こんにちは。Shikokuレールノート運営者の「よんてつ」です。
高松市内から琴平・長尾・志度方面を結ぶ「ことでん」こと高松琴平電気鉄道では、2026年10月1日から鉄道運賃が改定されました。
高松築港~瓦町は200円から230円、高松築港~琴電琴平は730円から780円になるなど、日常利用だけでなく、高松観光やこんぴら参りでことでんを利用する人にも影響があります。
今回の変更は単なる値上げだけではありません。普通乗車券で利用できた途中下車制度が廃止され、志度線の一部で設定されていた特定運賃もなくなりました。
さらにIruCaについては、2026年2月に回数割引の一部がすでに見直されており、「IruCaなら以前と同じように安く乗れる」と考えていると、実際の引き去り額との違いに戸惑うかもしれません。
この記事では、ことでんの2026年10月運賃改定について、主要区間の新旧料金、途中下車廃止の意味、IruCa利用時の注意点、フリーきっぷを使った方がよいケースまでまとめて解説します。
- 2026年10月1日からのことでん新運賃
- 普通乗車券の途中下車が廃止された影響
- IruCaの割引・定期券で注意したいポイント
- 観光でフリーきっぷを使った方がよいケース

ことでん運賃改定は10月1日から
まず今回の運賃改定がいつから適用され、何が変わったのかを確認しておきましょう。
ことでんは2026年5月18日に四国運輸局へ鉄道運賃の上限変更認可を申請し、7月31日に認可されました。新しい運賃は2026年10月1日(木)の購入分から適用されています。
| 改定日 | 2026年10月1日 |
|---|---|
| 対象 | ことでん鉄道線の普通・定期運賃など |
| 途中下車 | 普通乗車券では廃止 |
| 特定運賃 | 志度線の一部区間で廃止 |
| IruCa | 利用日の新運賃を基準に引き去り |
改定後の全駅間の料金は、ことでん公式「運賃改定のお知らせ」から確認できます。
なお、ことでんバスも2026年10月1日に運賃改定を行っていますが、この記事ではことでん電車の運賃を中心に解説します。

高松築港からの新料金を比較
旅行者が利用することの多い高松築港駅を基準に、改定前と2026年10月1日以降の大人普通運賃を比べてみます。
| 区間 | 改定前 | 新運賃 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 高松築港~片原町 | 200円 | 230円 | +30円 |
| 高松築港~瓦町 | 200円 | 230円 | +30円 |
| 高松築港~栗林公園 | 200円 | 250円 | +50円 |
| 高松築港~太田 | 360円 | 410円 | +50円 |
| 高松築港~仏生山 | 360円 | 410円 | +50円 |
| 高松築港~琴電屋島 | 360円 | 410円 | +50円 |
| 高松築港~長尾 | 550円 | 600円 | +50円 |
| 高松築港~琴電志度 | 500円 | 560円 | +60円 |
| 高松築港~琴電琴平 | 730円 | 780円 | +50円 |
短距離では30円程度、観光で利用しやすい中長距離では50~60円程度上がる区間が目立ちます。
例えば高松築港から金刀比羅宮へ向かう場合、ことでんの終点・琴電琴平までの大人運賃は730円から780円になりました。
高松から琴平へ行く際にJRとことでんのどちらを選ぶか迷う方は、高松駅から金刀比羅宮への電車アクセス比較も参考にしてください。
こども運賃は大人の半額
こども運賃は大人普通運賃の半額で、5円の端数は切り上げとなります。
そのため、大人230円の区間ならこども120円、大人250円なら130円というように計算します。
普通乗車券の途中下車が廃止
今回の運賃改定で、料金そのもの以上に利用方法が大きく変わったのが途中下車制度の廃止です。
2026年9月30日までは、普通乗車券でも一定の条件を満たせば指定駅で途中下車できましたが、10月1日からは普通乗車券では途中下車できません。

