記事更新 2026年9月27日
こんにちは。Shikokuレールノート運営者の「よんてつ」です。
JR四国のキハ32形は、2026年現在も現役です。現在の主な運用は予讃線の松山〜宇和島方面、内子線、予土線で、松山地区を中心に普通列車として活躍しています。
ただし、以前のように四国各地で見られる車両ではありません。2025年3月には高知地区での定期運用を終え、その後は廃車も進みました。さらにJR四国では、2026年6月27日から新型の3600系ハイブリッド式ローカル車両が徳島地区で営業運転を開始しています。
「キハ32形は今どこを走っているのか」「予土線へ行けば乗れるのか」「いつまで現役なのか」と気になっている方も多いと思います。この記事では、2026年9月時点の運用状況を中心に、キハ32形の特徴、鉄道ホビートレインなどのラッピング車両、高知地区撤退後の動き、今後の車両更新までまとめて解説します。
- 2026年現在キハ32形が走っている路線
- 予讃線・内子線・予土線での運用状況
- キハ32形の特徴とキハ54形などとの違い
- 高知地区撤退後の廃車状況と3600系登場後の今後
JR四国キハ32形の運用【2026年】と車両解説
最初に、検索している方が最も気になる2026年現在の運用状況から見ていきます。キハ32形はまだ引退していませんが、高知地区から撤退したことで運用範囲は以前より狭くなっています。

- 2026年現在キハ32形が走っている路線
- キハ32形の運用を確認する方法
- 国鉄末期に生まれた導入経緯と歴史
- 16m級の小型車体など基本仕様と特徴
- キハ54形など他形式との違い
- ローカル線らしいシンプルな車内設備
2026年現在キハ32形が走っている路線
2026年現在、キハ32形は松山地区を中心として、予讃線・内子線・予土線の普通列車で使用されています。2025年3月に高知地区での定期運用を終えたため、現在キハ32形に乗りたい場合は愛媛県側を中心に探すことになります。
| 路線 | 主な運用範囲 | 2026年の状況 |
|---|---|---|
| 予讃線 | 松山〜宇和島方面 | 普通列車を中心に運用 |
| 内子線 | 内子〜新谷・予讃線直通 | 松山〜宇和島方面の普通列車で使用 |
| 予土線 | 宇和島〜窪川方面の直通列車 | 一般車のほかキハ32形改造車も運用 |
| 高知地区 | 現在は定期運用なし | 2025年3月に定期運用を終了 |
特にキハ32形を目的に乗りに行くなら、現在は予土線が最も分かりやすい路線です。一般塗装車だけでなく、キハ32形を改造した「鉄道ホビートレイン」「かっぱうようよ号」「鬼列車」などが走っています。
JR四国の予土線 Fun Fun Trainsでは、これらのラッピング車両がどの列車に使用される予定かをカレンダー形式で確認できます。
キハ32形はまだ現役ですが、現在の主な活躍エリアは松山〜宇和島方面と予土線です。高知地区では定期運用を終えているため、乗車目的なら愛媛・予土線方面を狙うのが基本です。
キハ32形の運用を確認する方法

キハ32形に乗りたいときに難しいのが、通常の時刻表だけでは使用車両が分からないことです。普通列車の時刻は確認できても、「この列車はキハ32形」と車両形式まで掲載されるわけではありません。
また、普通列車の使用車両は、検査や車両運用の都合によって変更されることがあります。そのため、一般塗装のキハ32形については「この列車なら必ず乗れる」と固定的に考えない方がいいでしょう。
一方、予土線の鉄道ホビートレイン、かっぱうようよ号、鬼列車などは、JR四国公式サイトで使用予定列車が公開されています。車両を狙って乗車するなら、こちらのカレンダーを利用するのが便利です。
ただし、JR四国も事故や大雨、緊急の検査などによって予告なく使用車両を変更する場合があると案内しています。遠方から訪れる場合は、直前にも運転予定を確認しておくことをおすすめします。
国鉄末期に生まれた導入経緯と歴史

キハ32形気動車は、国鉄分割民営化を目前に控えた1987年に登場しました。四国のローカル線で使用していた旧型気動車を置き換えながら、車両の製造費や維持費を抑えることを目的として開発された車両です。
当時の地方ローカル線では利用客が減少する一方、従来の大型車両では輸送力が過剰になる区間もありました。そこでキハ32形では、車体を16m級とコンパクトにまとめ、バス用部品や他形式からの部品を活用するなど、徹底した低コスト化が図られています。
国鉄時代に21両が製造され、1987年4月の国鉄分割民営化で全車がJR四国へ引き継がれました。その後は松山・高知地区を中心に、四国の非電化ローカル線で長く普通列車を支えてきました。
登場から約40年が近づいた現在では、日常の普通列車だけでなく、予土線の個性的なラッピング車両としても存在感を残しています。

