武運長久を祈った場所としても知られています。出雲大社という日本を代表する神様へ会いに行く前に、瀬戸内の神様にもご挨拶をしていく。そんな「神様巡りの旅」としてストーリー性を持たせると、単なる移動が思い出深いイベントに変わります。
尾道に渡ってからは、雰囲気がガラリと変わります。海から山へ。中国山地の深い緑の中を走り抜ける爽快感もまた格別です。ただし、尾道松江線は対面通行(片側1車線)の区間が多いため、無理な追い越しは禁物。譲り合いの精神で安全運転を心がけましょう。
松江自動車道の冬用タイヤ規制に注意
車ルートを選択する場合、絶対に甘く見てはいけないのが「冬の中国山地」です。愛媛県、特に松山のような瀬戸内側に住んでいると、雪に対する警戒心が薄れがちですが、県境の山々は別世界です。
松山から出雲へ向かう際に通過する松江自動車道は、標高の高い中国山地の脊梁部を越えていきます。そのため、12月から3月にかけての冬季は、頻繁に積雪や路面凍結が発生します。平地では雨でも、トンネルを抜けたら一面の銀世界、なんていうことは日常茶飯事です。
この期間に車で向かう場合は、冬用タイヤ(スタッドレス)またはチェーン等の滑り止め装置が必須です。高速道路で冬用タイヤ規制が出ると、ノーマルタイヤでは通行できなくなります。NEXCO西日本などの道路管理者も、冬期の中国地方の高速道路利用においては、事前の準備を強く呼びかけています。 (出典:NEXCO西日本『冬の雪道ドライブガイド』)
レンタカーを借りる際も要注意です。四国のレンタカー店では、標準装備がノーマルタイヤであることが多いです。予約時に必ず「出雲へ行くのでスタッドレスタイヤが必要です」と伝え、オプション料金を払ってでも装備してください。これをケチると、現地で立ち往生してレッカー移動…という最悪の事態になりかねません。
給油にも注意
無料区間である尾道松江線(中国やまなみ街道)には、ガソリンスタンドのあるサービスエリアがほとんどありません。トイレ休憩ができる「道の駅」はいくつか隣接していますが、24時間営業のガソリンスタンドは皆無と言っていいでしょう。高速に乗る前、あるいは尾道周辺で、必ずガソリンを満タンにしておくことを強くおすすめします。
「普段は雪なんて降らない松山に住んでるから、スタッドレスタイヤを持っていない…」という方は、もしもの時のために布製や非金属製の簡易チェーンをトランクに積んでおくと安心感が違います。規制が出た際、これがないと本当に引き返すことになります。
▲ジャッキアップ不要で女性でも取り付けやすいタイプが人気です。
電車利用時の乗り換えと駅弁ガイド
JRを利用する場合、岡山駅での乗り換えが旅の最大のハイライトであり、同時に注意ポイントでもあります。松山からの特急「しおかぜ」は岡山駅の在来線ホーム(主に5〜8番のりば周辺)に到着し、出雲市行きの特急「やくも」はそこから階段を使って移動した別ホーム(主に2〜4番のりば)から発車することが多いです。
乗り換え時間は、ダイヤにもよりますが概ね20分〜40分程度確保されていることが一般的です。「時間が余るな」と思うかもしれませんが、この時間を有効活用することが快適な旅の鍵を握ります。なぜなら、特急「やくも」の車内では、車内販売が行われていないからです。
約3時間の長旅になる「やくも」乗車前に、食料と飲み物を確保することは至上命題です。ここでぜひ手に入れてほしいのが岡山駅の駅弁です。岡山駅は駅弁の宝庫。「桃太郎の祭ずし」のような有名なお弁当から、地元の食材を使った季節限定のお弁当まで、種類が豊富です。
改札内の「駅弁屋」でも十分購入できますが、もし乗り換え時間が30分以上あるなら、一度改札を出てすぐの商業施設「さんすて岡山」に立ち寄るのも手です。ここにはお弁当だけでなく、焼き立てのパンやスイーツ、岡山名物のきびだんごなども売っています。自分好みのランチセットを作り上げてから「やくも」に乗り込めば、車窓を流れる高梁川の清流を眺めながらのランチタイムが、より一層特別なものになるはずです。