途中下車とは改札の外へ出ること
ここでいう途中下車とは、目的地まで行く途中の駅でいったん改札の外へ出て、その同じ乗車券で再び旅行を続けることです。
例えば高松築港から琴平までの普通乗車券を持っていて、途中の対象駅で改札を出て観光し、その後再び同じきっぷで琴平へ向かう、といった使い方が以前はできる場合がありました。
10月1日からは、普通乗車券で途中駅の改札を出れば、そこでその乗車券の旅行は終了します。再び乗車する場合は、その駅から先の乗車券が必要です。
定期券は今まで通り
途中下車制度がなくなったからといって、定期券まで途中駅で降りられなくなったわけではありません。
定期乗車券は従来通り、有効期間内であれば定期区間内の各駅で追加料金なしで乗り降りできます。
観光ならフリーきっぷも候補
高松市内や琴平・屋島方面を1日に何か所も巡る場合は、普通乗車券を区間ごとに買うより、乗り降り自由の企画乗車券が使いやすくなります。
ことでん公式も、10月1日以降に途中下車したい場合は企画乗車券を利用するよう案内しています。
今回の変更で一番気をつけたいのは、「紙のきっぷなら途中で一度降りても大丈夫」という以前の感覚を引きずらないことです。観光で何駅も巡るなら、最初からフリーきっぷを検討した方が分かりやすくなりました。
IruCa利用時の注意点
ことでんを日常的に利用する方にとっては、普通乗車券よりIruCaの方が身近いかもしれません。2026年はIruCa側でも大きな変更があったため、10月の運賃改定と分けて考える必要があります。

10月から新運賃で引き去り
IruCaを使って乗車した場合も、2026年10月1日以降は改定後の普通運賃を基準に精算されます。
「カードを以前から持っているから旧料金」という扱いにはなりません。利用した日の運賃が基準です。
フリーIruCaの回数割引は廃止済み
ここは今回の10月改定とは別の変更ですが、かなり重要です。
2026年2月1日から、フリーIruCaとIruCa定期券に適用されていた回数割引は廃止されています。
以前のように「IruCaを何度も使えば普通運賃より自動的に安くなる」と考えている方は注意してください。
スクールIruCaは割引継続
一方、スクールIruCaの回数割引率は変更されていません。
ただし、割引の元になる運賃自体は10月1日から新運賃になっているため、実際の引き去り額も改定後の運賃を基準に計算されます。
キッズIruCa、グリーンIruCa、ゴールドIruCaの割引サービス、乗り継ぎ割引、IruCaポイントサービスについては、2026年2月の見直し時点で継続が案内されています。
IruCaのサービス変更については、ことでん公式「IruCaサービス見直し」で確認できます。
SuicaやICOCAも利用できる
ことでんではIruCaだけでなく、Suica・ICOCAなど全国相互利用対応の交通系ICカードも利用できます。
県外から高松へ旅行する方なら、普段使っているICOCAやSuicaをそのまま利用できるのは便利です。
ただし、IruCaそのものをJR四国や他地域のICエリアで使うことはできません。JR高松駅とことでん高松築港駅を乗り継ぐ場合は、同じ「ICカード」に見えても利用可能範囲が違う点に注意してください。
JR四国側の対応駅については、JR四国でICOCA・Suicaを使える駅と注意点で詳しく解説しています。
志度線は特定運賃も廃止
2026年10月の変更では、志度線の一部区間で設定されていた「特定運賃」も廃止されました。
特定運賃とは、並行する他社交通機関などとの価格差を考慮して、通常の運賃体系より安く設定する仕組みです。
ことでんでは志度線の一部区間で適用されていましたが、10月1日から廃止。対象となっていた区間では普通運賃が60円上がると公式に案内されています。
高松築港~琴電志度も、改定前500円から新運賃560円となっています。