16m級の小型車体など基本仕様と特徴
キハ32形の大きな特徴は、全長16m級というコンパクトな車体です。国鉄の一般形気動車としては小型で、利用客の少ないローカル線で必要十分な輸送力を確保しながら、車両そのものを軽量・低コスト化する考え方が反映されています。
エンジンは1基を搭載
キハ32形にはDMF13HS形ディーゼルエンジンを1基搭載しています。キハ54形のような2エンジン車と比べれば出力面では控えめですが、小さく軽い車体との組み合わせでローカル輸送に対応してきました。
予土線では勾配や曲線の多い区間を走るため、エンジン音を響かせながら速度を上げていく様子もキハ32形らしいところです。新型車では味わいにくくなった昔ながらのディーゼルカーらしさを感じられます。
丸目と角目は製造メーカーが違う
キハ32形は車両によって前照灯の形が異なります。これは単純に「初期型・後期型」という違いではなく、製造したメーカーの違いによるものです。
新潟鐵工所で製造された1〜11は丸形の前照灯、富士重工業で製造された12〜21は角形の前照灯を採用しています。正面から見ると印象がかなり違うので、キハ32形を撮影するときの見分け方としても分かりやすいポイントです。
キハ54形など他形式との違い

JR四国のローカル線では、キハ32形のほかにキハ54形や1000形などの一般形気動車が使われています。特にキハ54形はキハ32形とほぼ同じ時期に登場しているため、比較すると設計思想の違いがよく分かります。
キハ54形は長いステンレス製車体を持ち、エンジンを2基搭載しています。輸送力と走行性能に余裕があり、予讃線や予土線ではキハ32形とともに見かけることがあります。
一方、1000形はJR四国発足後に開発された車両です。キハ32形より後の世代にあたり、高出力化や軽量化、乗降のしやすさなど、日常の地域輸送を意識した設計になっています。
| 形式 | 登場 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| キハ32形 | 1987年 | 16m級・普通鋼製・エンジン1基 |
| キハ54形 | 1987年 | 長いステンレス車体・エンジン2基 |
| 1000形 | 1990年 | JR四国発足後に開発された高出力の一般形気動車 |

ローカル線らしいシンプルな車内設備
一般仕様のキハ32形の車内は、オールロングシートです。以前の記事ではセミクロスシートとしていましたが、ここは修正が必要なポイントです。
座席は窓を背にして座る形で左右に配置され、コンパクトな車体の中に通路と立席スペースを確保しています。バス用の折り戸なども採用されており、国鉄末期に徹底してコストを抑えて造られた車両らしい独特の雰囲気があります。
最新の車両と比べれば設備は簡素ですが、ディーゼルエンジンの音や独特の乗り心地も含め、今となってはキハ32形ならではの鉄道旅を味わえる車内です。
トイレがないので長時間乗車は注意
キハ32形を利用するときに最も注意したいのが、一般仕様車にトイレが設置されていないことです。
予土線では長時間乗車することもあるため、乗車前に駅で済ませておいた方が安心です。鉄道ホビートレインや鬼列車など、キハ32形を改造した車両についてもトイレはありません。
今後のJR四国キハ32形の運用と乗車ガイド
ここからは、キハ32形を実際に見たり乗ったりするならどこがいいのか、予土線のラッピング車両、高知地区からの撤退、そして3600系登場後の今後を見ていきます。

- キハ32形に乗車できるおすすめ区間
- 予土線で活躍するキハ32形のラッピング車両
- 高知地区撤退後の運用範囲
- 3600系登場後のキハ32形の将来
キハ32形に乗車できるおすすめ区間

キハ32形を目的に旅行するなら、私ならまず予土線を候補にします。「しまんとグリーンライン」の愛称を持つ路線で、宇和島方面から江川崎、土佐大正、窪川方面へ向かいながら、四万十川沿いの景色を楽しめます。
特に江川崎〜土佐大正方面では四万十川が車窓に現れ、ローカル線らしいゆっくりとした旅を楽しめます。キハ32形のエンジン音と四万十川の景色という組み合わせは、現在のJR四国でもかなり個性的です。
もう一つ候補になるのが、予讃線の松山〜宇和島方面です。内子経由だけでなく、伊予長浜方面を走る列車では瀬戸内海を眺められる区間もあり、普通列車でのんびり移動する楽しさがあります。
ただし、一般の普通列車については使用車両が変更される場合があります。キハ32形そのものへの乗車を最優先するなら、公式に車両運用予定が公開されている予土線のラッピング車両を狙う方が計画を立てやすいでしょう。
予土線で活躍するキハ32形のラッピング車両
予土線では、キハ32形の小さな車体を活かした個性的なラッピング車両が活躍しています。古い車両を単に使い続けるのではなく、「乗ることそのもの」を楽しみに変えているのが予土線の面白いところです。
| 車両 | ベース | 特徴 | 主な運行 |
|---|---|---|---|
| 鉄道ホビートレイン | キハ32形 | 初代0系新幹線をイメージした外観 | 予土線 |
| かっぱうようよ号 | キハ32形 | 海洋堂と連携した「かっぱの世界」 | 予土線 |
| 鬼列車 | キハ32形 | 鬼北町の「鬼」をテーマにしたデザイン | 予土線・予讃線の一部 |
JR四国公式サイトでは、これらの車両について月ごとの使用予定が公開されています。「鉄」「か」「鬼」などの記号で使用車両を確認できるため、乗車日を決めるときに便利です。
初代0系を再現した鉄道ホビートレイン