そして、終点の出雲市駅に到着してからの「ラストワンマイル」も忘れずに。JR出雲市駅から出雲大社までは少し距離があります。バスなら約25分(530円程度)、一畑電車なら川跡駅で乗り換えて「出雲大社前駅」まで行きます。荷物が多いならバスが楽ですが、映画の舞台にもなったレトロな一畑電車の雰囲気も捨てがたいですね。
出雲大社の参拝方法や、周辺の「出雲そば」の名店を効率よく回るなら、やっぱりガイドブックが一冊あると便利です。スマホの電波が入りにくい山間部でも地図が見れるので、ドライブのお供にも最適ですね。
▲電子書籍版もいいですが、旅行気分が盛り上がる紙のガイドブックもおすすめです。
距離と時間を考慮したおすすめプラン

最後に、これまで紹介した情報を踏まえて、タイプ別のおすすめプランを整理します。あなたの旅のスタイルに近いものを選んでみてください。
プランA:学生・若者グループ向け「わいわいドライブ&節約プラン」
【移動手段】 レンタカー(松山借り出し・乗り合わせ)
【戦略】 朝8時に松山を出発。しまなみ海道のSAで絶景ソフトクリームを食べ、大山祇神社でパワーチャージ。尾道松江線の無料区間をフル活用し、昼過ぎには出雲へ。浮いた交通費で、現地では豪華に「出雲そば」と「ぜんざい」の食べ歩きを楽しむ。帰りは日御碕灯台へ夕日を見に行く余裕もあり。
プランB:お一人様向け「瀬戸内満喫・自分探しの旅プラン」
【移動手段】 松山観光港からクルーズフェリー + 広島から高速バス
【戦略】 あえて高速船ではなくフェリーを選び、デッキで海風に当たりながら読書や思索にふける。広島港からバスセンターへの移動中は、広島市内の活気を感じる。高速バスでは中国山地の山並みをぼんやり眺める。移動時間そのものを「日常からの切り替えスイッチ」として楽しむ、大人のソロ旅。
プランC:夫婦・カップル向け「新型やくもで紡ぐ鉄道ロマン・プラン」
【移動手段】 JR特急(しおかぜ + 新型やくも)
【戦略】 事前に「WEB早特」でチケットを確保。可能なら「やくも」のセミコンパートメント席を狙う。岡山駅でこだわりの駅弁と地酒やおつまみを買い込み、個室空間でプチ宴会。揺れの少ない快適な車内で会話を楽しみながら、車窓の景色を二人占め。到着後は駅前のホテルに荷物を預け、身軽な状態で夕方の出雲大社へ参拝(夕方は人が少なくて神秘的です)。

松山から出雲大社への行き方総まとめ
松山から出雲大社への行き方は、地図上の近さに反して意外と時間がかかるものの、選び方次第で旅の楽しさが大きく変わります。
速さと実用性を取るなら海陸連携ルート、圧倒的なコストパフォーマンスと自由度ならマイカー、そして旅の情緒と安心感、快適性を取るなら劇的に進化したJRの特急ルート。どれが正解ということはありません。一緒に行く人、予算、そして「どんな時間を過ごしたいか」によって、ベストな選択は変わります。
この記事が、皆さんの出雲への旅の計画に少しでも役立てば嬉しいです。素晴らしい「縁」が待っている出雲の旅を、道中も含めて思いっきり楽しんできてくださいね!
※本記事の情報は執筆時点のものです。運賃やダイヤ、道路状況は変更になる可能性があります。出発前には必ず各交通機関の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
出雲市駅周辺のホテルは早めの確保を!
出雲大社周辺や出雲市駅前のホテルは、連休や神在月(旧暦10月)になるとすぐに満室になります。「行きたい!」と思ったら、まずは宿の空き状況だけでもチェックしておくのがおすすめです。