観光で影響する主な区間
ことでんを通勤・通学ではなく旅行で使う場合、今回の値上げがどれくらい影響するのか、代表的な観光区間で見てみましょう。
栗林公園へは250円
高松築港~栗林公園は、大人200円から250円へ50円上がりました。
JR高松駅から栗林公園へ向かう場合は、ことでん以外にもJR高徳線や路線バスがあります。料金だけでなく、公園のどの入口へ着くかも違います。
詳しくは、高松駅から栗林公園への電車・バス・タクシー比較も参考にしてください。
琴電屋島へは410円
高松築港~琴電屋島は360円から410円になりました。
屋島観光では琴電屋島駅からさらにバスなどを利用するケースもあるので、家族旅行では人数分の往復運賃を含めて考えておきたいところです。
琴平へは780円
高松築港~琴電琴平は730円から780円へ50円上がりました。
片道だけなら50円の違いですが、2人で往復すれば200円の差になります。運賃改定後は、JRとの料金差やフリーきっぷも含めて比較する意味が以前より少し大きくなりました。

フリーきっぷはお得になる?
今回の運賃改定と途中下車廃止によって、観光客にとって存在感が増したのがフリーきっぷです。
ことでん電車全線を利用できるデジタル「24時間フリーきっぷ」は、大人1,500円・小人750円です。
紙の「1日フリーきっぷ」は大人1,600円・小人800円です。
| きっぷ | 大人 | 小人 | 有効期間 |
|---|---|---|---|
| 24時間フリーきっぷ | 1,500円 | 750円 | 利用開始から24時間 |
| 1日フリーきっぷ | 1,600円 | 800円 | 利用当日 |
琴平往復だけなら普通運賃が安い
高松築港~琴電琴平は片道780円なので、単純往復なら1,560円です。
デジタル24時間フリーきっぷとの差は60円しかありません。琴平往復だけなら普通運賃でもよいですが、途中で栗林公園や仏生山などへ寄るなら24時間フリーきっぷが有利になる可能性があります。
駅を巡るなら相性がいい
スタンプラリーや沿線観光のように何度も改札を出入りする場合は、途中下車できない普通乗車券よりフリーきっぷの方が使い方も単純です。
一度降りるたびに「このきっぷはまだ使える?」と考えなくてよく、予定を変更して別の駅へ寄り道しやすいのもメリットです。
JR高松駅から利用するとき
県外から高松へ来てことでんを利用する場合、JR高松駅とことでん高松築港駅は同じ駅ではありません。
JR高松駅の改札を出て、徒歩で高松築港駅へ移動します。距離自体は近いですが、信号待ちやきっぷ購入を考えると乗り換え時間には余裕を持った方が安心です。
初めて利用する方は、高松駅からことでん高松築港駅への乗り換え方法もあわせて確認しておくと迷いにくいです。
なお、JRで使ったIruCaをそのままJR高松駅で利用することはできません。逆に、ICOCAやSuicaなど全国相互利用ICカードなら、対応エリア内ではJR四国・ことでん双方で利用できます。

改定前の定期券はどうなる?
普段ことでんを利用している方は、定期券の扱いも気になるところです。
10月1日以降に利用できる定期券は、新規・継続とも有効開始日の14日前から購入できます。
一方、2026年9月30日までに購入した定期券は、10月1日以降を有効期間に含んでいても改定前の運賃が適用されています。
その定期券を10月1日以降に払い戻す場合も、発行時の運賃を基準に払い戻し額が計算されます。
ことでん運賃改定のFAQ
最後に、2026年10月のことでん運賃改定で特に分かりにくい点をまとめます。
まとめ|料金と乗り方の両方が変更
ことでんは2026年10月1日から鉄道運賃を改定しました。
高松築港~瓦町は200円から230円、高松築港~栗林公園は200円から250円、高松築港~琴電琴平は730円から780円となっています。
そして今回、旅行者が特に覚えておきたいのは、普通乗車券の途中下車制度も同時に廃止されたことです。
途中駅で観光しながらことでんを乗り歩くなら、普通乗車券を区間ごとに購入するか、24時間・1日フリーきっぷを使う方が分かりやすくなりました。
IruCaについても、2026年2月からフリーIruCaなどの回数割引が廃止されています。10月以降は新しい普通運賃を基準に利用額が決まるため、以前の利用額をそのまま想定しないよう注意してください。
短距離なら数十円の差ですが、家族で往復したり、沿線を何駅も巡ったりすると合計額は変わってきます。旅行前に目的地までの新運賃と、フリーきっぷの価格を一度比べてから乗るのがおすすめです。