中でも知名度が高いのが「鉄道ホビートレイン」です。キハ32形の一端に初代新幹線0系をイメージした団子鼻を取り付けた、かなり大胆なデザインになっています。
外観だけでなく、車内には実際に0系新幹線で使われていた座席が設置され、鉄道模型も展示されています。国鉄末期に生まれた小型気動車と、国鉄を象徴する新幹線0系を組み合わせた面白い車両です。
なお、鉄道ホビートレインにもトイレはありません。長時間乗車するときは事前に済ませておきましょう。
高知地区撤退後は松山地区が中心
キハ32形の運用が大きく変化したのが、2025年3月のダイヤ改正です。高知地区では長年キハ32形が普通列車として使用されていましたが、この時期を境に定期運用を終えました。
これによって、キハ32形の日常的な運用は松山地区へ大きく集約され、現在は予讃線南予地区・内子線・予土線が主な活躍場所になっています。
2025年春には複数のキハ32形が運用から外れ、車両数そのものも減少しました。1987年製の車両だけに、今後もすべての車両が長期にわたって残るとは考えにくく、世代交代が進む段階に入ったと見てよいでしょう。
| 時期 | キハ32形を取り巻く主な動き |
|---|---|
| 1987年 | キハ32形21両が登場 |
| 2025年3月 | 高知地区での定期運用を終了 |
| 2025年春以降 | 一部車両の廃車が進行 |
| 2026年6月 | 新型3600系が徳島地区で営業運転開始 |
| 2027年度以降 | 3600系量産車を順次導入予定 |
3600系登場でキハ32形はどうなる?
以前は「JR四国が2027年度から新型ハイブリッド車両を導入する予定」としていましたが、現在はすでに次の段階へ進んでいます。
新型の3600系ハイブリッド式ローカル車両は、2026年6月27日に営業運転を開始しました。量産先行車は4両で、まず徳島地区の高徳線・徳島線・牟岐線などで運用されています。
つまり、2026年9月時点では3600系が松山地区のキハ32形を直接置き換えているわけではありません。
一方、JR四国は3600系について、国鉄時代から使用する老朽気動車を置き換える目的を示しており、量産車は2027年度から順次導入する予定です。今後配置エリアが広がれば、キハ32形やキハ54形などにも影響が及ぶ可能性があります。
ただし、キハ32形がいつ全車引退するのか、具体的な日付は2026年9月時点で公表されていません。新型車が登場したからといって、すぐに全車が姿を消すと決まったわけではありません。
3600系について詳しく知りたい方は、JR四国3600系ハイブリッド車両の解説も参考にしてください。
JR四国公式の3600系ハイブリッド式ローカル車両でも最新情報を確認できます。
JR四国キハ32形の運用でよくある質問
最後に、キハ32形に乗りに行く前に気になりやすいポイントをまとめます。
JR四国キハ32形の運用まとめ
キハ32形は1987年に登場してから、四国のローカル輸送を約40年にわたって支えてきました。2025年に高知地区から撤退したものの、2026年現在も松山地区を中心に現役です。
- キハ32形は1987年に21両が登場した国鉄形気動車
- 16m級のコンパクトな普通鋼製車体が特徴
- 一般仕様車の座席はオールロングシート
- トイレは設置されていない
- 2026年現在は松山〜宇和島方面・内子線・予土線が主な運用範囲
- 高知地区での定期運用は2025年3月に終了
- 予土線では鉄道ホビートレイン・かっぱうようよ号・鬼列車が活躍
- 予土線のラッピング車両はJR四国公式サイトで運用予定を確認できる
- 3600系は2026年6月27日に徳島地区で営業運転を開始
- 3600系量産車は2027年度から順次導入予定
- キハ32形の全車引退時期は現時点では発表されていない
キハ32形は確実に数を減らしていますが、まだ「過去の車両」ではありません。特に予土線では、国鉄末期に誕生した小型気動車がラッピング車両として新しい役割を与えられ、現在も地域輸送と観光の両方を支えています。
乗車や撮影を考えているなら、引退を必要以上に煽るよりも、まずJR四国公式の運転予定を確認して現在の姿を楽しむのがいいと思います。3600系の量産が進む今後数年間は、キハ32形の動きを追ううえでも注目したい時期になりそうです。

